ドラマ放送時点からすでに“食テロ!”と話題沸騰の「給食」をテーマとした映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』が20年3月6日より劇場公開される。市原隼人さんが演じる主人公で「給食のために学校に通う」というコミカルな甘利田幸男とつかず離れずの同僚教師・御園ひろみ役を演じた武田玲奈さんが本作で感じたこととは。役への思い入れとともに“給食エピソード”も語って頂きました!
市原さんが台本にない演技をして皆笑い撮り直しに…(笑)
──ドラマに続き映画でも初の教師役ですが、演じてみていかがでしたか?「中学生役の子たちは仲間内で盛り上がっているので、距離の取り方や縮め方が難しかったです。その雰囲気の中で、私が演じた(御園)ひとみは、頑張りすぎて空回りをすることもある女の子なのですが、常に生徒に寄り添う先生でありたいとは意識していました。演じる時は昔,教えて頂いた先生の姿勢を参考にさせて頂いたんです」
──どんな先生だったのでしょうか。
「高1の12月にオーディションに受かって芸能活動を始めて、高2の4月に親の反対を押し切り地元(の福島)から上京したのですが、上京後もたまに連絡をくれた、高1の時の担任の先生です。もう生徒ではないのに『元気でやっているの?』と心配するような連絡をくださるたびに、勇気づけられました。東京で独り、頑張っているような気持ちになった時も、地元で自分を応援してくれている人がいると…。あの先生がひとみのイメージモデルなので、記事を読んで先生が喜んでくれたらうれしいです」
──喜んでいるはずです!同じ教師役の甘利田幸男役を演じた、市原隼人さんと初共演した感想は。
「今まで何作も市原さんの作品は拝見させて頂いていて、個人的にですが、カッコイイ役を演じる役者さんという印象を持っていたんです。ですが、ドラマの脚本を見た時はビックリしました。『これほど振り切ったコメディ役を、あの市原さんが演じるのか』と。映画の現場でご一緒させて頂いた時も驚きました。職員室での撮影で、台本に書いていないのに市原さんが突然、『ヒー、ヒー、フー』という呼吸法を始めたんです。綾部(真弥)監督とスタッフさん、私も笑ってしまい、撮り直しになりました(笑)市原さんご自身は事前に演技プランを考えてきているわけではなく、『毎回分からないんです。なんでこんなことをやっているんだろうって(笑)』とおっしゃっていたので、笑えると思います。私はお芝居の中で人を笑わせることが一番難しいと思っていたのですが、市原さんのお芝居を間近で見て、『ヘンなことを全力でやると笑いに変えられる』と学びました。市原さんのお芝居が現場の雰囲気も良くしてくださったので、感謝しています」
──綾部監督とは映画『人狼ゲーム インフェルノ』以来、二度目のタッグでしたよね。
「前作の人狼ゲームは殺伐とした雰囲気の作品だったのですが、今回はモニターを見ながら何度も笑っていて。こんなに笑う方だったんだと、初めて知りました。本番前に一度、ご自身でお手本を見せてくださるんです。佐藤大志くん演じる男子生徒の神野ゴウ役の演出は、めっちゃ可愛かったです。ゴウが甘利田先生に対して『あ、見つかっちゃった!』という驚きの後に『てへっ』という笑顔をするという瞬間がとくに(笑)」
甘利田先生とひとみ・ゴウ君各々に注目シーンがあります
──作品になぞらえて、思い出の給食メニューを教えて頂けますか。「特別な時期にだけ出されていた、クレープです。生クリームとジャムが挟んであって、メニュー表の中に見つけると心待ちにしていました。映画にも出てくる、ソフト麺も好きでしたね。私が育った地域は、もっと太麺でしたけど。この作品に出演させて頂いてからは、コッペパン愛が止まりません。私の時は黒糖味バージョンがあって、素朴な味が好きでした。今は、プレーンと揚げきなこが2トップです」
──さらに作品にちなんだ質問をもう1つ。甘利田先生は“給食愛”が強いですが、武田さんが愛するものは?
