端麗な容姿が人気を呼び、トップAVアイドルとして君臨する穂花。最近ではAVのみならず、ドラマやバラエティ番組でも活躍中だ。 主演映画では“引きこもり”という心の闇を体当たりで熱演。 劇場映画初主演となる本作で彼女が表現したかったこととは――。
AVとは全然違うカラミに仕上がってるはずです!
──穂花さんの主演映画は漫画が原作。撮影前に読みましたか?「もちろん! 短編ですから一気に。でも本当は、あまり原作を読みたくないんですよね~(笑)。原作を読むと、自分の中に漫画のキャラが色濃く残ってしまって。『こうしなくちゃ』って思いが強くなるんです。自分なりに役を演じたいので、深く読み込むことは避けてますね」
──今回の役は“引きこもり”。演技が難しそうですよね。
「周りにサンプルとなる人がいないので正直、理解できなくて。台本だけでは役をつかめず、監督に相談しました。亀井監督は『心中エレジー』とか、心の闇を描いた作品を数多く手掛けられている人。『感情を出さないように』など、詳しく指導してもらえて助かりました」
──主人公と自分の性格で重なる部分はありますか?
「他人に興味はあるけど無頓着なところ。踏み込みたくないし、踏み込まれたくないっていう。仲良くなるまでに時間が必要なんですよね、きっと私って…」
──ガードが高いんですね。
「心を開いた人の前では子供に戻れるんです。でも他の人には“お姉さんキャラ”ですね。『なんでもできます』みたいな」
──では、演じやすかった、と。
「間の取り方はスムーズにコツをつかめました。淡々と演じすぎてNGもありましたけどね(笑)」
──本作はカットの少なさが目立ちますよね。長回しだから、NGを出すとキツイのでは?
「全篇で85分なのに、3カットくらいしかないんですよ! NGを出すと最初から撮り直し。大変でしたね。最終日のワンシーンは、30テイクも撮り直したんです。カウンセラー役の田村さんと私は、まだぎこちない関係。なのに、会話のテンポが良くなりすぎてしまって…」
──濡れ場も見どころですよね。
「それが、実はAVの穂花は封印したんです! 『いつもの穂花は必要ないな』と自分で判断して。AVとは全然違うカラミに仕上がってるはずです。エッチではありますけど、それのみを求める人には、この作品の本質をつかんでもらえないかもしれません(笑)」
引きこもる人々の心の暗部を真正面から受け止めてほしい
──プライベートの穂花さんも気になります。休日の過ごし方は?「家でゴロゴロしてることが多いですよ。でも、主人公と違って私の部屋はキレイです。片付け上手ですから(笑)。主人公の部屋ほど汚したら、戻せないですよね」
──料理も得意だとか。
「休日は自炊が基本。和食、洋食、なんでも得意です。『作るタイプに見えない』と言われますけど」
──日本アダルト放送大賞では女優大賞を獲得。仕事も軌道に乗ってますよね。
「選ばれると思ってなかったんです、本当に。ブレイクしてる麻美ゆまちゃんが受賞すると勝手に信じてました。すごく光栄です」
──では最後に映画のPRを!
「監督曰く“引きこもり”は日本特有の現象らしいんです。でも私を含め、実態を認識してる人って少ないですよね。日本人はナイーブだから、家族の悩みを晒したくない、晒せない傾向が強くて、実情を把握しづらいんでしょうね。この映画を見て、引きこもる人たちの心の暗部を、ぜひ真正面から受け止めてほしいです」
INFORMATION
■映画『テレビばかり見てると馬鹿になる』
INFO&STORY
ワンルームのゴミだらけの狭い部屋で、テレビを見ては眠りにつくという生活を続けている有紀(穂花)。もう5年もそんな生活を続けている。訪ねてくるのは実家から送られてくる食料と、伊藤恵二(三浦アキフミ)と山崎勝也(大橋てつじ)の2人だけ。習慣として食事を摂り、お腹が満たされればまた眠る有紀。夜中じゅうテレビを眺め、やがて朝が来る。そこに、支援センターのカウンセラー馬戸明(田村泰二郎)がやって来て―。「テレビばかり見てると馬鹿になりますよ」。馬戸は有紀にある提案をする。ジャンケンで馬戸が勝ったら部屋の外に出る、有紀が勝ったら馬戸が帰るルールだ。
CAST&STAFF
原作/山本直樹「テレビばかり見てると馬鹿になる」
監督・脚本・編集/亀井亨
出演/穂花 三浦アキフミ 大橋てつじ 松田信行 中谷千絵 田村泰二郎
製作/AMGエンタテインメント
配給/バイオタイド
6月9日からポレポレ東中野でレイトショー公開
PROFILE
穂花(ほのか)
1983年6月20日生まれ
T156B85W56H85
趣味/ショッピング・散歩
特技/ピアノ・テニス
人気AVアイドルとして君臨し、現在はバラエティー番組やドラマ、映画など女優業に活躍の場を広げる。主な出演作はTX「下北GLORY DAYS」、CX「世にも奇妙な物語~部長OL~」など。「日本アダルト放送大賞2007・女優大賞」受賞。オフィシャルカードコレクション~Love connection~」発売中」
■映画『テレビばかり見てると馬鹿になる』
INFO&STORY
ワンルームのゴミだらけの狭い部屋で、テレビを見ては眠りにつくという生活を続けている有紀(穂花)。もう5年もそんな生活を続けている。訪ねてくるのは実家から送られてくる食料と、伊藤恵二(三浦アキフミ)と山崎勝也(大橋てつじ)の2人だけ。習慣として食事を摂り、お腹が満たされればまた眠る有紀。夜中じゅうテレビを眺め、やがて朝が来る。そこに、支援センターのカウンセラー馬戸明(田村泰二郎)がやって来て―。「テレビばかり見てると馬鹿になりますよ」。馬戸は有紀にある提案をする。ジャンケンで馬戸が勝ったら部屋の外に出る、有紀が勝ったら馬戸が帰るルールだ。
CAST&STAFF
原作/山本直樹「テレビばかり見てると馬鹿になる」
監督・脚本・編集/亀井亨
出演/穂花 三浦アキフミ 大橋てつじ 松田信行 中谷千絵 田村泰二郎
製作/AMGエンタテインメント
配給/バイオタイド
6月9日からポレポレ東中野でレイトショー公開
PROFILE
穂花(ほのか)
1983年6月20日生まれ
T156B85W56H85
趣味/ショッピング・散歩
特技/ピアノ・テニス
人気AVアイドルとして君臨し、現在はバラエティー番組やドラマ、映画など女優業に活躍の場を広げる。主な出演作はTX「下北GLORY DAYS」、CX「世にも奇妙な物語~部長OL~」など。「日本アダルト放送大賞2007・女優大賞」受賞。オフィシャルカードコレクション~Love connection~」発売中」
撮影◎HIROKAZ 取材・文◎内埜さくら