長渕剛さんが20年ぶりに俳優業に挑んだ主演映画『太陽の家』が20年1月17日に劇場公開。長渕さん演じる川崎信吾の娘、柑奈役を演じたのは注目度上昇中の若手女優・山口まゆさん。諸先輩方と初共演した感想や演じる際に意識したポイント、作品にちなみ家族との食事エピソードなどを語ってもらった。
柑奈はパパに負けずに挑むコ
100%以上で臨みました!
──本作で主演を務める長渕剛さんや飯島直子さんと初共演した感想は?「クランクイン前に長渕さんのドキュメンタリーを観たらすごく熱くてカッコイイ方だったので、お会いする前は緊張してドキドキしていたんです。でも、実際にお会いしたらすごく優しい方でした。劇中のお祓いシーンで初めてお会いした後すぐに、家族シーンの本読みがあったんです。権野元監督と長渕さん、飯島直子さんと私の4人で。長渕さんと初対面とはいえ、私が演じた川崎柑奈は長渕さんが演じた父の信吾に対して反抗期の娘役。思いきって演じさせて頂いたら長渕さんが受け止めてくださったので、緊張がとけました。飯島さんには、本読みの段階から可愛がって頂きました。『飴いる?』と気遣ってくださったり(笑)先日、アフレコで久しぶりにお会いした時は『まゆちゃ~ん!』と、名前を呼びながらハグしてくれました」
──瑛太さんとも初共演でしたよね。
「瑛太さんとは現場では作品や役についてのお話をさせて頂き、気が引き締まりました。映画やドラマを観ていた時は感覚でお芝居をする方なのかな、という印象だったんですが、真摯に向き合う方で。肉体労働者らしい体格に肉体を改造して、おでこには剃りこみを入れたというようなことを、長渕さんとお話されていた気がします。ストイックに役を作り込みながらも面白いお芝居をする姿を目の当たりにして、尊敬しました」
──初共演の諸先輩方が多い撮影で、柑奈を演じる際に意識したポイントは。
「柑奈は、引っ込み思案な性格を逆に捉えて、『自分が前に出なければいけない』と考えている女の子なんです。どんなに辛い状況でも明るく振る舞おうとしますし、自分の内面を見せることに恥じらいを持っています。そして、長渕さんが演じるパパには『絶対に負けない』という気持ちで挑む。だから、いい意味で対抗する意識を忘れずにいました。長渕さんが100%でぶつかってくださるなら、私はそれ以上で臨むと、常に意識していました」
台本にないビンタを突然され
驚き(笑)悔し泣きしました
──柑奈が信吾にかなり激しく反抗するシーンもありましたね。「反抗後にビンタされるシーンは、何テークも撮り直したんです。最初はビンタされていなくて、肩をゆすられたりはしていたんですけど、最終カットの前に監督が指示を出したのかもしれません。台本には書いていなかったので、突然ビンタされて驚きました(笑)柑奈になりきっていたので悔しくて、現場を離れてからも涙が止まりませんでした」
──好きなシーンはどこですか?
「たくさんあるんですけど、家族で食事をするシーンです。特に好きなのは、アドリブでした納豆一気。長渕さんが演じたパパはいじられキャラ。飯島さんが演じたママはツッコミ役で私はそれに乗るという、家族の立ち位置がすごく好きで、思い入れがあります」
──食事といえば、自炊はしますか?
「最近は母の影響で、私がご飯を作る日が増えています。先日はお肉の炒めものとかぼちゃの煮物を作りました。肉じゃがを作った日もあります。この前、母と妹が食事をすませて帰ってきて、私が父のためだけにご飯を作ったら、父が泣きそうなほど喜んでくれました。満面の笑みで『美味しい!』というので、言われている私が恥ずかしくなってしまいました」
──プライベート話を有難うございます。最後に今一度、作品の魅力を。
「長渕さんファンには待望の作品だと思います。家族への思いや絆が濃密に描かれているので、ご覧になると家族や大切な人への思いが再確認できるはずです。キャストのみなさんも熱意を持って演じているので、ぜひご家族でご覧頂けたらうれしいです。私は、“太陽の家”を家族で造るシーンとラストで両親と柑奈、高史の4人が手をつないで歩くシーンも好きなんです。台本には“手をつないで歩く”としか書いていなくて、すべてアドリブ。走り出したら急に瑛太さんが加速したり、追いつけない飯島さんを長渕さんがおんぶしたりと、とても面白かった記憶があります。エンドロール中に流れるので、席を立たずに観て頂けたらうれしいです」
INFORMATION
■映画『太陽の家』 INFO&STORY
人情に厚く、大工の腕は神技的な棟梁・川崎信吾(長渕剛)。年ごろの娘・柑奈(山口まゆ)としっかり者の女房・美沙希(飯島直子)と幸せに暮らすが、好みの女性にはどうしても弱い。現場で仕事に励む川崎の前を通りかかったのが、保険会社の営業ウーマン池田芽衣(広末涼子)だった。芽衣は1人息子の龍生(潤浩)とともに暮らすシングルマザーで、川崎は父親を知らずに育った龍生のことが気になっていた。そんな龍生を「俺が男にしてやる!」と、半ば強引に触れ合おうとする川崎と龍生の男同士の距離は次第に近くなり。そして、2人のために家を作ろうと思い立った川崎の前に、龍生の父親と名乗る男が現れ……。長渕剛の『英二』以来20年ぶりとなる映画主演作。
CAST&STAFF
出演/長渕剛/飯島直子・山口まゆ・潤浩/柄本明・上田晋也(友情出演)/瑛太・広末涼子
監督/権野元 脚本/江良至 主題歌/長渕剛「Orange」
配給/REGENTS
20年1月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式HP
(C)2019映画「太陽の家」製作委員会
■映画『太陽の家』 INFO&STORY
人情に厚く、大工の腕は神技的な棟梁・川崎信吾(長渕剛)。年ごろの娘・柑奈(山口まゆ)としっかり者の女房・美沙希(飯島直子)と幸せに暮らすが、好みの女性にはどうしても弱い。現場で仕事に励む川崎の前を通りかかったのが、保険会社の営業ウーマン池田芽衣(広末涼子)だった。芽衣は1人息子の龍生(潤浩)とともに暮らすシングルマザーで、川崎は父親を知らずに育った龍生のことが気になっていた。そんな龍生を「俺が男にしてやる!」と、半ば強引に触れ合おうとする川崎と龍生の男同士の距離は次第に近くなり。そして、2人のために家を作ろうと思い立った川崎の前に、龍生の父親と名乗る男が現れ……。長渕剛の『英二』以来20年ぶりとなる映画主演作。
CAST&STAFF
出演/長渕剛/飯島直子・山口まゆ・潤浩/柄本明・上田晋也(友情出演)/瑛太・広末涼子
監督/権野元 脚本/江良至 主題歌/長渕剛「Orange」
配給/REGENTS
20年1月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式HP
(C)2019映画「太陽の家」製作委員会
PROFILE
山口まゆ(やまぐち・まゆ)
2000年11月20日生まれ 東京都出身
14年に「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」でドラマデビュー。近年の主な出演作に映画『相棒 劇場版Ⅳ』『雪女』『僕に、会いたかった』『下忍 赤い影』、NHK特集ドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」などがある。
公式Instagram
山口まゆ(やまぐち・まゆ)
2000年11月20日生まれ 東京都出身
14年に「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」でドラマデビュー。近年の主な出演作に映画『相棒 劇場版Ⅳ』『雪女』『僕に、会いたかった』『下忍 赤い影』、NHK特集ドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」などがある。
公式Instagram
撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら