蒼井優 「ケーキのように、見た人の胸を膨らませてくれる。スイーツの 甘さだけではなく、スパイスも効いていて、コクや深みも感じられます」
江口洋介 「人間ドラマをしっかり描き、最後にホッと心温まる作品。 夢を諦めないこと、人生を楽しむことの大切さを気付かせてくれる」
ケーキ作りをやめた元・天才パティシエと、恋人を追って上京してきたケーキ屋の娘。二人が偶然出会ったお店は、美味しいケーキとたくさんの人生で溢れていた一日本映画界を代表する2人の俳優が初共演、ともにパティシエ役も初めてというダブル主演の江口洋介さん、蒼井優さんのスペシャル・インタビューをどうぞ!!
スイーツは楽しい時間をサポートしてくれるものです
──江口さん、蒼井さんW主演の『洋菓子店コアンドル』公開が近づいてきました。お二人は映画初共演なんですよね。江口「蒼井さんは子どもっぽいところと冷静なところが両方ある人で、共演していて面白かったですよ。なつめという役の素朴さ、彼女が食べた時のニコッとした顔はこの作品を物語っていると思います」
蒼井「初めてお会いして、すごく男らしい方で、格好良くて器の大きい方だと思いました。現場にいらっしゃるだけで心強いんです。でも、つかみどころのないところもあって、あまり人の話を聞かなかったり(笑)…」
江口「観察する人だから(笑)。あと、自分でも作るのが好きなようでキャロットケーキを作ってきてくれたり、現場にも気を配ってくれたよね」
蒼井「ありがとうございます。チーズとキャロットはよく作るんですが、手作りのお菓子を差し入れするのは恥ずかしくて。みんなが疲れてきたかなという時だったのと、自分が食べたかったから持っていきました。みなさん優しいから美味しいと食べてくれたので、逆に気を遣わせてしまったなと反省しました」
──女性たちを魅了し続けるスイーツをスパイスに、人生の挫折と再生を描いた本作ですが、蒼井さんにとってスイーツとは?
蒼井「元気がない時は気分を高めてくれたり、ホッとさせてくれたり、楽しい時間をサポートしてくれるものだと思います」
──江口さんもお願いします。
江口「自分でも食べるし、人にあげることも多いですね。一番好きなのはミルクレープ。和菓子も好きで、やっぱり食べると幸福になりますよね」
「ケーキを食べに行かない?」と誰かを誘いたくなるはず
──初といえば、パティシエ役も初挑戦で、お菓子作りのシーンはどうでしたか。蒼井「練習は睡眠時間を削って没頭しました。細かい作業は割と好きなので、そんなに苦労はなかったです。作るより食べることのほうが難しかったです。ご飯と違ってケーキはキラキラしたものであってほしいから、なるべくキレイに食べようとして緊張しました。あと、大変だったのが鹿児島弁ですね。方言を話す役が多いので抵抗はないですし、福岡出身なので『鹿児島弁は今までよりやりやすいかも』と思ったんですが、今まででダントツに難しかったです」
江口「ホントに食べるシーンは大変で。十村はスイーツ評論家でもあるので、食べるのは当たり前なんですがまず数が多い。見栄えも含めてテイクを重ねました。ナイフとフォークを使ってここまでケーキと向き合う体験は初めてでした」
──作るほうもご苦労があったと思いますが。
江口「そうですね。作品に入る前に何度もケーキ作りを体験しました。洋菓子店に足を運んで役作りの参考にしたり、専門学校の授業も受けました。そこで奥深さやプロたちの真剣さ、厳しさを知りましたね。ハマり性なのでブルーベリーでデコレーションしたケーキを家で作り、デジカメで撮影したりしましたよ(笑)。物語の主役ともいえる、たくさんの“宝石のようなケーキたち”が、この作品を盛り上げています。観終わった時に『ちょっと、ケーキ食べに行かない?』と、思わず誰かを誘ってしまいたくなるような作品に仕上がったのではないかと思います」
登場人物に自分を投影しながらご覧頂けたらうれしい
──蒼井さんが演じたなつめをご紹介ください。蒼井「小学校低学年の男の子がそのまま大人になっちゃったようなコ、かな。テンションが高いので、早朝からの撮影の時はなつめのテンションに持っていくのは大変でしたが、音楽を聴いて上げて。neco眠るさと二階堂和美さんの『猫がニャ〜て、犬がワンッ』という曲がヘビーローテンションでした。歌詞も曲調もなつめちゃんにピッタリだったので毎日聴いてました」
──完成作をご覧になった感想をそれぞれ教えてください。
江口「人間模様がしっかり描かれ、ケーキが美味しそうに見えて楽しかった、というだけでは終わらない。悲しみを乗り越えること、夢を諦めないこと、人生を楽しむことの大切さを感じて頂けるんじゃないかな」
蒼井「一度しか観ていないので冷静な判断はできていませんが私がキャンキャン言っているな、と(笑)。次第になんて温かい映画なんだろうと引き込まれていきました。十村さんが抱えている過去の問題、お店で働くみんなに起こる出来事がスパイスになって、甘いだけじゃない深みやコクのある作品に仕上がっていると思いました」
──ありがとうございます。では、最後にメッセージをお願いできますか。
蒼井「ケーキのひとつひとつがアートのようにキレイに撮れていて、宝石を観ているような幸せな気持ちになれると思います。同時に、その宝石を作る側の人たちの現在、過去、未来も描かれていますので自分を重ね合わせながら時間を共有し、幸せな気持ちになって頂けたら」
江口「“甘くない人生に、ときどきスイーツ。きっと幸せになれる”というキャッチフレーズ通りの作品です。この映画を堪能された後にケーキを食べながらお茶をして、楽しい時間が続くような、そんな作品になればいいなと思っています。ぜひ劇場でご覧ください」
INFORMATION
■映画『洋菓子店コアンドル』
【STORY&INFO】
伝説のパティシエと呼ばれながら、8年前に突然、スイーツ界から姿を消した十村遼太郎(江口洋介)。製菓学校の講師をしながら評論家としてガイドブックを出版。どんな有名店からの誘いも断り、その腕前を披露することはなかった…。東京のパティスリーで武者修行中の恋人を追いかけて、鹿児島から出てきた臼場なつめ(蒼井優)。ケーキ屋の娘として地元の店で腕をふるっていたが、愛する恋人を連れ戻すために右も左も分からない東京にやってきた。一緒に帰って結婚することを夢見て…。そんな二人が出会ったのは、パティスリー・コアンドル。スイーツ激戦区・東京でも美味しいと評判の洋菓子店。そこは、腕の立つ女主人・依子とその夫ジュリアン、パティシエールのマリコが作り上げる魅惑のスイーツで溢れていた。常連の十村が、ケーキ作りを辞めてしまった理由とは? そして、ひょんなことから同店で働くことになったなつめは、恋人を見つけることができるのか?街角の洋菓子店を舞台に、いつの時代も女性たちを魅了し続ける“スイーツ”をスパイスに、人生の挫折と再生を描く。
【CAST&STAFF】
出演/江口洋介 蒼井優 江口のりこ 尾上寛之 粟田麗 山口朋華 ネイサン・バーグ 嶋田久作 加賀まりこ 鈴木瑞穂 佐々木すみ江 戸田恵子
監督/深川栄洋
脚本/いながききよたか 深川栄洋 前田こうこ
配給/アスミック・エース
公式HP
2月11日(金・祝)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか全国ロードショー
(C) 2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会
PROFILE
江口洋介(えぐち・ようすけ)
68年、東京都生まれ。
87年、「湘南爆走族」で映画主演デビュー。フジテレビ系ドラマ「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」などで不動の人気を獲得する。主な映画出演作に「七人のおたく cult seven」「スワロウテイル」「アナザヘヴン」「竜馬の妻とその夫と愛人」「ギミー・ヘブン」「アンフェア the movie」「闇の子供たち」「GOEMON」「パーマネント野ばら」がある。1月16日スタートのフジテレビ系ドラマ「スクール!!」(日曜午後9時)に主演している。
蒼井優(あおい・ゆう)
85年、福岡県生まれ。
99年、ミュージカル「アニー」のオーディションに合格してデビュー。「リリィ・シュシュのすべて」で映画デビュー。06年公開の「フラガール」で第30回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞ほか数多くの受賞歴を持つ。主な映画出演作に「ニライカナイからの手紙」「ハチミツとクローバー」「百万円と苦虫女」「ホノカアボーイ」「おとうと」「FLOWERS フラワーズ」「REDLINE」「雷桜」がある。
