「完成作品を観たらお寿司を食べたくなりました!みなさんは友だち同士やカップルで観て、この映画をネタに話し合って下さい。寿司の映画だけに、ネタに(笑)」
空手歴11年で格闘家としても女優としても躍進中の武田梨奈ちゃんが吹き替えなしで過激なアクションに挑んだ映画『デッド寿司』が1月19日から公開。寿司が人間を襲うというコミカルだが現実にはありえない設定でラストは感動するという物語に、彼女はどう挑んだのか。YouTubeにアップされた海外版予告編がすでに100万アクセスを突破したという人気の秘密を、主演女優に語ってもらおう。
携帯を忘れて母に忘れた!と携帯で連絡してしまし…
──井口監督が武田さんのために役を当て書きしてくれたそうですね。ということは、ちょっとドジなケイコはご自身に似ている部分があったのでは。「そうなんですよ。私よく携帯を家に忘れて外出先から母に、『私の部屋に携帯ない?』って電話するんですね。で『今、持ってるから電話できてるんでしょ!』と突っ込まれて自分が携帯を持っている事実に気づくという失敗を、台本を読んだ時に自分と重ね合わせて思い出しました(笑)嘘みたいですけど、母も私と同じこの失敗をよくするから、母譲りかもしれません」
──でも、アクションシーンはジャッキー・チェンさんのようにカッコ良かったですよ。
「ありがとうございます! 憧れの方なので、そう言って頂けるとカンフーに初挑戦した甲斐があります。でも、空手とは腰の落とし方が違って、意外と難しかったですね。空手を経験しているから上手くできるかなと思ったんですけど、舐めてかかっちゃダメだな、と初心に戻ることができました」
──女将役の亜紗美さんとのバトルシーンも見ごたえ抜群でした。
「亜紗美さんとは以前ドラマで共演した時から『いつか一緒にアクションをやりたいね』と話をしていたんです。撮影の合間、練習相手になってくれたのが亜紗美さんなんです」
──元寿司職人役の松崎しげるさんとも絶妙なコンビネーションでしたね。
「大先輩なのにそれを感じさせないどころか、私の緊張をほぐしてくれる役目まで担ってくれました。私、冷え性な上に冬に山奥でのロケだったから、決めポーズの時に歯がガタガタ震えちゃったんですよね。それを見ていた松崎さんが、カイロを持ってきてくださったんです」
海外上映では大爆笑!嘘の日本文化も描かれています
──海外からの評価も高いですが、実感はありますか。「海外の方が観るとたいてい、『なんてクレイジーな映画なんだ!』と驚くんです。それはそうですよね。戦う相手が人でも自然でもなく、お寿司なんですから。あとは海外での上映の最中、聞いたことがないような大きな笑い声が会場を埋め尽くしたので、『これはイケる!』という手応えは得ましたね」
──完成作品を観た感想はいかがでしたか?
「この映画を観るとお寿司を食べたくなくなるって方もいたんですけど、逆に私は食べたくなりました。大好きなんですよね、回転寿司が。一番好きなトロを含めて、一度に10皿は食べます。みなさんには、友だち同士やカップルで観て、この映画をネタに話し合ってもらえたら、最高にうれしいです」
──寿司の映画だけに、ネタにしてほしいと(笑)
「そうです、話のネタに(笑)嘘の日本文化が盛り込まれているんですけど、海外の人たちはそれを信じてしまっているらしいですよ。それが監督の狙いだったんですけどね。とにかく今の日本にはない、ある意味衝撃を受ける作品だと思います」
続けることを折れないことが空手を学んだ強くなる秘訣
──武田さんは空手を活かした作品に出演していますが、空手から学んだ強くなれる秘訣とは。「続けることと、折れないことです。今は指導する立場でもあるんですけど、試合に負けて悔しくても、泣きながらでも続けていけるコだけが、強くなれると見ていて思うし、私自身も実感しています」
──では、精神的に落ちた時の対処法は。
「道場で空手の型をやって鍛えます。鍛えると、まだまだこれからだ! と思えるんです」
──そんな武田さんにも弱点はありますよね?
