File.33 日本プロ麻雀協会所属 米崎奈棋プロ
──プロになる以前から雀荘で働いていたとの情報がありますが、雀荘を選んだ理由は?
「当時デザイナーを目指して短期大学部で勉強をしていたんですけど、忙しい授業の合間を縫ってできるバイトがなかなか見つからなかったんです。でも求人誌を見たら雀荘は週1回でもOKで時給もいいし、仕事もお茶くみのような感じだったので、自宅の近くのお店に応募しました。働く前からオンライン麻雀ゲームにハマって、独学でルールも覚えていたので」
──デザイナーを目指していたのに女流プロになったんですね。
「デザイナーになれるのはほんの一握り…もしかしたら芸能界で売れるより確率が低い、狭き門なんです。薄々は知っていましたけど実際に学んでみたらより痛感して、雀荘の方から『正社員にならないか』というお話を頂いたことを機に試験を受けました。プロという肩書きがあればお店に貢献できると思いましたし、社員になるためには必要な資格という気もしたんです」
──実際に女流プロという職業を生業にして感じたことは?
「これは私だけではないと思うんですけど、若くてかわいい女流プロが次々とデビューしているので、常に危機感は抱えています。他のプロとの違いを打ち出していかないと生き残れないとも考えていて、私は2つの柱を実行中です。1つがノーレート麻雀。2000〜3000円の場代のみで遊べるシステムです。もう1つが、一般のみなさんに向けた勉強会です」
──最近、一般の人にも麻雀人気が高まりつつありますよね。
「パリで開催された1回目の世界選手権に参加した時も、それは感じました。海外の方と打たせて頂いたんですけど、役の名前は日本語で、点数申告は英語で、という形で、私は英語がしゃべれないんですけど楽しかったです。今年の10月にはアメリカで開催される大会にも参加する予定で、海外でも麻雀が盛んになってきていますね」
──お忙しそうですが、しばらくは仕事一筋ということですか。
「女流雀王戦のAリーグにいて(強さはA→B→Cの順)頂点に届くかどうかというところなので女流雀王を目指してはいますけど、結婚もしたいんですよ。今、女流プロの間では育休ブームだから、できれば私も流行に乗りたいんです(笑)以前は結婚したら仕事が減るというのが定番で私も不安でしたけど、結婚や出産を公表するプロが増えてきているのも、とてもいい傾向だと思っているので」
──となると、理想の男性像も聞いておかないと。
「優しくて紳士的な人、海のように広い心をもっていて頼れる男性がタイプです。麻雀にたとえるならマナーを守って、イライラしない人。負けると強打になるような、感情のままに乱暴になる人が苦手なんです。デートで食事に行ったお店の店員さんがミスをした時に、ここぞとばかりに当たり散らす人もちょっと…。立場の弱い人に対して態度が大きい人がダメなんです、きっと。でも私、麻雀は攻める時は攻めるんですけど恋愛になると仲良くなった後のアプローチは相手にお任せしてしまうから、まだまだご縁には巡り合えないかもしれません…(笑)」
PROFILE
米崎奈棋(よねさき・なぎ)
10月23日兵庫県生まれ。趣味は模索中。今ハマっているのはゴルフと乗馬。ボルタリングにも挑戦予定。第2回ウエスタンカップ優勝。第5回夕刊フジ杯団体戦準優勝。
公式Twitter
米崎プロがゲストでよく行くお店
まあじゃんくらぶ8
公式HP
米崎奈棋(よねさき・なぎ)
10月23日兵庫県生まれ。趣味は模索中。今ハマっているのはゴルフと乗馬。ボルタリングにも挑戦予定。第2回ウエスタンカップ優勝。第5回夕刊フジ杯団体戦準優勝。
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企画・取材・文/内埜さくら 撮影/花井智子