脅威の的中率を誇る“ラスト陰陽師”

　神官の家系に生まれ祖父が陰陽師。岩手県で修行してその後、瀬戸内寂聴さんにお会いした時に、陰陽師を名乗ることを勧められたという橋本京明さん。「めちゃめちゃ当たる！」と各メデ ィアでも引っ張りだこな橋本さんの“今”に迫るとともに15年の開運術から、仕事や求職活動で心掛けると好転するであろう話まで聞いてきた。

──代々に続く神官の家系に生まれて、物心ついたころから霊が見えていたそうですね。
「幼稚園の頃に妖精を見たことがありますし、すでに他界していた陰陽師の祖父と会話した記憶もあります。見た目の特徴などを話すと、家族も『おじいちゃんに間違いない』と認めていました。霊感は子供の頃から強かったですね」

──小学生の頃から様々な占いを学び、陰陽道の修行もされていたそうですが、辛くなかったんでしょうか？　火の上を歩いたりもされたそうですが。
「火渡りは熱いという感覚はなかったです。また昔から行っている滝行は、今も毎年２月に行っています。個人鑑定を始めたのは高校卒業後ですが、その中で『より人の役に立ちたい』『霊能力を磨きたい』と思うようになり、金峯山寺や比叡山行院など50以上のお寺でも修行もしています」

──神官の家系の方がお寺で修行するのは……。
「異例でしょうね。岩手県で修行して、その後瀬戸内寂聴さんとお会いした時、そこで『８歳の頃から修行を続けているなら怖がることはないし、看板を背負ってみなさい』と背中を押して頂いたこともあり、陰陽師を名乗って活動も始めました」

──その後は恐るべき的中率でメディアにも多く出演していますが、ご自身に何か変化は？
「それがないんです。身だしなみは気を使いますが、高価なものを買い集めたりもしませんし（笑）また、欲ばかりが強くなってしまうと、持って生まれた力もなくなってしまうと思いますから」 ──陰陽道の考えでは森羅万象を「この世ーあの世」「男性ー女性」「能動的ー受け身」「攻撃的ー鎮静的」「明るいー暗い」などの陰と陽に分け、そのバランスを取ることが大事だと説いていますね。
「まさにそうですね。運気が下がっている人は、どこかでそのバランスが崩れています。また、日常生活の基板が崩れている人にも運は回ってきません。人生がなかなか上手くいかない…という人は、爪が汚かったり、靴下や靴が汚れていたりと、身だしなみが乱れている場合が多いですね。言葉の乱れも同様で、悪口ばかり言っている人は負の連鎖に巻き込まれていきます」

──では仕事や就職活動で心掛けるべきことは？
「履歴書は水性のボールペンで書きましょう。水性のインクは墨汁に近いので、より強い力を発揮します。あと書く時間とポストに投函する時間は午前中に。就職という『運を取りに行く』行動は、『陽』の時間である午前中が最適で、陰の時間の夜に行うのは厳禁です。地球上で生かされている我々は、太陽が出たら起きる、一日三食を食べる、夜は眠るというリズムを守ることが大切です」

──では自宅で何かできることは。
「まずは寝ている場所、いつも座る場所からキレイに掃除をして、不要なものは捨てること。『これ必要かな？』と迷ったものは、思い切って捨てましょう。部屋は体の一部のようなもので、不要なものがあると新陳代謝が鈍ります。宝くじが当たる人は、家に物が少ない人が多いのですが、それは何もない部屋が運を呼び込む状態だからです」

──その意味で年末の大掃除は、運を高める意味でも理にかなっているわけですね。
「特に来年は陰陽五行説の『陰』の『金』の年にあたり、どなたでも運が入ってきやすい状態なので、特に玄関をキレイにしておきましょう。家の入口が汚いと運もやはり逃げていきますから」