幅広いファン層を獲得している人気絶頂のお笑いコンビはんにゃの金田哲さんが女優川島海荷ちゃんと映画「私の優しくない先輩」でW主演。映画初主演とは思えないほどの演技力と、小学校時代に習っていた体操クラブの技術を活かしつつ、ユニークな先輩を熱演しています。今夏、甘酸っぱい青春時代を満喫&回顧するならコレで決まり! 人気芸人のプライベートと素顔にも迫ります!!
単なる青春ラブコメじゃない 観ない奴は人生損するぜ!
人気お笑いコンビはんにゃの金田哲さんが映画初主演。クサイ! ウザイ! キモイ!という不破先輩を演じて話題を呼んでいる、作品の内容に肉薄します!! ──映画初主演おめでとうございます。「私の優しくない先輩」ですが、女優の川島海荷ちゃんとダブル主演ですよね。
「相方の名前も川島(章良)で川島繋がりなんで、最初は怪しいなと思っていたんですよ。途中で現場に来て、どっかのタイミングで出演するんじゃないかな、と。例えばダンスのシーンでさり気なく紛れ込むとか。でも完成作を観たらマジで出てないんですよ。川島本人も、呼ばれると思っていたんですけどね…」
──そうだったんですね。単独での映画出演はいかがでしたか。
「セリフをしゃべるタイミングとか感情の入れ方が分からなかったんですけど、楽しかった。楽し過ぎましたね。役作りの方法も分からなかったんで、大好きなドラマ『ひとつ屋根の下』を観てから現場に入りました」
──他に役作りで工夫したことは。
「不破風和は熱い男なんで、Tシャツの袖をいつもロールアップしていたのは、僕のアイディアです。『キャプテン翼』の日向小次郎を真似てみました。今年の夏は、このロールアップが流行る…はずですよ」
──流行るかは微妙ですが(笑)、金田さんは不破風和のようにプライベートでクサイ! ウザイ! キモイ! と言われた経験は?
「キモイはよく言われますよ。動きがキモイって。ウザイっていうのは現場でうみたん、僕、川島海荷ちゃんのことをうみたんって呼んでいるんですけど、言われました。うみたんが、文化祭に行かないって言うんですよ。体操服を家に取りに戻るのが面倒だからって。だから、『絶対に行ったほうがいい。友だちに借りてでも!!』と熱く説得したら、『マジでウザイ』と言われました…。そういうところは不破風和と僕が通じている部分かも知れませんね。クサイとは言われたことがありませんよ」
──でもその衣装、何だか薄汚れていて臭そうな…。
「臭くないですって! これで10月に撮影したから、現場では寒くてブルブル震えていましたけど」
──他に撮影で苦労したのは?
「ラストに近いマジメなシーンですね。うみたんも僕も気持ちが入らなくて、夜からの撮影なのに昼からずっと練習しました。不破は不器用な男だから抱きしめ方もカッコつけなくてよかったんですけど、首を絞めているかのような抱きしめ方になってしまい、NGを出したことが多々ありました。スタッフさんを含め、僕も初めて若干のピリピリ感を経験しました」
──本作で金田さんはアドリブを多数、披露しているんですよね。
「演じている最中は、映画にハマッているのかどうか分からなかったですけどね。現場でウケるわけでもないし、うみたんは笑わないし。完成作を観たら、ここを使うんだって驚きました。何なら失敗してますけど?ってところが使われていたんですよ」
──では読者に、本作をアピールして頂けますか?
「観終わった後に衝撃が走ること確実です。ただの青春ラブコメじゃありませんから。観なきゃ人生損するぜ!」
高倉健さん以来の不器用な男だけど不破風和が羨ましい
──劇中では金田さんと川島さんは名コンビぶりを見せていますが、どのように関係を構築しましたか。「彼女は僕より8歳年下の、まさにJKじゃないですか。最初はどうやって話しかけたらいいのか戸惑ったんです。だけど向こうから『本当に24歳ですか? 高校生に見えますね』と言ってくれて。そこからは高校生に戻ったようで、青春を再度味わえてめっちゃ楽しかったです」
──見どころの1つにキスシーンがありますよね。金田さんはシャドウキスの練習に励んだとか。
「変な雰囲気を紛らわせたかったんですよ。歯を6回磨いた後、うみたんが横にいるにもかかわらず、精神統一のために壁にキスをしていました。あのシーンは撮影中盤に撮ったんですけど、日が近づくにつれ、お互いに意識していたと思いますよ」
──本作は高校生の青春を描いていますよね。ご自身の高校生時代の恋愛について教えて頂けますか。
「高校3年間、同じ彼女とつき合っていました。花火大会へ行ったり、映画を観たり、神社の前でしゃべったり。初キスも神社の前だったんですよね、ザ・青春みたいな。結局フラれちゃいましたけど」
──それはなぜですか?
