【取材こぼれ話】「LADY’S SEAT INTERVIEW act.337」は亜紗美さん。
◆「今回、引退作にして初めてお仕事をご一緒させて頂く方々がほぼ9割でした。ご覧くださる皆さんが期待してくださっているのは、亜紗美にゆかりのある監督やキャストさんだったと思うんです。でも、その期待を裏切ってもアクションで“お釣り”がくるぐらい、カッコイイ作品に仕上がっていると思います」◆「今までは表情筋を豊かに動かす役が多かったんですけど、サキは気持ちが死んでいる子。表情筋を動かさないお芝居をすることに必死でした。結局、できない場面もありましたけど(笑)心情的な部分では、特に難しく考えることはしないで、思うままに演じるのが正解かなと思って演じました」
◆「お芝居的に好きなシーンは、マリの母親を呼び止めて、2人で建物の階段下で話す場面です。かとりえ(加藤理恵)ちゃんは『女優とはこういう人のことを指すんだな』という人で、役に入りきっていたので助けられたんです。彼女の作る間や雰囲気に酔わせて頂き、『私、お芝居がうまい!』と思ってしまうほどでした」
美貌でスタイル抜群な上にアクションもこなす芸能界でも稀有な女優、亜紗美さんが12月14日(土)より渋谷ユーロスペースにてレイトショーの主演映画『ツングースカ・バタフライ ―サキとマリの物語―』をもって女優業引退を表明。「こんなに面白い作品を残して、引退してしまうんですか!?」と聞くと、「有難うございます!逆に、そうおっしゃって頂けるからこそ引退できます」という彼女が本作に込めた思いと“現在地”は──。