【取材こぼれ話】「教えてパイセン!直撃インタビュー!!」は堀潤さん。
◆本作制作の経緯を教えて下さい。「テレビ出身で普段、テレビのニュース現場にいることが多いんですけど、日々起きているニュースは断片的ですし、放送時間も短い。詳細を報じないまますぎていったりするので『ニュースだけを観て情報を知って下さい』というのは無理だと思ったんです。ですが、映画であればある程度じっくりと観る機会になるし、かといって今、1つの現場をみんなが2時間観る気力と集中力があるかというと、それも難しい。動画がどんどん短くなっていく時代でもありますし。そういう事情を踏まえた時に、映画のパッケージの中にたくさんの現場を入れていく有り様があってもいいのかなと思いました」
NHKアナウンサーを経て現在はジャーナリストとして活躍する堀潤さんが監督・撮影・編集・ナレーションを務めた映画『わたしは分断を許さない』が3月7日(土)よりポレポレ東中野ほかで公開。5年の歳月をかけて追った「分断」された一見、自分とは無関係に感じられる世界の真実は、今こそ観るべきドキュメンタリーとも言える。危険な目に遭う可能性もある現場へ出向く原動力やNHK退社直後の苦労時代、「いつでも(レギュラーが)終わる覚悟はしている」と語る仕事への考え方も紐解く。