「アニメと旅行と食事です。アニメは最近だと『LOST SONG』にハマッて、一気見しました。旅も好きで以前から“食の都”と呼ばれているイタリアに行ってみたいと思っていて。季節柄暖かい6月に行きましたが、ヴェネチアで人生史上一番、美味しいピザを食べました。また行きたいです」
──有難うございます。最後に映画の魅力もお願いします。
「ドラマ版よりもパワーアップしています。ドラマ撮影の最後のほうで映画の台本を頂いたのですが、甘利田先生とひとみの淡い恋愛模様にも注目して頂きたいです。ドラマと変わらず映画でも甘利田先生を尊敬しているところは変わらないのですが、居酒屋での2人のシーンは、ドキッとすると同時に笑えるかと。甘利田先生と対立するゴウくんが、天才的なアイデアを出して工夫しながら食べるシーンも、面白いのでオススメです」
INFORMATION
■映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』 INFO&STORY
1984年のとある中学校。給食を愛しすぎるゆえに、給食を愛せないヤツを許せない「給食絶対主義者」である給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)は、学校から給食がなくなるという信じがたい報せに衝撃を受ける。一方、甘利田最大のライバルで「どちらがよりおいしく給食を食べるか」という超絶給食バトルを繰り広げている生徒の神野ゴウ(佐藤大志)は、「給食革命」を目指して生徒会選挙への出馬を宣言。愛する給食を守るため、甘利田は奮闘するが……。市原隼人演じる給食マニアの中学教師が主人公の学園グルメコメディ「おいしい給食」の劇場版で、武田玲奈がヒロインの女性教師・御園ひとみ役を演じる。
CAST&STAFF
出演/市原隼人・武田玲奈・佐藤大志・豊嶋花・辻本達規(BOYS AND MEN)・水野勝(BOYS AND MEN)・直江喜一・ドロンズ石本・いとうまい子・酒向芳
監督・脚本/綾部真弥
企画・脚本/永森裕二 配給/AMG
エンタテインメント、イオンエンターテイメント
3月6日(金)全国ロードショー
公式HP
(C)2020「おいしい給食」製作委員会
■映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』 INFO&STORY
1984年のとある中学校。給食を愛しすぎるゆえに、給食を愛せないヤツを許せない「給食絶対主義者」である給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)は、学校から給食がなくなるという信じがたい報せに衝撃を受ける。一方、甘利田最大のライバルで「どちらがよりおいしく給食を食べるか」という超絶給食バトルを繰り広げている生徒の神野ゴウ(佐藤大志)は、「給食革命」を目指して生徒会選挙への出馬を宣言。愛する給食を守るため、甘利田は奮闘するが……。市原隼人演じる給食マニアの中学教師が主人公の学園グルメコメディ「おいしい給食」の劇場版で、武田玲奈がヒロインの女性教師・御園ひとみ役を演じる。
CAST&STAFF
出演/市原隼人・武田玲奈・佐藤大志・豊嶋花・辻本達規(BOYS AND MEN)・水野勝(BOYS AND MEN)・直江喜一・ドロンズ石本・いとうまい子・酒向芳
監督・脚本/綾部真弥
企画・脚本/永森裕二 配給/AMG
エンタテインメント、イオンエンターテイメント
3月6日(金)全国ロードショー
公式HP
(C)2020「おいしい給食」製作委員会
PROFILE
武田玲奈(たけだ・れな)
1997年7月27日生まれ
福島県出身
14年に芸能活動を開始し、15年、映画『暗殺教室』で女優デビュー。主な映画出演作に『ポエトリーエンジェル』『パパのお弁当は世界一』『人狼ゲーム インフェルノ』『少女ピカレスク』などがある。『踊ってミタ』は3月7日公開予定。
公式Twitter 公式Instagram
武田玲奈(たけだ・れな)
1997年7月27日生まれ
福島県出身
14年に芸能活動を開始し、15年、映画『暗殺教室』で女優デビュー。主な映画出演作に『ポエトリーエンジェル』『パパのお弁当は世界一』『人狼ゲーム インフェルノ』『少女ピカレスク』などがある。『踊ってミタ』は3月7日公開予定。
公式Twitter 公式Instagram
撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら