「橋本監督や周りの方々に、私を新しく生んでもらったような作品。特にマンネリ気味のカップルに観て頂きたいですね。 いい刺激剤になると思います(笑)」
杉本彩さんを主演に迎えて官能SM映画の金字塔的作品となった「花と蛇」が上映されてから10年。過去8本の劇場映画が作られてきた人気シリーズの最新作『花と蛇 ZERO』が5月17日から公開される。そこで、トリプル主演で主役の雨宮美咲役をオーディションで勝ち取った、天乃舞衣子さんを直撃取材! 「痩せすぎると麻縄にお肉が食い込む感じが出ないので、引き締めつつ、気を遣いました」と語る初主演作品の舞台裏や魅力を聞いた。
橋本監督映画なら脱げる下着で審査を受けました
──『花と蛇 ZERO』では、初主演ながら大胆なヌードを披露していますね。「橋本(一)監督は有名な作品をたくさん撮っていらっしゃいますけど、私は『極道の妻たち情炎』を何度も観るほど大好きでした。だからオーディションの話を頂いた時、少しは抵抗がありましたが『橋本監督になら脱がされてもいい』と決意して受けたので、本番前には覚悟ができていました。どうしても役をつかみたくて、オーディションでは自分なりの工夫もしたんです」
──それは、どんな?
「水着姿での審査があったんですけど、私の中で水着=アイドルというイメージを持たれるのが嫌だったので、プライベートで使っている下着で受けました。本当に普段の下着なので、審査会場に入るまでは、ストールで隠しました」
──ランジェリー? 気になりますね。
「上下黒で、レースが付いていて。自分らしくいられたような気がして。だからでしょうか、力を抜いて受けることができました。とは言っても杉本彩さんも出演された有名なシリーズ作品ですから、撮影前はプレッシ ャーがありました」
麻縄1本あるだけで裸ではない安心感がありました!
──劇中では人生初の緊縛シーンにも挑戦していますよね。「緊縛師の有末剛さんが『緊縛とは抱きしめることだ』とおっしゃっていたんです。その通りで、何度も縛られているとものすごい安心感が生まれてくるんですよ。麻縄に慣れるまではアザができました。でもフワッと宙に浮く瞬間は、アトラクションに乗っている感覚でした」
──緊縛されて安心感が? それはなぜですか?
「裸になるシーンが多かったので、麻縄1本あるだけで何かに覆われている、裸じゃないって思えたんです(苦笑)あとは気持ちの部分ですね。縛られてしまったら自分ではどうすることもできないから、従うしかないじゃないですか。その状況下に置かれると強がることすら無駄で、ありのままの自分でいていいんだって気持ちになってくる。私自身は縛られることで気持ちがスッキリしたので、懺悔をしたい人にも向いているかもしれませんね」
──それは、過酷な撮影を体験したからこその境地でしょうね。
「毎日、裸になったり縛られたり、1日も楽なシーンがないまま、2週間近く常に極限状態にありました。壮絶な体験をさせて頂いたお陰で、怖いものがなくなった気がします(笑)」
女性も観やすい作品なので女友達と観るのはオススメ
──天乃さん演じる雨宮美咲の濡れ場は大きく分けて3回ありますが、初回で生唾を飲む男性も多いようです。「公衆トイレで電話をしながら脱ぐよう指示されて、1人でするシーンですよね。実は、撮影初日の最初に撮ったので、『考える間もなく撮影に入った』という点では、美咲そのものを演じられた気がします」
──大勢の方に観てもらいたいですよね。
「まったく知らない世界を垣間見ることができるので、特にオススメしたいのがマンネリ気味のカップルやご夫婦。いい刺激剤になると思います(笑)美咲は男性に対抗意識を持つキャリアウーマンなので、若い女性にも観て頂きたいです」
──本作は天乃さんにとって、どんな作品になりそうですか。
「橋本監督や周りの方々に、私を新しく生んでもらったような作品です。私は私のままなんですけど、この映画をきっかけに、私自身は生まれ変わったような気がしていますね」
INFORMATION
■映画『花と蛇 ZERO』
INFO&STORY
故団鬼六氏の官能小説を原作とした「花と蛇」シリーズの9作目。これまで静子というひとりのヒロインを中心に描かれてきたシリーズで初めて3人のヒロインが設定され、それぞれが禁断の緊縛と調教の世界に足を踏み入れていく姿を描く。警視庁の女性警部・雨宮美咲(天乃舞衣子)は、監禁された女が調教されていく様をライブ配信している違法の動画サイト「バビロン」の首謀者を追いかけていた。一方、そこに監禁された遠山静子(濱田のり子)は、自身の陵辱シーンが配信されてしまい、そんな静子の姿を見た主婦の瑠璃(桜木梨奈)は性に目覚めていく…。
CAST&STAFF
出演/天乃舞衣子・濱田のり子・桜木梨奈・津田寛治・川野直輝・榊英雄・辻本祐樹・菅原大吉・木村祐一
監督/橋本一
原作/団鬼六
脚本/港岳彦
配給/東映ビデオ
公式HP
5月17日(土)丸の内TOEI(2)ほかにてロードショー
(C)2014 東映ビデオ
PROFILE
天乃舞衣子(あまの・まいこ)
1985年7月1日生まれ 神奈川県出身
09年にTBS系「関口宏の東京フレンドパーク2」のアシスタントでデビュー。大学生の時にはT160B84W60H86のボディーでグラビア活動も。11年にグラビアを卒業し、女優業に専念。映画や舞台を中心に活動している。本作のメイキング写真集「花と蛇 ZERO」、メイキングDVD「緊縛繚乱 秘儀三人吊り―映画『花と蛇 ZERO』より」、天乃舞衣子写真集「ZeRO」発売中。6月28日公開の「奴隷区 僕と23人の奴隷」に出演している。
公式ブログ
公式Twitter
■映画『花と蛇 ZERO』
INFO&STORY
故団鬼六氏の官能小説を原作とした「花と蛇」シリーズの9作目。これまで静子というひとりのヒロインを中心に描かれてきたシリーズで初めて3人のヒロインが設定され、それぞれが禁断の緊縛と調教の世界に足を踏み入れていく姿を描く。警視庁の女性警部・雨宮美咲(天乃舞衣子)は、監禁された女が調教されていく様をライブ配信している違法の動画サイト「バビロン」の首謀者を追いかけていた。一方、そこに監禁された遠山静子(濱田のり子)は、自身の陵辱シーンが配信されてしまい、そんな静子の姿を見た主婦の瑠璃(桜木梨奈)は性に目覚めていく…。
CAST&STAFF
出演/天乃舞衣子・濱田のり子・桜木梨奈・津田寛治・川野直輝・榊英雄・辻本祐樹・菅原大吉・木村祐一
監督/橋本一
原作/団鬼六
脚本/港岳彦
配給/東映ビデオ
公式HP
5月17日(土)丸の内TOEI(2)ほかにてロードショー
(C)2014 東映ビデオ
PROFILE
天乃舞衣子(あまの・まいこ)
1985年7月1日生まれ 神奈川県出身
09年にTBS系「関口宏の東京フレンドパーク2」のアシスタントでデビュー。大学生の時にはT160B84W60H86のボディーでグラビア活動も。11年にグラビアを卒業し、女優業に専念。映画や舞台を中心に活動している。本作のメイキング写真集「花と蛇 ZERO」、メイキングDVD「緊縛繚乱 秘儀三人吊り―映画『花と蛇 ZERO』より」、天乃舞衣子写真集「ZeRO」発売中。6月28日公開の「奴隷区 僕と23人の奴隷」に出演している。
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Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一