【相談No.68】 小沢さんのファンです。将来、小沢さんのようなカッコイイ男になるために自分が今すべきことは何があるか教えてください。また、小沢さんが思うカッコイイ男の条件もお聞きしたいです。「天下糖一」のYouTubeもアップ、楽しみにしています!
(17歳/男性)
最初にひとつだけ質問しておきたい。「お前、オンナとデートした時に、まさかワリカンにしてないだろうな(笑)?」カッコイイに定義はないけど、ゲームやスマホに金を使いすぎて、デート代をケチるのは論外。俺の中では超ダサいヤツに認定だから。(17歳/男性)
オンナとのワリカンを自分に禁じた上で今、17歳の相談者がしたほうがいいことは、将来の自分をイメージすること。まずは自分が20歳になった時に、どんな男になっていたいかを想像してごらん。進学するのか、就職するのか。就職するのであれば、どんな企業で働きたいのか。俺は役者という道を見つけたけど、進みたい道を選ぶのが難関だと思うから。
そして、20歳で30歳の自分を、30歳で40歳の自分を、40歳で50歳の自分をイメージしてみる。俺が実践してきた方法だけど、10年単位だと想像しやすいはず。あと3年で迎える、60代の自分はイメージしていないけどね。いつ死ぬか分からないから(笑)
進みたい道を決めたら、継続することが一番重要だし、大変でもある。継続できなければ、何事も成し遂げることはできないからさ。俺は若い頃から今もずっと、役者に対する思いは同じことを言い続けているんだよね。若い頃は相手にしてもらえなかったけど、有言実行したら言っている内容は変わっていないのに「アイツはすごい」という扱いを受けた。その経験で、「継続は力なり」を実感した。
『天下糖一』プロジェクトを観てくれてありがとう。俺も脚本の執筆中は甘いシュークリームが食べたくなったりするんだよね。糖分が足りないと、イライラするらしいから、糖分は大切に!
【相談No.69】 就職氷河期世代で、今は派遣社員として働いています。先日、20代の正社員女性に怒られ、自分の境遇が悔しくて泣いてしまいました。派遣社員が正社員より立場が低いのは分かっているのですが、死にたくなります。この精神的に辛い状況を打破する方法を伝授していただきたいです。
(47歳/女性)
俺は派遣社員として働いた経験がないけど、システム自体には疑問を持っているんだよね。一定期間、同じ場所で働くから正社員と軋轢が生じるんじゃないかと。最近、浸透しつつあるクラブホステスの派遣みたいに、毎日違う店舗に出勤したほうが、差別が生まれないんじゃないかって。(47歳/女性)
今後、高齢化社会が進んだら派遣社員が大多数で正社員が少数派になり、立場の変化も起きうるかもしれないけど、相談者は今がつらいんだよね。だったら気分転換に、映画鑑賞してみては。
世の中は映画みたいにうまくはいかないだろうけど、俺のイチオシは、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが主演の(15年公開の)『マイ・インターン』。デニーロが演じている、シニア・インターン制度で採用された70歳の老人ベンの働き方が参考になるかもしれない。
『プラダを着た悪魔』のアンが演じるジュールズっていう女社長が経営する会社に入社するんだけど、周りは若者ばかりで最初は煙たがられるんだよね。だけどベンは、若いヤツらに何を言われても終始にこやかで、結局は社内の人気者になっていく。仕事ができて、誠実で穏やかな人柄であれば、いつかは日の目を見る代表例。ぜひ観てほしいなぁ。
PROFILE
小沢仁志(おざわ・ひとし)
1962年6月19日生まれ 東京都出身
ドラマ「スクール☆ウォーズ」で役者デビュー。DVD『日本統一×すじぼり2』、『日本統一37』(辻裕之監督)が1月25日リリース。
公式ブログ
【小沢アニキへの相談大募集!】
お悩みを募集しております。ご希望の方は、ニックネーム・年齢・性別とお悩みを記載してweb@dokant.com、又は 公式Twitterまでお送り下さい!
小沢仁志(おざわ・ひとし)
1962年6月19日生まれ 東京都出身
ドラマ「スクール☆ウォーズ」で役者デビュー。DVD『日本統一×すじぼり2』、『日本統一37』(辻裕之監督)が1月25日リリース。
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企画・取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一