マッコイ斉藤「上島さんは芸人さんとしては最高ですけど、サーフィンの練習時間2時間のところを15分でバテちゃうんですから、人としてダメですよねぇ(笑)」
上島竜兵「映画のまんまの男? そうかもしれない。カミさんによく『アンタみたいに自分さえ良ければいい男、ほかに見たことがない』と言われますからねぇ」
肥後克広「上島さんは、映画のまんまですよ。酔うと誰彼なく女の体を触りたがりますからねぇ。前に、ノッチさんに女性をナンパさせて来た時も、ずっと手は太ももに…」
ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん主演、肥後克広さんが助演として出演する伝説のサーフドキュメンタリーが、5年ぶりに『上島ジェーン ビヨンド』として帰ってきた! 監督は前作に引き続き、バラエティ界に旋風を巻き起こしてきたマッコイ斉藤さん。3人を直撃取材し、脱線しまくるトークに花を咲かせて頂きました!!
卑怯でモテたがり…映画のままの男かもしれない
──劇中での上島さんは、少し卑怯で凶暴な印象を受けました。マッコイ斉藤(以下、斉藤)「ねぇ、すぐキレるし、困ったら何でもお金で解決しようとするし、モテたがりですし。キレた時のあの『黙ってろ~!』って言い方、すごく面白かった」
上島竜兵(以下、上島)「テレビで観る人も、みんなオレのことそう思ってるんでしょう!?」
肥後克広(以後、肥後)「いや、オマエはああいう男だよ。元から持ってるものを、監督が引き出したんだよ」
上島「…そうかなぁ、そうかもしれない。カミさんによく『アンタみたいに自分さえ良ければいい男、ほかに見たことがない』と言われますからねぇ」
──それは、どんな時に?
上島「例えば冬、居酒屋に行くでしょ。オレは『よっ、大将!』って挨拶をしながら店に入って、カミさんが外にいるのにドア閉めちゃうの。『普通、そんなことする?』って、ため息混じりに言われて。その積み重ねです」
肥後「女性を先に入れることすらできないなんて、やっぱりオマエは、映画の通り最低だ(笑)」
──野呂佳代さんにビンタした時も、演出か素か分からなくて。
斉藤「ほら上島さん、やっぱりアレは衝撃的なんですよ。この映画はね、台本がないんですよ。誰かが動きそうだなと思ったら、カメラを回してたんです」
上島「オレ、ビンタしたくてしたわけじゃないよ! 映画の趣旨に沿っただけで」
肥後「いや、あのまんまですよ。お酒を飲むシーン実は全員、本当に飲んでるんですね。酔うと上島さんはまぁーエロくなる。誰彼なく女の体を触りたがりますからねぇ。前に、ノッチさんにナンパさせて来た時も、太ももに手を置いてましたから」 上島「たまにはいいじゃない。女の子をひどいことしてないし」
肥後「最終的にはいつも女性に気持ち悪がられてますけどね」
武さんに観て頂きたくての『ビヨンド』なんです
──筋書きはあるものの、ほぼノンフィクションということなんですね。前作から5年の時を経て撮影することになった経緯は。斉藤「前作で日本一の駄作に贈られるという(笑)東スポの映画賞を頂いた時から、もう一度撮りたいとは思ってたんです。賞を獲るためには(北野)武さんに認めてもらわないといけないんで、『アウトレイジ ビヨンド』の『ビヨンド』とつけたら、目に留まるかなと」
上島「話を聞いた時は、俺もリーダーも二つ返事でしたよ」
──上島さん役者志望ですもんね。
上島「映画を観たらそれ関係ないって分かるでしょ(笑)監督はね、基本的にダメな人を立たせるのが大好きなんですよ」 斉藤「上島さんは芸人さんとしては最高ですけど、サーフィンの練習時間2時間のところを15分でバテちゃうんですからダメですよねぇ(笑)野呂はね本当にダメ、人としてダメ、アイドルとしてもダメ(笑)」
肥後「一時期、痩せようとしたのに一向に痩せないから『そのままを維持しろ』と言ったのに、肥えてきちゃってますからね。アイドルなのに」
斉藤「でもね『元気が出るテレビ』が放送されてた時代だったら、もっと美味しく料理できた。野沢直子さんみたいな立ち位置を確立してたかもしれない…」
上島「下手にやる気満々じゃないところがいいんですよね。ビンタした時だって、カメラが止まっても嫌そうな顔してたし」
斉藤「そうなんです。力んでないから、しなった鞭がビシッて来る感じでいいんですよ。昔、ニュースになった“騒音おばさん”みたいな役をやらせてみたい」
──野呂さん“持って”ますね。
斉藤「他人の想像力をこれだけかきたてるんですから、すごい人材ですよ。野呂が主役で1本、撮るのもアリですよね」
無理なく自然体が上司に好かれるコツですかねぇ〜
──テレビでは散々イジられてますが、野呂さん好かれてますね。肥後「収録が終わってみんなで飲んでる時、『お前ブスだな~』と言ってる中、上島さんだけは野呂を女として見て、太ももをさすったりしてましたからね」
──いや性的な対象ではなく(笑)…流れで聞きますが、上司に好かれる方法をみなさんに伝授して頂けないでしょうか。
肥後「そうですねぇ…20~30代の若い頃は“使ってもらいたいオーラ”をビンビン出したりもしたんですけど、引いちゃう人もいるんですよね。だから、無理することなく自然体でいることが一番いいんじゃないですか。監督のように、相性が合う方にはまた呼んで頂けますし、相性が合わなければ、いくら押しても自然と縁は切れるものです」
上島「ただ、そこまで辿り着くためには、ある程度まで達していないと、巡り合うことすらできないとも思いますね」
