File.30　日本プロ麻雀協会所属　西城凛プロ

──グラビアでも活躍していますが、始めた経緯を教えて下さい。
「元々は赤ちゃんモデルをしていたんですけど子役って、母親がステージママになる努力と金銭的余裕がないと続かない職業なんです。我が家にはその２つがなかったから途中で芸能の仕事をお休みした後、役者を目指しました。その時マネージャーから薦められて20歳の頃、本名で始めたのがきっかけなんです」

──その美貌とスタイルが堪能できるＤＶＤが話題になりました。
「かなり刺激的な内容だから恥ずかしくていまだに自分で観ることができないし、ファンの方にはギャップがあると驚かれました。私、中身はオジサンなんですよ。余暇は居酒屋で飲むか麻雀を打つかなので、女友だちから『レストランで食事をするとかドライブするとか、もっと女のコらしいデートを経験したほうがいいよ』と同情されます」

──確かに見た目との差が…（笑）プロになって４年目ですが、麻雀にハマったきっかけは？
「高校を卒業して働いた飲食店の同僚と麻雀をしたら、ボコボコにされたのが始まりです。私の家族は妹以外、祖父母も両親も麻雀をするから私自身も中高生ぐらいから参加はしていたんです。でも、当時は三麻だったし家族内のローカルルールで打ってたから、初めて家族以外の人とゲームをしたら、全く歯が立たなかったんです。負けず嫌いだからその経験がすごく悔しくて、その後１人で雀荘にフリーデビューしました。結局、雀荘でもボコボコにされましたけど（笑）負けても楽しさのほうが上回ったんです」

──それが雀荘で働き始める動機につながっていくんですね。
「弱いくせに、お給料をもらいながら大好きな麻雀ができると思ってメンバーになりました。その店の社長に薦められてプロになったんです」

──そこまで引き込まれた麻雀の魅力って何ですか？
「祖父が将棋と囲碁の有段者で、私自身も囲碁のプロを目指していたんです。囲碁の世界は20歳で諦めるのが一般的な狭き門で、私は18歳で諦めたんですけど、麻雀は囲碁より自由度が高いのが魅力ですね。個人的に麻雀は運７割、実力３割だと捉えていて、プロだから必ず勝つわけでもないし、素人だから必ず負けるわけでもないところにも面白さを感じています」

──なるほど。では今年、プロとしての目標は？
「今まで土日はゲストの仕事ばかりしていて大会に出ていなかったから、今年は大会への出場をメインにしていきます。そして、早くタイトルを獲得したいです」

──話は変わりますが、私生活では漫画収集家でも知られていますね。
「６畳に５千冊はさすがにキツイんですよ。２つの大きな本棚の他にクリアボックスに入れて押入れにも収納しているんですけど、一番奥の下にある漫画は、読みたくても取り出せないから悩ましいです。私の個室が漫画であふれている結果、愛犬はダイニングで生活してもらっているので、ルームシェアしている女友だちには苦労のかけっぱなしですね」

──となると今年は漫画の整理も。
「レンタルルームを借りようか検討中なんですけど、ルームシェアしている同級生の友だちは29歳にして９年も彼氏がいなくて、ヤバイねって、よく話すんです。『私達、お先真っ暗だね。結婚できなかった時のために、２人で老人ホームに入る資金を今から貯めようか』って。そんな寂しい女２人は、今年も絶賛、彼氏募集中です（笑）」