【取材こぼれ話】「異能者 ちょっとお話いいですか?」は新宿タイガーさん
◆一度話し始めるとマシンガントークが止まらない新宿タイガーさん。とくに映画への愛はすさまじく、数多いる好きな女優さんのこととなると、取材そっちのけでその〝遍歴〟を語ってくれた。ちなみに守備範囲は「永遠の妖精」と語る往年の大スター、オードリー・ヘップバーンから吉永小百合、長澤まさみまで驚くほどに幅広い。◆映画館のバックヤードで取材に応じてくれた新宿タイガーさんは、話す時ももちろんお面越し。息苦しくないのかな、というこちらの心配をよそに、終始ご陽気に話してくれた。なお、その表情は本来うかがい知れないはずなのに、お面越しでもちゃんと人柄が滲みでるから不思議なもの。もはやその風貌こそが「生きざま」だった。
◆新聞配達のある早朝・夕方以外の時間帯は、だいたい映画館で過ごすのが日課。自身の映画の公開館でもある新宿テアトルをはじめとした新宿各所の映画館では、目立ちすぎるこの風貌で最前列に陣取る姿が頻繁に目撃されている。かさばるかぶりものは場内が暗転したらこっそり外す気配りも。
新宿の繁華街で時々見かける虎のお面をつけたド派手で怪しげなおじさん「新宿タイガーさん」が、ついに映画の主人公になったという。そこで今回は、3月22日の映画公開を記念してご本人を直撃。かのタモリさんがお昼休みにウキウキウォッチングし始めるはるか以前から新宿の街を見つめ続けてきた〝生き字引〟の謎すぎる素性に、可能なかぎり迫ってみた。
PROFILE
新宿タイガー(しんじゅくたいがー)
1948年、長野県生まれ。大東文化大への進学を機に上京。激化する学園紛争に背を向け、大学中退後の72年に、ひとり「タイガー」として生きることを決意する。以後、海外渡航時でさえその出でたちを貫く特異なキャラクターとして周囲に認知。現在は街のシンボル的存在ともなっている。本業は朝日新聞「公認」の新聞配達・集金人。
公式HP
1948年、長野県生まれ。大東文化大への進学を機に上京。激化する学園紛争に背を向け、大学中退後の72年に、ひとり「タイガー」として生きることを決意する。以後、海外渡航時でさえその出でたちを貫く特異なキャラクターとして周囲に認知。現在は街のシンボル的存在ともなっている。本業は朝日新聞「公認」の新聞配達・集金人。
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