公式HP
■映画『洋菓子店コアンドル』
【STORY&INFO】
伝説のパティシエと呼ばれながら、8年前に突然、スイーツ界から姿を消した十村遼太郎(江口洋介)。製菓学校の講師をしながら評論家としてガイドブックを出版。どんな有名店からの誘いも断り、その腕前を披露することはなかった…。東京のパティスリーで武者修行中の恋人を追いかけて、鹿児島から出てきた臼場なつめ(蒼井優)。ケーキ屋の娘として地元の店で腕をふるっていたが、愛する恋人を連れ戻すために右も左も分からない東京にやってきた。一緒に帰って結婚することを夢見て…。そんな二人が出会ったのは、パティスリー・コアンドル。スイーツ激戦区・東京でも美味しいと評判の洋菓子店。そこは、腕の立つ女主人・依子とその夫ジュリアン、パティシエールのマリコが作り上げる魅惑のスイーツで溢れていた。常連の十村が、ケーキ作りを辞めてしまった理由とは? そして、ひょんなことから同店で働くことになったなつめは、恋人を見つけることができるのか?街角の洋菓子店を舞台に、いつの時代も女性たちを魅了し続ける“スイーツ”をスパイスに、人生の挫折と再生を描く。
【CAST&STAFF】
出演/江口洋介 蒼井優 江口のりこ 尾上寛之 粟田麗 山口朋華 ネイサン・バーグ 嶋田久作 加賀まりこ 鈴木瑞穂 佐々木すみ江 戸田恵子
監督/深川栄洋
脚本/いながききよたか 深川栄洋 前田こうこ
配給/アスミック・エース
公式HP
2月11日(金・祝)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか全国ロードショー
(C) 2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会
PROFILE
江口洋介(えぐち・ようすけ)
68年、東京都生まれ。
87年、「湘南爆走族」で映画主演デビュー。フジテレビ系ドラマ「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」などで不動の人気を獲得する。主な映画出演作に「七人のおたく cult seven」「スワロウテイル」「アナザヘヴン」「竜馬の妻とその夫と愛人」「ギミー・ヘブン」「アンフェア the movie」「闇の子供たち」「GOEMON」「パーマネント野ばら」がある。1月16日スタートのフジテレビ系ドラマ「スクール!!」(日曜午後9時)に主演している。
蒼井優(あおい・ゆう)
85年、福岡県生まれ。
99年、ミュージカル「アニー」のオーディションに合格してデビュー。「リリィ・シュシュのすべて」で映画デビュー。06年公開の「フラガール」で第30回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞ほか数多くの受賞歴を持つ。主な映画出演作に「ニライカナイからの手紙」「ハチミツとクローバー」「百万円と苦虫女」「ホノカアボーイ」「おとうと」「FLOWERS フラワーズ」「REDLINE」「雷桜」がある。
公式HP
撮影/Tadayuki Minamoto 構成・文/立花みこと ヘアメイク/赤松絵利(esper.) スタイリスト/山本マナ
ツィードサークルマント¥60,900/COSMIC WONDER LightSource レースブラウス¥18,690/HAIGHT&ASHBURY タイツ、シューズ/共にスタイリスト私物
問い合わせ コズミックワンダーライトソース TEL03-5774-6866
HAIGHT&ASHBURY TEL03-5453-4690
ツィードサークルマント¥60,900/COSMIC WONDER LightSource レースブラウス¥18,690/HAIGHT&ASHBURY タイツ、シューズ/共にスタイリスト私物
問い合わせ コズミックワンダーライトソース TEL03-5774-6866
HAIGHT&ASHBURY TEL03-5453-4690