【取材こぼれ話】「異能者 ちょっとお話いいですか?」は茸本朗さん。
◆野食が題材のサバイバルグルメ漫画『僕は君を太らせたい!』で原作も務めた茸本さん。ブログが人気になる中では、「予想外の依頼も多く頂くようになり、それがとても楽しいです」と話す。「最近も出版社のパーティで知り合ったマンガ家さんから、『東京湾の江戸前の寿司ネタで、あまり知られてないけどキラリと光る物が欲しい』と相談を受けて、アイディア出しを手伝いました。今している仕事で、僕から営業をかけたものは実はなくて、ブログ経由で僕を知ってもらい、連絡をもらったものが大半なんです。ブログやYouTubeなどで変わった活動をしていて、それをポートフォリオとして見てもらえれば、今は仕事が舞い込んでくる可能性がある世界だと思います」◆野生のカメも捕って食べている茸本さん。日本では捕る習慣も食べる習慣も一般化していない印象だが、「江戸時代は食べる文化があったみたいですね」と話す。「あと、カメを食べた話をすると、多くの人は驚きつつも『どんな味なの?』と興味を持ってくれるんですよね。そのとき『鶏肉みたいな味』と説明するのは簡単なんですけど、それだと『じゃあ鶏肉食うわ』となっちゃうので、その食材ならではの味をきちんと伝える表現は常に考えていますね。たとえばカエルの場合だと、新鮮なときは地鶏の肉に近く、どことなく白身魚の風味も入った味……みたいな感じです」
◆著書の『野食ハンターの七転八倒日記』のなかで、キノコの中毒体験なども書いていた茸本さん。野生の食材には毒を持ったものもあり、人によって反応も違うため、人から聞く「少しだけなら大丈夫」は、男の言う「先っぽだけだから」と同じくらい信用ならない言葉だそうだ。「僕は人より体質が弱くて、何かリスクのある食べ物を口にすると、すぐアレルギーにもなるし、胃痛にもなるし、お腹もくだします。なので『僕が食べて大丈夫なものは大半の人は大丈夫なはず』とは言えるかもしれません」
PROFILE
茸本朗(たけもと・あきら)
野食家。1985年、岡山県生まれ。小学5年生のときに釣りにハマり、現在も愛用する出刃包丁を買ってもらったことで、「自分でとった野生の食材を料理して食べる」野食の道に入る。2012年に開設した「野食ハンマープライス」は月間100万PVの人気ブログ。近年はテレビ番組への情報提供や出演、雑誌への寄稿も多い。
公式HP 公式Twitter
茸本朗(たけもと・あきら)
野食家。1985年、岡山県生まれ。小学5年生のときに釣りにハマり、現在も愛用する出刃包丁を買ってもらったことで、「自分でとった野生の食材を料理して食べる」野食の道に入る。2012年に開設した「野食ハンマープライス」は月間100万PVの人気ブログ。近年はテレビ番組への情報提供や出演、雑誌への寄稿も多い。
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