書道は師範の資格を持ち、小1から中3まで空手を習っていた文武両道の女優芋生悠さんの初写真集『はじめての舞台』が絶賛発売中だ!「地元の熊本は震災に遭っているから、自分が活躍することでエールを送るという使命感を持ち続けているんです」と語る本作の魅力とは――。
舞台に立つのが怖かったけど経験したら初心に戻りました
──初登場ですので、まずは役者を目指した経緯を教えて下さい。「幼い頃から毎晩、父と“相撲タイム”を設けるほど闘うことが好きだったんです。だから母の勧めで小1から空手道場へ通い出したんですけど、中学生になったら男子が強くなってきて勝てなくなってしまって。それまで空手少女だったから自分の中に軸がなくなってしまい、呆然としていた時期に授業で自画像を描いたら先生に褒められまして。自画像だけは自分を出せる、表現できると知りました。さらにもっと自分を出し切りたいと思い、役者になるためにオーディションを受けたんです」
──自画像、お上手ですよね!
「高校時代、左右非対称の目を描いてはいましたけど、見た目は髪で隠していたんです。でも今は隠さず出すようにしました。役者になってからたくさん映画を観始めたら、左右対称ではなくてもいいことを知りましたし、自分の武器にもなる気がして」
──映画はどれぐらい本数を?
「一時期、毎日20本ぐらい観て寝ずに朝を迎えていました。今でも時間がある日はほぼ完徹で観ています。家に帰って早く映画が観たくて、人の話を聞かないこともあるんです」
──(笑)その心意気で舞台『欲浅物語』に挑んだんですね。
「舞台は初めてな上にナマモノですし、今まで引き算する芝居が好きで演じてきていたので、遠くまで伝わる芝居をすることが最初は怖かったんです。だけど経験してみたら初心に戻れた感じがしました。自分の中で千秋楽が一番ダメで、悔しさが残った芝居だったんですけど、演出家さんから『その気持ちを大切にして忘れないように』と言われたことも印象に残りました」
初心を忘れた頃読んでほしい代表作を作ることが目標です
──その舞台に密着した写真集が『はじめての舞台』ですよね。「最初は2~3日で撮影が終わる予定でしたけど、カメラマンの岩澤(高雄)さんが『毎日でも撮りたい』とおっしゃってくださったみたいで、1ヶ月間も撮り続けてくださいました。衣装とヘアメイクはすべて自前で、完全にノーメイクのカットも思い切って載せています」
──写真集の芋生さんは現在よりかなり幼い印象ですが。
「中学生ぐらいに見える写真もあるんです(笑)舞台に立つ前『声や台詞の言い回しに艶がほしい』と言われたんですが、艶の意味が分からなかったんです。ヒトカラで声の勉強をしたり、声だけじゃなく部屋の整理整頓をして艶っぽい女性を目指したので、今は成長できたのかもしれません」
──一問一答での「一番好きな格好」は「下着」と答えていますね。
「家の中でだけはいつも下着姿なんです。宅急便が来てあわててワンピースを羽織ることもしょっちゅうありますけど」
──あはは!素の芋生さんが詰まった作品ということですね!
「初めての緊張感とワクワク感が表現されているので、初心を忘れた頃に読んで頂けたらうれしいです。自分も頑張ろうと思ってもらえると思います。題字も担当したんですけど、書道教室を開いている母の姉にチェックしてもらって何度も書き直しました。幼い頃から今も、スパルタ方式は変わらないんだな~と思いながら(笑)」
──タイトルになぞらえて、今年初めて体験したいことは?
「プライベートだと、海外で1人バックパッカーをしてみたい。ハリウッド進出が目標だからアメリカは取っておきたいし、オーストラリアは中1の頃ホームステイしたし…場所は検討中です。仕事では、自分にカッチリとハマる役で代表作を作ることが一番体験したいことですね」
INFORMATION
■写真集『はじめての舞台』
INFO
期待の新人女優として注目の芋生悠さん。待望の写真集のテーマは「はじめての舞台」。はじめての人と、はじめての場所で、はじめての舞台『欲浅物語』に向き合い、女優として成長していく様子に写真家・岩澤高雄氏が完全密着したフォト・ドキュメンタリー。書道の師範でもある本人による題字、描き下ろしの自画像に加え、撮り下ろし写真にペイントをするなど、その多才ぶりにも注目!!
ギャンビットから好評発売中。2200円(税抜)
PROFILE
芋生悠(いもう・はるか)
1997年12月18日生まれ 熊本県出身
女優として多くの映画、テレビドラマ、CM、PVに出演。映画は16年1月公開の『バレンタインナイトメア』でデビュー。川上智花役で出演の映画『野球部員、演劇の舞台に立つ!』は2月24日公開。
公式Twitter
公式Instagram
■写真集『はじめての舞台』
INFO
期待の新人女優として注目の芋生悠さん。待望の写真集のテーマは「はじめての舞台」。はじめての人と、はじめての場所で、はじめての舞台『欲浅物語』に向き合い、女優として成長していく様子に写真家・岩澤高雄氏が完全密着したフォト・ドキュメンタリー。書道の師範でもある本人による題字、描き下ろしの自画像に加え、撮り下ろし写真にペイントをするなど、その多才ぶりにも注目!!
ギャンビットから好評発売中。2200円(税抜)
PROFILE
芋生悠(いもう・はるか)
1997年12月18日生まれ 熊本県出身
女優として多くの映画、テレビドラマ、CM、PVに出演。映画は16年1月公開の『バレンタインナイトメア』でデビュー。川上智花役で出演の映画『野球部員、演劇の舞台に立つ!』は2月24日公開。
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撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら