白石「この作品とは対照的な明るい青春映画『乱反射』も一緒に 観て頂くとより一層、こっちの面白みも増す気がします」

青山「僕が映画を観る意味は2つあると思うんです。1つは娯楽。 1つは鑑賞後に前向きな力を得られること。この映画は後者ですね」

各方面から引っ張りだこの人気女優の桐谷美玲ちゃんが2作同時に主演した映画「乱反射」と「スノーフレーク」が8月6日に公開。北海道を舞台にした「スノーフレーク」に出演した若手俳優の青山ハルさん＆白石隼也さんに映画のことから私生活まで、じっくりとお話を伺いました!!
──お二人が出演した映画「スノーフレーク」が８月６日に公開 ですね。演じた役柄について教えて頂けますか。
白石「僕が演じた亨は、桐谷美玲さん演じる真乃の幼なじみなんですが、実際、僕にも女の子の幼なじみがいたんですよ。ただ、劇中の２人のように親密にはならなかったから、現場で演じるうちに『幼なじみと異性として関係が深まるって、こういう気持ちなんだな…』と掴んでいきました」

青山「亨は爽やかな好青年ですが、僕が演じた勇麻は最後まで観ないと、実在するのかしないのか、掴めない不思議なキャラかもしれません。台詞も20歳の大学生らしくないですし（笑）。ミステリアスな雰囲気を醸し出すため、実は衣装がずっと同じだったりもします」

──衣装が同じとは気づきませんでした。他に裏話は…？
青山「幼少時代を演じた子役の少年が僕にソックリなんですけど、偶然見つけただけだという話を聞き、驚きました」

白石「縁もゆかりもないのにホントにソックリなんですよ！　僕の裏話は、デート前に鼻毛を全力で抜き取るという、最も気合いを入れたシーンがカットされたことでしょうか（笑）」

──映像には、独特の空気感が漂 っている気がしました。
白石「それは、北海道函館というロケ地のお陰だと思います。撮影に入る前、谷口（正晃）監督から函館に幻想的な建物が多い理由を聞いていて、実際に見てなるほど、と実感しました。観光する時間は取れなかったけど、撮影中に周りの風景を眺めるだけで十分、満足できましたね」

青山「僕は北海道出身ですが、函館はほぼ初めて。修学旅行前に熱を出すタイプだったから、行ったことはあるけど覚えていなくて…（苦笑）」

──では、改めて映画の見どころをお願いします。
白石「桐谷さん、青山くん、僕が演じた３人の登場人物は大きな過去を背負っていますけど、大なり小なり誰にでも過去はあるから、どこかで必ず共感してもらえる作品だと思います。過去があるから今がある。人は成長するのが、あるべき姿。そういう事実も改めて感じて頂けるかな、と」

青山「僕は映画を観る意味には、２パターンあると思っているんです。一つは娯楽。もう一つは鑑賞後に何か前向きな力を得られること。この作品は後者ですね」

白石「『スノーフレーク』と対照的な『乱反射』も一緒に観て頂くと、よりいっそうこっちの面白みも増す気がします」

──仕事が多忙なお二人ですが、私生活では何をしている時間が一番、楽しいですか？
青山「囲碁ですね。10年ブランクがあったんですけど、最近また某会館へ定期的に通い始めました。終わったら70歳オーバーの方々と酒を酌み交わしたりして。楽しいですよ」

白石「僕はサッカー観戦。ずっとプレイヤーでしたけど近頃は観るほうが楽しくなりました」

──最後に今後の目標を！
白石「サッカー界の人たちって、続々と世界へ出て活躍しているじゃないですか。その勇姿は、見る人に力を与えますよね。僕もそれに倣い、いつかは世界を視野に入れられる役者を目指していきたいですね」

青山「僕は辿り着くべきところへ行けるよう、敢えて目標を掲げず一つのことに全力投球します」