謎に満ちた脱力系の名前とは裏腹に、過激なコスプレと言動でネットの世界を騒がせ続けているコスプレイヤー・うしじまいい肉。名前は知らずとも、どこかで彼女の写真を見た経験がある人は多いはずだ。今回はそんな彼女のコスプレに対する考えや、想像を超えるヤバさのコスプレ業界の実情について語ってもらった。
自分が被写体になるのは、もっともNGが少ないモデルだから
──コスプレを始めたのはいつごろですか?「6~7年前ですね。中学生の頃に行ったゲームショーで、不知火舞のコスプレイヤーに興奮して撮影しまくった経験があるんですけど、現像したら現地での印象とかなり違う感じだったのもあって、しばらく興味のない存在だったんです。でもコスプレの写真集を出している友達に『セクシーな写真を入れれば売れる』と聞いて、作ってみようかなと」
──最初の写真集ですぐ人気に?
「13部しか売れませんでした(笑)その後で年間2千万円を稼ぐ有名コスプレイヤーからプロデュースの申し出があり、新たに作った写真集が350部売れて。そこから活動が本格化した感じです」
──これまでに20枚以上のCD-ROM写真集を発表していますが、セクシーで過激な写真が本当に多いですよね。
「私がコスプレを始める頃に、肛門のシワまで見せる写真集を出す人が登場して。そこから『なら私も!』と、マ○コ見せたりディルドーを入れたりする人が次々と現れたんです(笑)そんな場面を撮影させて写真集にして、人前で手売りする変態の女のコがたくさんいるんですよ!それで『この世界ヤバイなぁ!』と思って私もハマったんです」
──グラドルの世界にはないことですね。
「コスプレイヤーの写真は『この衣装で、この場所で、このカメラマンに……』とすべてに本人の意志が関わるし、性格が強く出るのが面白いんです。私もコスプレを見たり写真集を買ったりするのが楽しくて。男の人もイベントに来てみるべきですよ!ドテがほぼ見えてる衣装の人とか、屈むたびにいろんなモノが見える人とか沢山いますから(笑)」
──ご自身も作品の衣装などは全て自分で選ぶ?
「撮影や表紙のデザインなどを除き、作品のすべてを自分で決めています。エヴァのプラグスーツなど特注したものもあります。やるなら何でもリアルがいいですね。たとえばザーメンに見せるための乳液がどう見ても乳液そのものとか、ガーターに挟まっているローターの電源がオフとかの写真は、『そこまでやって、なぜそんな抜かりが?』という気分になります。コスプレ写真集のクオリティって千差万別なんですが、私は普通の写真集と同じレベルにしたいですね。グラビアで一番ハマったのは、ミスマガジンに輝く美人なのに、15歳でマンスジが見えるような写真をバンバン出していた仲村みうさんです」
「なら私も!」と、マ○コ見せたりディルドーを入れたりする人が次々と現れたんです(笑)
──写真集に写った自宅の本棚には根本敬さんの本がありましたが、サブカルも好き?「中学生の頃から『GON!』や『BUBKA』をよく読んでいましたね。村崎百郎が好きで、文筆業もいいと思ったんですが、その手の雑誌で女のライターの人が体を売るような仕事をしているのを読んで、『文章が面白くない女性ライターはこうなるのか』と怖くなって諦めました」
──では一度は普通に就職をしたんですか?
「不動産屋やAVの制作会社などを転々としました。コスプレは今も本業ではないですし、自分が被写体であることにもこだわりはないんです」
──作品で自分が写らなくてもいいと。
「被写体の私はあくまで『モデル』の感覚なんです。もっとNGが少ない人がいたら、その人に頼んでも全然よくて。とにかく私は自分がイヤなことはやりたくないし、『イヤになったらすぐやめられる』っていう自由さが大事だと思っています」
──では、今後の展望は?
「動画作品のリリース予定などもありますが、プロデュース方面にも力を入れたいですね。モデルでもコスプレイヤーでもないけど、自画撮り写真をツイッターにアップして人気を集めている女のコ達がいるので、彼女たちでグループを作るなどして表に出るきっかけを与えたいです。やらしい写真集を出す方向に導ければ最高ですね(笑)」
PROFILE
うしじまいい肉(うしじまいいにく)
東京都出身。身長160cm。B83、W56、H85。名前の由来は、たまたま床に落ちていた『闇金ウシジマくん』と、メアドに使っていた数字「1129」から。5月28日には初の紙媒体写真集『うしじまいい肉写真集』(一迅社)を発売。6月7日には「岡田斗司夫×うしじまいい肉×峰なゆか “生”人生相談&生うしじまストリップ撮影会」を東京カルチャーカルチャーで開催する。
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公式Twitter
うしじまいい肉(うしじまいいにく)
東京都出身。身長160cm。B83、W56、H85。名前の由来は、たまたま床に落ちていた『闇金ウシジマくん』と、メアドに使っていた数字「1129」から。5月28日には初の紙媒体写真集『うしじまいい肉写真集』(一迅社)を発売。6月7日には「岡田斗司夫×うしじまいい肉×峰なゆか “生”人生相談&生うしじまストリップ撮影会」を東京カルチャーカルチャーで開催する。
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取材・文/古澤誠一郎