「夢を追い過ぎたり、彼女より同性の友だちを優先してしまっていたんです。ミスりました…」
──不破風和のストレートで熱い恋愛表現は理解できない?
「そうですね。僕には理解できない部分です。不破のようにグイグイ押せないですもん。僕は待ち合わせの前から自分が一番カッコよく見える顔を作ったりしますからねぇ。だから不破が羨ましかったりもします。彼は不器用ですけどね。こんな不器用なヤツは見たことがないっていうくらい。高倉健さん以来ですよ」
時代劇で織田信長を演じたい 海外単独ライブツアーも夢
──では、金田さんが思わず優しくしたくなる女性の仕草や言葉とは。「ミエミエの強がりに弱いですね。うるさいとかバーカ! と言うくせに強がっていて、まだ気持ち的には折れてないっていうところを見せられると、優しくしたくなるんですよ」
──なるほど。ところで、休みがないというのは事実ですか?
「実はこの前、約2年ぶりに1日だけ休みがもらえたんです。本当はレンタカーを借りて友だちとドライブへ行くつもりだったんですけど、ガッツリ寝ちゃいました…起きたら夕方で、結局何もしないまま、休みが終わっちゃいました」
──やはりかなり多忙なんですね。金田さんのように、夢を叶えるためにはどうしたらいいですか。
「ザ・自信! 正直、僕も夢を叶えている途中ですから分からないんですけど、『叶えてやるぞ』という気持ちが一番大事なんじゃないかと思います。こうやって仕事が増える前から、根拠はありませんでしたけど、僕はなぜだか自信だけはあったんですよ。あとは、仕事を楽しんでいるかいないかも重要ですね、僕にとっては。疲れていて辛い時もありますけど、どこかしらに楽しみを見つけるようにしています」
──今回、映画に主演して、役者への野望は高まりましたか。
「はい。今後はハリウッドを目指します!」
──本当に書いていいですか。
「えーっと…そうしたら、この言葉のあとに(笑)を付けておいて下さい。でも、ジョニー・デップは倒さなければ(笑)。時代劇には出てみたいんですよね。戦国時代が好きだから、大河ドラマとかいいですよね。織田信長を演じてみたいです」
──芸人としての野望は?
「単独ライブで全米ツアーをやってみたいですね。海外ってスケールがデカいじゃないですか。お笑い界は次々と若手が出てくる戦国時代ですけど、天下を取ってやりますよ…って、相方の川島が言っていました(笑)」
少しシャイな一面を持ってはいるが、礼儀正しく1つ1つの質問に丁寧に答えてくれた金田さん。顔だけではなく、心意気もイケメンな芸人さんでした!
INFORMATION
■映画「私の優しくない先輩」
【INFO&STORY】
九州の片隅にある小さな小さな島、火蜥蜴島の女子高生・西表耶麻子(川島海荷)の悩みは、大好きな南先輩(入江仁儀)に告白できずにいること。何度も何度も書き直したラブレターはまたポケットの中で賞味期限切れ。おまけにそのラブレターの存在を、クサくて、キモくて、ウザイ、苦手な不破先輩(金田哲)に知られてしまい、ひょんなことから告白大作戦が始まる…。友だちの喜久子(児玉絹世)や両親(小川菜摘、高田延彦)をも巻き込んで、ヤマコの恋の行方はどうなるのか!? 青春時代の心の揺れ動きと生きる喜びをポップに描いた、笑って、うれしくなって、胸がギュッとせつなくなる夏にピッタリの青春ラブコメディが誕生!!
【CAST&STAFF】
出演/川島海荷・金田哲(はんにゃ)・入江仁儀・児玉絹世・永野芽郁・小川菜摘・高田延彦ほか
監督/山本寛 原作/日日日(「私の優しくない先輩」講談社刊)
脚本/大野敏哉
製作/アニプレックス
講談社 アスミック・エースエンタテインメント グッドスマイルカンパニー ファントム・フィルム 博報堂DYメディアパートナーズ
配給/ファントム・フィルム
公式HP
7月17日(土)新宿バルト9、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
(c)2010「私の優しくない先輩」製作委員会
PROFILE
金田哲(かなだ・さとし)
1986年2月9日生まれ 愛知県田原市出身
高校を卒業後、東京NSCに。10期生として川島章良と出会い、05年にお笑いコンビはんにゃを結成。ボケ(一部のネタではツッコミ)、ネタ作り担当。「爆笑レッドシアター」「THE THREE THEATER」「キャンパスナイトフジ」「テレ遊びパフォー!」などバラエティ番組を中心に活躍。“ズクダンズンブングンゲーム”で一躍脚光を浴びた。俳優としてTBS「ブラッデイ・マンデイ」、フジテレビ「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」などに出演。映画は08年公開の「フレフレ少女」に出演、09年公開の「劇場版ペンギンの問題 幸せの青い鳥でごペンなさい」では声優にも挑戦。本作で初主演を務める。コンビとしてテレビ東京系「ピラメキーノ」「ピラメキーノG」、フジテレビ系「爆笑レッドシアター」「恋するTV すごキュン」、中京テレビ「このへん!!トラベラー」、ニッポン放送「はんにゃのオールナイトニッポン」レギュラー出演中。「MONO-KAKI大賞」スペシャルサポーターを務め、17〜19日に千葉・幕張メッセで開催されるお笑いフェス「LIVE STAND2010」に出演する。
■映画「私の優しくない先輩」
【INFO&STORY】
九州の片隅にある小さな小さな島、火蜥蜴島の女子高生・西表耶麻子(川島海荷)の悩みは、大好きな南先輩(入江仁儀)に告白できずにいること。何度も何度も書き直したラブレターはまたポケットの中で賞味期限切れ。おまけにそのラブレターの存在を、クサくて、キモくて、ウザイ、苦手な不破先輩(金田哲)に知られてしまい、ひょんなことから告白大作戦が始まる…。友だちの喜久子(児玉絹世)や両親(小川菜摘、高田延彦)をも巻き込んで、ヤマコの恋の行方はどうなるのか!? 青春時代の心の揺れ動きと生きる喜びをポップに描いた、笑って、うれしくなって、胸がギュッとせつなくなる夏にピッタリの青春ラブコメディが誕生!!
【CAST&STAFF】
出演/川島海荷・金田哲(はんにゃ)・入江仁儀・児玉絹世・永野芽郁・小川菜摘・高田延彦ほか
監督/山本寛 原作/日日日(「私の優しくない先輩」講談社刊)
脚本/大野敏哉
製作/アニプレックス
講談社 アスミック・エースエンタテインメント グッドスマイルカンパニー ファントム・フィルム 博報堂DYメディアパートナーズ
配給/ファントム・フィルム
公式HP
7月17日(土)新宿バルト9、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
(c)2010「私の優しくない先輩」製作委員会
PROFILE
金田哲(かなだ・さとし)
1986年2月9日生まれ 愛知県田原市出身
高校を卒業後、東京NSCに。10期生として川島章良と出会い、05年にお笑いコンビはんにゃを結成。ボケ(一部のネタではツッコミ)、ネタ作り担当。「爆笑レッドシアター」「THE THREE THEATER」「キャンパスナイトフジ」「テレ遊びパフォー!」などバラエティ番組を中心に活躍。“ズクダンズンブングンゲーム”で一躍脚光を浴びた。俳優としてTBS「ブラッデイ・マンデイ」、フジテレビ「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」などに出演。映画は08年公開の「フレフレ少女」に出演、09年公開の「劇場版ペンギンの問題 幸せの青い鳥でごペンなさい」では声優にも挑戦。本作で初主演を務める。コンビとしてテレビ東京系「ピラメキーノ」「ピラメキーノG」、フジテレビ系「爆笑レッドシアター」「恋するTV すごキュン」、中京テレビ「このへん!!トラベラー」、ニッポン放送「はんにゃのオールナイトニッポン」レギュラー出演中。「MONO-KAKI大賞」スペシャルサポーターを務め、17〜19日に千葉・幕張メッセで開催されるお笑いフェス「LIVE STAND2010」に出演する。
取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一 Hair/守屋Kスケ(Ari・gate) Make/川上なつみ(Ari・gate)