「実は…虫に弱くて見るだけで叫んじゃうんですけど、叫ぶとぶりっ子するなとからかわれるのが悩みです。本当に怖いんですよ~!」
INFORMATION
■映画『デッド寿司』
INFO&STORY
伝説の寿司職人を父に持ち、自身も職人を目指していたケイコ(武田梨奈)だったが、修行の厳しさに耐えかねて逃げ出してしまう。田舎の温泉旅館で仲居の職を得たケイコは、女将に叱責されながらも、元寿司職人の澤田(松崎しげる)の優しさに支えられてなんとか働き続ける。しかしある日、怪しい男が旅館に現れ、評判の寿司料理に薬を注入。すると寿司が血に飢えた殺人寿司へと変貌し、宿泊客を次々と血祭りにあげていく…。トロが飛ぶ、エビが噛む、イカが笑い、玉子が歌う? 人食い寿司の恐怖を描いた異色のパニック・ホラー映画。
CAST&STAFF
出演/武田梨奈 松崎しげる 島津健太郎 手塚とおる 津田寛治 須賀貴匡 仁科貴 亜紗美 村田唯 ジジ・ぶぅら
監督・脚本/井口昇
製作/オフィスウォーカー
制作プロダクション/西村映造
配給/ウォーカーピクチャーズ
配給協力/アーク エンタテインメント
公式HP 1月19日(土)より新宿武蔵野館ほかレイトロードショー
(C)オフィスウォーカー
PROFILE
武田梨奈(たけだ・りな)
1991年6月15日生まれ 神奈川県出身
10歳の頃より空手道場に入門し、琉球少林流空手道月心会黒帯。09年、映画「ハイキック・ガール!」では書類で選び抜かれた約200人の中からオーディションで主演の座を獲得。映画デビューを果たす。また、映画の挿入歌も担当しCDデビューも飾った。本格的アクションをこなす女優として、世界を視野に活躍が期待される。映画はほかに「KG カラテガール」「女忍 KUNOICHI」「アベックパンチ」に出演。公開待機作に「祖谷物語~おくのひと~」がある。同作で米映画祭「ファンタスティック・フェスト」のコメディ部門の主演女優賞を受賞した。
公式ブログ
公式Twitter
■映画『デッド寿司』
INFO&STORY
伝説の寿司職人を父に持ち、自身も職人を目指していたケイコ(武田梨奈)だったが、修行の厳しさに耐えかねて逃げ出してしまう。田舎の温泉旅館で仲居の職を得たケイコは、女将に叱責されながらも、元寿司職人の澤田(松崎しげる)の優しさに支えられてなんとか働き続ける。しかしある日、怪しい男が旅館に現れ、評判の寿司料理に薬を注入。すると寿司が血に飢えた殺人寿司へと変貌し、宿泊客を次々と血祭りにあげていく…。トロが飛ぶ、エビが噛む、イカが笑い、玉子が歌う? 人食い寿司の恐怖を描いた異色のパニック・ホラー映画。
CAST&STAFF
出演/武田梨奈 松崎しげる 島津健太郎 手塚とおる 津田寛治 須賀貴匡 仁科貴 亜紗美 村田唯 ジジ・ぶぅら
監督・脚本/井口昇
製作/オフィスウォーカー
制作プロダクション/西村映造
配給/ウォーカーピクチャーズ
配給協力/アーク エンタテインメント
公式HP 1月19日(土)より新宿武蔵野館ほかレイトロードショー
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PROFILE
武田梨奈(たけだ・りな)
1991年6月15日生まれ 神奈川県出身
10歳の頃より空手道場に入門し、琉球少林流空手道月心会黒帯。09年、映画「ハイキック・ガール!」では書類で選び抜かれた約200人の中からオーディションで主演の座を獲得。映画デビューを果たす。また、映画の挿入歌も担当しCDデビューも飾った。本格的アクションをこなす女優として、世界を視野に活躍が期待される。映画はほかに「KG カラテガール」「女忍 KUNOICHI」「アベックパンチ」に出演。公開待機作に「祖谷物語~おくのひと~」がある。同作で米映画祭「ファンタスティック・フェスト」のコメディ部門の主演女優賞を受賞した。
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Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一