斉藤「たけし軍団さんやダチョウ倶楽部さん、出川哲朗さんがリアクションを一手に引き受けてくれていた時代、僕は下っ端のADだったんですね。一緒に仕事をするためには、まずはディレクターになること、次に面白いものを作ることって、1つ1つ環境を変えていきましたね」
──信頼関係を築いて、次に繋がっていくわけですね。
斉藤「努力もしないで好かれるなんて、ありえないですからね」
上島「そういえば、例のやつはどうなったんですか?」
斉藤「上島さんが女子刑務所に慰問に行った時、囚人に恋をして、脱獄させるドキュメントですよね。費用がかかるんで、この映画がヒットしてくれないと難しいんですよね」
上島「えーっ、やりたいなぁ。ベッドシーンもあるんでしょ?」
斉藤「撮影中、本当にセックスしないで下さいね(笑)」
INFORMATION
■映画『上島ジェーン ビヨンド』
INFO&STORY
お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵が映画初主演を果たし、上島がサーフィンに挑戦する姿を追ったドキュメンタリー「上島ジェーン」の続編。後輩芸人の有吉弘行から、前作で波に乗れなかったから芸能界の波にも乗れないのだと指摘された上島は、再びサーフィンに挑戦することを決意。サポート役の肥後克広とともに千葉・志田下の海を再訪し、恋の誘惑や幾多のトラブルに見舞われながらも、今度こそ本気でサーフィンに取り組むべくシニア大会への出場を決めるが…。
CAST&STAFF
出演/上島竜兵・肥後克広・大久保佳代子・品川祐・清宮佑美・野呂佳代・安藤あいか・希志あいの・結城リナ・市東重明・鵜澤清永・森山鉄兵・深沢直樹・有吉弘行
監督・企画/マッコイ斉藤
脚本/藤谷弥生
製作・配給宣伝/ポニーキャニオン
配給/キノフィルムズ
公式HP
4月26日(土)よりシネマート新宿ほか順次全国公開
シネマート新宿にて公開初日舞台挨拶を予定。
DVD「上島ジェーン」(低価格版)は4月16日(水)発売。1800円(税抜)
(C)2014 PONY CANYON INC.
PROFILE
マッコイ斉藤(まっこい・さいとう)
1970年2月9日生まれ 山形県出身
演出家。制作プロダクション笑軍様の代表取締役。数多くのバラエティ番組を手掛け、映画は「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」、「我々は有吉を訴える」シリーズ、「上島ジェーン」でメガホンを執った。
公式HP
公式Twitter
PROFILE
上島竜兵(うえしま・りゅうへい)
1961年1月20日生まれ 兵庫県出身
後輩からもいじられるキャラで、竜兵会の会長。近年では「怪物くん」、映画「タイムスクープハンター」、公開中の映画「銀の匙」に出演している。
PROFILE
肥後克広(ひご・かつひろ)
1963年3月15日生まれ 沖縄県出身
ダチョウ倶楽部のリーダー。ツッコミであるが、最近では天然キャラとしても注目されている。7月26日公開の映画「エイトレンジャー2」や今秋公開予定の映画「がじまる食堂の恋」に出演している。
■映画『上島ジェーン ビヨンド』
INFO&STORY
お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵が映画初主演を果たし、上島がサーフィンに挑戦する姿を追ったドキュメンタリー「上島ジェーン」の続編。後輩芸人の有吉弘行から、前作で波に乗れなかったから芸能界の波にも乗れないのだと指摘された上島は、再びサーフィンに挑戦することを決意。サポート役の肥後克広とともに千葉・志田下の海を再訪し、恋の誘惑や幾多のトラブルに見舞われながらも、今度こそ本気でサーフィンに取り組むべくシニア大会への出場を決めるが…。
CAST&STAFF
出演/上島竜兵・肥後克広・大久保佳代子・品川祐・清宮佑美・野呂佳代・安藤あいか・希志あいの・結城リナ・市東重明・鵜澤清永・森山鉄兵・深沢直樹・有吉弘行
監督・企画/マッコイ斉藤
脚本/藤谷弥生
製作・配給宣伝/ポニーキャニオン
配給/キノフィルムズ
公式HP
4月26日(土)よりシネマート新宿ほか順次全国公開
シネマート新宿にて公開初日舞台挨拶を予定。
DVD「上島ジェーン」(低価格版)は4月16日(水)発売。1800円(税抜)
(C)2014 PONY CANYON INC.
PROFILE
マッコイ斉藤(まっこい・さいとう)
1970年2月9日生まれ 山形県出身
演出家。制作プロダクション笑軍様の代表取締役。数多くのバラエティ番組を手掛け、映画は「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」、「我々は有吉を訴える」シリーズ、「上島ジェーン」でメガホンを執った。
公式HP
公式Twitter
PROFILE
上島竜兵(うえしま・りゅうへい)
1961年1月20日生まれ 兵庫県出身
後輩からもいじられるキャラで、竜兵会の会長。近年では「怪物くん」、映画「タイムスクープハンター」、公開中の映画「銀の匙」に出演している。
PROFILE
肥後克広(ひご・かつひろ)
1963年3月15日生まれ 沖縄県出身
ダチョウ倶楽部のリーダー。ツッコミであるが、最近では天然キャラとしても注目されている。7月26日公開の映画「エイトレンジャー2」や今秋公開予定の映画「がじまる食堂の恋」に出演している。
Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一