File.42 日本プロ麻雀協会所属 篠原冴美プロ
──篠原プロのプロフィールを確認しました。趣味がバイトって(笑)
「向いている職業を探したくて今までエステ、アパレル、テレアポ…23個ぐらい経験したので趣味にしてみました。私が幼い頃、母が得意なことを探してあげようとたくさんの習い事をさせてくれたのに見つからなかったから、自分で探そうと思ったんです。水泳は3年間習ってもクロールすらできなかったし、3年間習ったダンスで褒められたのは笑顔だけでしたし(笑)でも、 趣味欄からバイトが抜けるかもしれません。麻雀に出会えたので」
──出会いは幼少期だったとか。
「両親ともに好きなんです。幼稚園の頃に母が打つ姿を見ていましたし、私が中1の頃に亡くなった父もハマッていました。私が生まれる時、雀荘にいて出産の立ち会いに間に合わなかったほどです(笑)弟も麻雀好きで、3人ではメンツが足りないから母に覚えてほしいと言われて始めました。だから最初からプロを目指したわけじゃなか ったんです」
──ではプロになった理由は?
「母に『ツモがいいからプロになったら?』と言われたことがきっかけです。それまでは麻雀のプロという存在そのものを知らなかったので」
──お母様と仲良しなんですね。
「仲良しですし、母に対しては賢く生きているイメージを持っています。父が亡くなった後『占いが好きだから占い師になる!』と宣言された時は『破天荒な人だな〜』と思いましたけど(笑)自力で講習会に参加して努力して、才能で食べていっている人だから、母を見ていると私ももっと勉強しないと! と奮起できるんです。麻雀を愛しているからこそ努力も苦にならないんですけどね」
──そこまで篠原プロを夢中にさせた、麻雀の魅力とは?
「一番は〝徹マン〟という言葉があるところです(笑)他のゲームは朝まで遊んでも名前がないのに麻雀だけあるということは、それだけ魅力的なゲームという証拠だと思うんです。私、人生で一番大切なものは睡眠だと信じているんですけど、『3日間寝ないで打 った』という人の話を聞いて、気持ちを理解できましたから。私自身は大好物のラーメンと麻雀、どちらかを1週間断てと言われたらメチャクチャ悩みますけどラーメンを選びますし」
──そこまで好きだからこそ努力をしているんですね。具体的には?
「恵比寿マスカッツで〝バカNo1〟という称号をいただくほどおバカなので(笑)かけ算から勉強しています。 普段から電卓を使わないようにもしていて、今が人生で最高に頭をフル回転させています。ただ、女流プロは麻雀が強いだけでは生き残っていけない世界であることを、プロになってから目の当たりにしました。総選挙もあるし、ここまでアイドル化しているとは予想外でした」
──そうなんです。というわけで好みのタイプも教えて頂ければ。
「家族を大切にして、家族の悪口を言わない人です。それぞれの家庭に諸事情あると思うんですけど、自分がどこから生まれてきたのかを考えれば親の悪口は言えないと思うので。あとは、 もし麻雀を知らなくても覚えてくれて、私と私の母と打ってくれたらうれしいです」
──最後にプロとしての目標を!
「〝グラドル上がりのプロ〟と叩かれることが多いんですけど、強いプロとして認められるようになりたいです。 私がプロになったら同年代の女性も麻雀がやりたいと思ってくれるかな? というのもプロになった動機の1つなので、悪いイメージを払拭して業界を活性化したいですね」
PROFILE
篠原冴美(しのはら・さえみ)
1992年8月29日京都府生まれ。
趣味はギター、ゲーム、麻雀、バイト。特技は占星術、タロット。
ミスヤングチャンピオン2010初代グランプリ。カボグループ麻雀大会専属イメージキャラクター。
公式Twitter
篠原冴美(しのはら・さえみ)
1992年8月29日京都府生まれ。
趣味はギター、ゲーム、麻雀、バイト。特技は占星術、タロット。
ミスヤングチャンピオン2010初代グランプリ。カボグループ麻雀大会専属イメージキャラクター。
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企画・取材・文/内埜さくら 撮影/近藤誠