スーパーマンや宇宙人のコスチュームに身を包んで政見放送に登場し、「10度 20度 30度！」の掛け声に合わせて口角を上げるパフォーマンスで、世間の度肝を抜いてきたマック赤坂。傍から見ると（というか誰が見ても）〝どうかしちゃてる〟としか思えない、その言動の裏側に隠されたものは何なのか。その意外すぎる素顔が今、明かされる！

──普段は何の仕事をしているのでしょうか？
「長らく貿易会社を経営してきました。現在は社長の座を退き、スマイルセラピー普及のためにスマイル党の政党活動をしています」

──その、スマイルセラピーというのは……？
「伊藤忠に勤務していた時代にアメリカで見つけた、セレブ向けのスマイル指導サービスをモデルに、ヨガや私の人生哲学を加えて生み出したものです」

──それでなぜ選挙に？　近年も東京都知事選挙、大阪府知事選挙と繰り返し立候補していますが。
「スマイルセラピー伝道のためですね。コスプレも候補者の一団に埋没しないための対策です。昨年のスーパーマンのコスプレには『石原に見捨てられた都民を救う』というメッセージも込めていますね」

──実は考えられたコスプレなんですね！
「もちろん好きでやっている部分もありますよ。衣装もドン・キホーテで買ってね。スーパーマンは９８００円、宇宙人は１９８０円だっけな（笑）」

──意外と安い（笑）しかし街頭演説などでは非難されることも多いのでは？　出演作『映画「立候補」』でも「帰れ！」コールを浴びていますが。
「反発は自分のエネルギーに変わります。育ちが貧乏なので、『今に見てろよ！』という反骨精神が強いんですよ。非難されようがバカにされようが、自分は毎日が楽しくて仕方ないし、失敗を恐れず行動し続ける。その背後には、尊敬する吉田松陰や、陽明学の『知行合一』の思想があります」

──というと？
「彼はとんでもないインテリであり、かつ行動もした人間で、高杉晋作や三島由紀夫もその系譜にあります。黒船乗っ取りに切腹と、彼らの行動はマジキチですが、背後には『憂国の思想』がありました。行動だけマジキチの自己満足人間や、行動しないインテリは山ほどいますが、両方を備えた人はまずいない。だからマックが３人の意思を受け継ぐんです！　三島も泣いて喜んでいるはずですよ！」

──国や政治のことも考えているわけですね。
「当然ですよ。憲法９条をいじるなんて言語道断で、私はむしろ永世中立国宣言をしたい。ただ、憲法のほかの部分は変えてもいい。私なら投票の義務を国民に与えて、投票に行かなかった人は３年の禁錮刑、または３００万円の罰金刑に処したいですね」

──それは重すぎないですかね（笑）
「ただ、自分はそんなにデカいことを言っているわけではない。電車の中で空き缶が転がっていたら、マックはそれを拾う。車椅子を上げるのも手伝うし、席も譲る。『誰かがやるはず』という意識はないし、断られるのも恐れない。そんな意識を持つ人が増えてほしいし、その意識を変えるには、顔を変え、心を変えるスマイルセラピーが必要なんです！　足を踏んだ・踏まないでケンカをする人がいますが、あれが『戦争』の始まりですよ！　スマイル一つで日常の行動も国も変えられると信じています」

──すべてはスマイルからなんですね！　最後『映画「立候補」』の見どころを。
「若い人に見てほしいし、選挙には投票以外に立候補という選択肢があること、数や政党の名前の圧力で、差別選挙が行われている実態も知ってほしいです」