File.68 古小路亜美プロ
──最初に、麻雀に出会うまでの道のりを教えて頂けますか。
「私は、父が全員違う兄3人がいる4人兄妹の末っ子なんですけど、父が亡くなった都合で1歳半から17歳まで養護施設で育ったんです。施設を出てからは高校に通いながら、お昼はラーメン屋、夜は焼肉屋でバイトをしながら一人暮らしをしていました。麻雀を知ったのは、20歳前だったと思います。施設の友達から遊ぼうと誘われたんですけど、そのうちの1人から遅れると連絡があって、集まっているメンバーでゲームセンターに行ったんです。ルールすら知らない状態で麻雀をしたんですが、初心者がベテランに勝つケースもあるという、麻雀の理不尽さが好きでハマりました。すぐにフリーで店に行って丸一日打ちました」
──その後、プロになった経緯は。
「雀荘の方から『働いてみる?』と誘われてウエイトレスとしてバイトを始めました。そのお店で役や点数計算を覚えたんです。でも独学では足りないと思い、協会の橋崎祐輝プロに弟子入りして基礎を学びました。その最中に当時、雀王だった金太賢(キム・テヒョン)さんや店長と打つ機会があって、『一緒に戦おうよ!』と声を掛けて頂き、3年前にプロになりました」
──プロになってよかったですか?
「人生で今が一番幸せです。バイト時代、社員にならないかと言われたこともありましたけど、プロになってよかったと思っています。ただ、稼いだお金をパチンコで溶かす日もかなりありますけど……」
──(笑)対局で勝つためのゲン担ぎはしていますか。
「新人王戦で勝った時のソルティライチは今も飲み続けています。ゲン担ぎではないですけど、若い女性だからとナメられないよう、リーグ戦では男性のプロと同様にスーツを着るようにもしています。あとは、女性ファンに頂いたタイガーアイのブレスレットもつけています」
──女性ファンが多いですよね。
「見た目がボーイッシュでスカートが苦手なせいか、ホストに勧誘された経験があります(笑)女子トイレに入ったら、掃除係の女性に追い出されたこともあって。でも、正真正銘のストレートです。小さい頃は笑わなかったんですけど、笑うことが大事だと教えてもらって以来、面白い男性が好みのタイプです」
──なるほど。最後に女流プロとしての目標を教えて頂けますか。
「2つあって、30歳までに雀王決定戦で女性初として優勝してタイトルを獲りたいです。もう1つは、プロではない女性が安心して打てる麻雀店を提供すること。女性のお客さんに連絡先やツイッターのIDを聞いて、困らせる男性がいるみたいなんです。麻雀が若い女性にも広まっているいい機会なので、守れる環境を作りたいです」
PROFILE
古小路亜美(こしょうじ・あみ)
1996年7月6日生まれ。岡山県出身。
趣味は麻雀とパチンコ。
古小路亜美プロと会えるお店はココ! 麻雀ひろば キングダム
東京都豊島区西池袋1-20-6 5F
TEL:03-6912-5397
営業時間:10:00~
池袋駅西口徒歩2分
※勤務曜日と時間は要問い合わせ。
古小路プロのツイッターでも確認できます
公式Twitter
1996年7月6日生まれ。岡山県出身。
趣味は麻雀とパチンコ。
古小路亜美プロと会えるお店はココ! 麻雀ひろば キングダム
東京都豊島区西池袋1-20-6 5F
TEL:03-6912-5397
営業時間:10:00~
池袋駅西口徒歩2分
※勤務曜日と時間は要問い合わせ。
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企画・取材・文/内埜さくら 撮影/大駅寿一