「『好きな人に対して、フラれてもいいから思いを伝えよう!』という気持ちになる人が多いみたいなので、一緒に観ると女子からの告白率が上がるかもしれませんよ」(宅間孝行)
「僕と同年代の男性は一番、観劇から遠い世代だとは思うんですけど、女の子を誘ってみてはいかがでしょうか。このストーリー、女の子は絶対に好きですよ」(中山麻聖)
腹の底から笑える場面もあれば、ハンカチが必要なほど号泣させられる至極のラブロマンス、舞台『夕-ゆう-』が6年ぶりに帰ってくる! 東京セレソンデラックス解散以降はタクフェスを主宰する本作の作者で、演出家で俳優でもある宅間孝行さんと、第4次ものオーディションを勝ち抜いて役を勝ち取った中山麻聖さんが登場。“お祭り騒ぎ”と称する舞台のことや作品になぞらえた甘酸っぱい思い出についても話してくれました。
告白シーンは経験と重なり心をわし掴みにされました
──中山さんは宅間さんの作品に初出演となりますが、事前に作品はご覧になりましたか。中山「劇場に足を運んだことがありますし『くちづけ』『夕』はDVDで観ました。2作は芝居とは思えないほどのリアリティーがあって、目が釘付けのまま、気づけば時間だけが経っていた、という感じです。DVDなのに一時停止をすることすら忘れて没頭してしまったんですよ。特に『夕』の告白シーンは、自分の経験と重なる部分があって、心をギュッとわし掴みにされましたね」
──それは、どんな経験?
宅間「さっきも話してたんですけど、麻聖のエピソードは甘酸っぱくていい話なんですよ。青春! って感じで」
中山「そうかもしれませんね。僕、中学校3年間、片思いをしてたんですね。その相手に体育祭や文化祭のイベントごとに告白をして、フラれ続けたんです。累計告白回数が3年間で優に十数回を超えたのに、すべてフラれました(笑)あの経験で、フラれ慣れた気がします(笑)」
──『夕』のストーリーのような甘酸っぱさがありますね。
宅間「ね。それに引きかえ僕は、バカばっかりやってましたからねぇ。高校時代は寮住まいをしていて、当時はケータイがなかったから、女の子からの電話も寮に備え付けてある電話にかかってくるんですね。で、当時バンド活動をしていたんで、その姿を見た女の子からもかかって来るわけですよ。顔も知らないのに声だけで盛り上がっちゃって、会おうって話になって」
中山「会うんですか?」
宅間「好意を持ってくれてるんだもん、会うよね。で、待ち合わせ場所に行くと、絶対にこの人じゃないだろうって人がいて、『用事があるから』という、謎の理由で短時間で引き上げたりして(笑)凝りもせず3回ぐらい繰り返しましたから、男ってバカですよね(笑)」
『夕』を観ることが正しいお金の使い方だと伝えたい
──お茶目な一面を持つ宅間さんですが、演出家としては厳しいという話もありますよね。中山「厳しい演出には慣れていません(笑)でも、厳しいからこそ得られることもあると思うんです。だから今は、人気作に出ることよりも、今の自分の芝居でどう応えられるんだろうっていう、自分に対してのプレッシャーと戦ってますね」
宅間「プレッシャーと戦いながら、緊張感をもって稽古に挑めば大丈夫だよ」
──今回、中山さんは徳永役を演じるんですよね。
中山「そうです、主人公の夕に思いを寄せる、ちょっと切ない男の役です。中学生時代にフラれ続けた残念な経験が、この役で活かせるんですよ」
宅間「徳永役は上演のたびに役者が替わっていて、彼は今までのタイプとは違うんですけど、一番、徳永像とマッチしているかもしれませんよ」
──宅間さんは引き続き、相川元弥役で高校生時代も演じるんですよね。
宅間「前回で打ち止めのはずだったのに、事情があって演ることになったんですよ。だから学ラン姿でのチラシの撮影では、『加工しておいて』とお願いしました(笑)ストーリーにはコントっぽい場面もあるので、僕のコスプレも含めて笑って頂ければと」
──心待ちにしているファンが大勢いますよね。
宅間「でもね、観劇料金って結構な金額で、実は人気テーマパークと戦わなければいけない料金設定なんですよ。だからこそお客さん目線に立って、スペシャルな時間を提供したい。僕らの舞台を観ることが正しいお金の使い方なんだってことを知ってもらう意気込みで、稽古期間は芝居と向き合います」
中山「お祭りみたいにしたいので、いろいろスペシャルがあったら面白いですよね!」
麻聖をナイトキャンペーンに連れて行くかもね(笑)
──改めて、舞台のPRをお願いできますか。中山「僕と同年代の男性は一番、観劇から遠い世代だとは思うんですけど、女の子を誘ってデートのツールにしてみてはいかがでしょうか。笑いがふんだんに盛り込まれている上に切ない話でもあるので、このストーリー、女の子は絶対に好きですよ」
宅間「演ってる僕らが想像する以上に、大事な人と観ると素敵な体験をするお客さんが多いみな体験をするお客さんが多いみたいですよ。07年に大阪で『あいあい傘』という作品を上演した時に、舞台を観たことで離婚を回避したご夫婦がいたんです。結局、セレソン解散と同時に離婚したらしいんで、離婚を6~7年、遅らせただけかもしれませんけどね(笑)ただ、『夕』に関しては『好きな人に対して、フラれてもいいから思いを伝えよう!』という気になる人が多いみたいなので、一緒に観ると女子からの告白率が上がるかもしれませんよ」
──全国公演ですが、楽しみは?
中山「ご飯!」
宅間「と、お酒!」
中山「飲むんですか?」
宅間「強いっすよ(笑)“ナイトキャンペーン”と称して、クラブやキャバクラに行ってチケットを捌くこともありますから。麻聖をキャバクラに連れて行ったら、たくさん売れそうだな~」
中山「そうなんですか? ぜひお供します(笑)」
INFORMATION
■舞台『夕 -ゆう-』
INFO
笑って、泣いて、歌って踊る! ありとあらゆる感情を揺さぶりまくる、脚本家で俳優の宅間孝行によるエンタメプロジェクト「タクフェス」第2弾公演。80年代の長崎を舞台に、男女の甘酸っぱい恋を描く青春群像劇。東京セレソンデラックスを“日本で一番泣ける劇団”とまで言わしめるきっかけともなった至極のラブロマンスが、パワーアップして帰ってくる!
CAST&STAFF
出演/内山理名・上原多香子・高橋光臣・中山麻聖・藤吉久美子・山崎静代(南海キャンディーズ)・阿部力・宅間孝行ら
作・演出/宅間孝行
主催/日本テレビ/株式会社HMT(東京)
公式HP
東京公演は7月3日(木)から21日(月)まで東京・サンシャイン劇場で。 新潟、大阪、仙台、名古屋、札幌公演も。
PROFILE
宅間孝行(たくま・たかゆき)
1970年7月17日生まれ 東京都出身
97年、劇団「東京セレソン」を旗揚げ。01年に「東京セレソンデラックス」と改名するのを機に、主宰・作・演出・主演として活動。09年、脚本・演出家名であったサタケミキオを改め宅間孝行に統一した。12年12月、劇団を解散。13年、タクフェスを立ち上げる。劇団の作品の映像化としては、ドラマ「歌姫」「間違われちゃった男」、映画「くちづけ」があり、また連続バラエティドラマとして「魁!セレソンDX」が放送された。
公式HP
公式Twitter
PROFILE
中山麻聖(なかやま・ませい)
1988年12月25日生まれ 東京都出身
父・三田村邦彦、母・中山麻理の影響を受け、役者の道を選び、04年、映画「機関車先生」でデビュー。主な出演作にミュージカル「テニスの王子様」、ドラマ「ごくせん第3シリーズ」「篤姫」「江~姫たちの戦国~」「軍師官兵衛」があり、テレビ東京系で放送中の「牙狼<GARO>一魔戒ノ花一」では主人公の冴島雷牙役を演じている。
公式ブログ
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■舞台『夕 -ゆう-』
INFO
笑って、泣いて、歌って踊る! ありとあらゆる感情を揺さぶりまくる、脚本家で俳優の宅間孝行によるエンタメプロジェクト「タクフェス」第2弾公演。80年代の長崎を舞台に、男女の甘酸っぱい恋を描く青春群像劇。東京セレソンデラックスを“日本で一番泣ける劇団”とまで言わしめるきっかけともなった至極のラブロマンスが、パワーアップして帰ってくる!
CAST&STAFF
出演/内山理名・上原多香子・高橋光臣・中山麻聖・藤吉久美子・山崎静代(南海キャンディーズ)・阿部力・宅間孝行ら
作・演出/宅間孝行
主催/日本テレビ/株式会社HMT(東京)
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東京公演は7月3日(木)から21日(月)まで東京・サンシャイン劇場で。 新潟、大阪、仙台、名古屋、札幌公演も。
PROFILE
宅間孝行(たくま・たかゆき)
1970年7月17日生まれ 東京都出身
97年、劇団「東京セレソン」を旗揚げ。01年に「東京セレソンデラックス」と改名するのを機に、主宰・作・演出・主演として活動。09年、脚本・演出家名であったサタケミキオを改め宅間孝行に統一した。12年12月、劇団を解散。13年、タクフェスを立ち上げる。劇団の作品の映像化としては、ドラマ「歌姫」「間違われちゃった男」、映画「くちづけ」があり、また連続バラエティドラマとして「魁!セレソンDX」が放送された。
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中山麻聖(なかやま・ませい)
1988年12月25日生まれ 東京都出身
父・三田村邦彦、母・中山麻理の影響を受け、役者の道を選び、04年、映画「機関車先生」でデビュー。主な出演作にミュージカル「テニスの王子様」、ドラマ「ごくせん第3シリーズ」「篤姫」「江~姫たちの戦国~」「軍師官兵衛」があり、テレビ東京系で放送中の「牙狼<GARO>一魔戒ノ花一」では主人公の冴島雷牙役を演じている。
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Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一
ヘアメイク/下田亜希子 スタイリスト/宅間=大野美智子 中山=向井朋子(SMOOCH)
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