【取材こぼれ話】「LADY’S SEAT INTERVIEW act.342」は鎌滝えりさん。
◆「強く生きていこうとは思っていますが、弱い部分はたくさんあります。たとえば人とお話するのは大好きなのですが、わりと緊張しぃです。相手に自分の言いたいことが伝わっているかを、家に帰ってから振り返ってしまうタイプなので、そういう部分は弱いと思います。だからお芝居が好きなんだと思います。お芝居をしている最中は一切、自分の弱さから自由になって緊張感を忘れられるので。優樹菜を演じた時もそうで、14歳で義父に性暴力を振るわれるという重い過去を抱えている女性なので、どうやって人物像を築き上げていくかというほうが優先されていました」◆「母は私の出演作品に感想を言うタイプではないのですが、今回は『1人の親として涙が出た』と言っていたので、子どもがいる人にもぜひ観て頂きたいです」
性的暴力、家庭内暴力、イジメ。現代社会の闇を浮き彫りにした映画『子どもたちをよろしく』が2月29日に公開。女優としてのキャリアをスタートさせたばかりで本作で初主演を務めた鎌滝えりさんは、義父から性暴力を受けながらも強く歩んでいく女性を演じている。「ハッキリ言って、決して後味のいい作品ではなく、観た後に考えさせられると思います」という作品とどう向き合ったのか。平成生まれだが、昭和大好きな一面にも迫ってみると――。