CINEMA×STYLE 241号vol.1

CINEMA×STYLE　241号vol.1

2022/9/16NEWS

向田理髪店

高橋克実が映画初主演！変わりゆく故郷で懸命に生きる人たちを描いた奥田英朗原作小説を映画化

　向田康彦（高橋克実）は妻の恭子（富田靖子）と筑沢で親から継いだ理髪店を営んでいた。客は近所の老人たちがほとんど。仕事が終われば近所にあるスナック昭和下町に向かい、中学からの同級生でガソリンスタンドを営む瀬川真治（板尾創路）や電気店を営む谷口修一（近藤芳正）と移り変わってゆく町の愚痴を口にする毎日。そんなある日、東京で働いていた息子・和昌（白洲迅）が突然帰郷し、店を継ぐと言い出す。恭子は素直に喜ぶが、康彦は自分の過去が頭を過ぎり、不安を感じる。久しぶりの親子の生活を続けてゆく中で、市役所で商工会の経営者を集め、地域振興に関する会議が開催される。康彦は過疎化の進む筑沢町の現実を終末医療に例え、活性化案を出す和昌と対立。不穏な空気が流れる中、その場は丸く収まるがその後、和昌は康彦がいう町の現状を目の当たりにすることになってゆく――。
　長年の俳優生活において初めて映画主演を飾る高橋克実を主人公に迎えて「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「オリンピックの身代金」「純平、考え直せ」などで知られる直木賞作家・奥田英朗さんの同名小説を映画化。
　寂れた元炭鉱の町にある理髪店の親子の葛藤を軸に過疎化や少子高齢化、介護、結婚難など地方が抱える深刻な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の姿を通して、現在の日本で忘れられてしまった家族の絆、人との繋がりの大切さを思い出させてくれる心温まる作品だ。撮影は福岡県大牟田市を中心に行われ、10月7日(金)より福岡県と熊本県で先行上映される。

10月14日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

【CAST】高橋克実、白洲迅、板尾創路、近藤芳正、矢吹奈子(HKT48)、本宮泰風、筧美和子、根岸季衣、富田靖子ほか
【STAFF】原作／奥田英朗「向田理髪店」(光文社文庫)　脚本・監督／森岡利行
【INFO】2022年／日本／1時間48分　配給／キャンター
公式HP

(C)2022 映画「向田理髪店」製作委員会

耳をすませば

柊あおいさんの名作漫画を実写映画化!!清野菜名×松坂桃李のダブル主演で雫と聖司の10年後を描く

　柊あおいさんが1989年に発表し、スタジオジブリによるアニメ映画版も大ヒットした同名漫画を実写化。夢に邁進する天沢聖司と、彼に思いを寄せる月島雫の中学時代に加え、原作でも語られなかった10年後の世界を完全オリジナルで描く。大人になった2人を清野菜名と松坂桃李が演じ、中学時代には映画初出演の安原琉那と『光を追いかけて』の中川翼が起用された。

10月14日(金)ロードショー

【CAST】清野菜名、松坂桃李、山田裕貴、内田理央ほか
【STAFF】原作／柊あおい「耳をすませば」(集英社文庫＜コミック版＞刊)　監督・脚本／平川雄一朗
【INFO】2022年／日本
配給／ソニー・ピクチャーズエンタテインメント／松竹
公式HP

(C)柊あおい／集英社 (C)2022「耳をすませば」製作委員会

クリーン　ある殺し屋の献身

元殺し屋のゴミ清掃員VSギャング！オスカー俳優エイドリアン・ブロディが観る者の魂を撃ち抜く

　深夜にゴミ回収車を走らせ、廃品や廃屋の修理を趣味にしている凄腕の元殺し屋“クリーン”は、隣人の少女ディアンダにだけ心を開いていた。ある日、それに目をつけたギャングが、ディアンダに手を出す。復讐心に駆られたクリーンは、ギャングのボスの息子を傷つけてしまい…。『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディが主演を務め、名もなき孤独な殺し屋を描いたハード・アクション作品。

ボーダレスアイランド

沖縄と台湾の若者たちの出会いを通して沖縄の旧盆に起こる出来事を描いた李佳穎主演作

　母親とふたりで台北に暮らすロロは、赤ん坊の自分を抱く父親の写真を見つける。ロロは一緒に日本語の勉強をしているアーロンと、母親の反対を押し切り写真を手掛かりに“みらく島”を目指す。しかし旧盆の3日間、島は外からの人間が来ることを禁じていて……。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022」スペシャルプログラム招待作品に選ばれた沖縄県と台湾共同製作のファンタジー。

10月1日(土)新宿K’s cinemaほか全国順次公開

【CAST】李佳穎、朝井大智、中村映里子、加藤雅也ほか
【STAFF】監督／岸本司　脚本／岸本司、木田紀生
【INFO】2021年／日本・台湾合作／1時間41分
配給／ムービー・アクト・プロジェクト
公式HP

(C)2021「ボーダレスアイランド」製作委員会

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