【取材こぼれ話】「教えてパイセン!直撃インタビュー!!」は六角精児さん。
◆完成作品を観た感想は。「自分が出演した作品を自分で評価するって難しいんですよ。でも、面白いとは思いましたよ。それほど大きな出来事が起きるわけではないんですが、映画のタイトルにもなっている『くらやみ祭』の画もキレイに撮れていましたし、祭に関わった人たちの関係もほのぼのと描かれていて。浅野(晋康)監督がすごくいい人で、その人柄が滲み出ているのもすごくよかった。映画は監督が作るものですから、それがよかったんじゃないかな、と思いました」
◆浅野晋康監督はどんな方でしたか?
「人に優しいんです。優しさは時に人をダメにする場合もあるんですけど、そこも含めていい人なんです。監督としての浅野さんについて言うなら、どんな人に対してもその人の良さを引き出してあげたいという気持ちがすごく強い。映画としてこういう芝居をしてほしいというのではなく、その人の人間性を、カメラを通して出してほしいなという思いを持っているんです。だから、その人の魅力が出るように撮るという方でした」
ドラマ『相棒』シリーズの米沢守役で知られ、映画やドラマに多数出演し、独特の存在感を放つ六角精児さん。10月25日公開の映画『くらやみ祭の小川さん』では、早期退職を余儀なくされた主人公の小川秀治を好演している。本作は、仕事に悩む人の希望になるシーンも描かれているという。「20年ほどブラブラしていました」と語る六角さんの仕事観と合わせて考え方を聞くと、そこにはシンプルな答えが――。