【相談No.01】Vシネマを作る仕事をしたいのですが、まず何をすれば良いのでしょうか? 第一希望が監督、第二希望がシナリオライターですが、両職ともに未経験者です。売り込みはアリですか?(内田子鴻/47歳/女)
女性でVシネが好きって珍しいな。業界未経験らしいけど希望は捨てなくていい。チャンスはあるよ。簡単ではないけど、実現の可能性が高いのは監督より脚本家。監督になるためには助監督の経験が必要だから、未経験で47歳って年齢を考えると、例え監督になれたとしても、現役として活動できる期間が短くなっちゃうんだよ。
しかも監督は技術パート、キャストたちの〝灯台〟的な存在で、彼らを〝組〟としてまとめ上げていかなくちゃいけない。
素人が簡単にできる職種じゃないんだよね。
その点、脚本家はとりあえずシナリオを書いてみればいいんだもん。年齢と性別を問わず、誰にでも門戸が開かれた職業だと思う。
俺も脚本の書き方を具体的に勉強したことはないのね。台本を読んでる数が多いからかもしれないけど、書いてみたら完成させられた。それが良いか悪いかは別として、未経験者だから無理だとは断言できない仕事でもある。
脚本を書く時に大切なことは、台詞のセンスの有無。台詞の95%は説明なんだよね。役者に台詞をしゃべらせるのは、観てる人に状況を理解させるため。いい例が2時間ドラマの刑事役。
説明ばかりになりすぎても観る側が飽きるから、どう上手く説明させるかとか、そういう技術は必要になってくる。
とにかく脚本をケツまで書いて、メーカーじゃなく制作会社に持ち込んでみるといいよ。素人が書こうがプロが書こうが、いい本はいいんだから。読んでみて評価されたら、脚本家としての道をスタートできる。男とは感性も観点も違うだろうから、女性が描くヤクザ映画っていうのも、面白いかもしれないね。
【相談No.02】自分は友達が少ないことがコンプレックスです。通っている大学には友達が1人しかいません。いつも友達に囲まれている人を見るとうらやましくなります。友達って、どうしたら増やせるのでしょうか。(寂しい男/19歳/男)
まず「友達」と「仲間」の境界線をハッキリさせておこうか。俺の中では、たまに飲みに行くような薄い関係を「友達」と呼んでる。自分に非常事態が起きた時、絶対に駆けつけてくれるのが「仲間」。
この定義に当てはめると俺には仲間はいるけど、友達はいない。ほしいとも思わない。この彼も、友達がほしいというより、仲間がほしいんだと思う。
だとしたら、「仲間が欲しい」なんて言ってると、ロクな人間が寄ってこないぞ。
仲間って自然になるもんなんだよ。
大学で「仲間になってくれますか?」って声かけて気軽にOKしたヤツがヤバイ男だったらどうするんだよ。
飲みに行ったら奢ってくれる、気前のいいヤツだったとする。そういう男に限って「金貸してくれる?」なんて言い出すんだから。
それに、仲間は量より質だから、多ければいいってもんでもない。
俺だって心の底から仲間と呼べるのは6〜7人ぐらいだし、何かあったら駆けつけてくれる仲間が一生のうち、5人もいれば充分じゃないか。
それ以上増やして、元からいた仲間との関係が薄くなるっていうのも、俺は違うと思うし。 誰よりも信頼できなくちゃ仲間にはなれないんだから、焦らずゆっくり見つけようぜ。
PROFILE
小沢仁志(おざわ・ひとし)1962年6月19日生まれ 東京都出身
84年、ドラマ「スクール☆ウォーズ」で役者デビュー。代表作は映画『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズや『25 NIJYU-GO』等多数。
公式ブログ
【小沢アニキへの相談大募集!】
お悩みを募集しております。ご希望の方は、ニックネーム・年齢・性別とお悩みを記載してweb@dokant.com、又は 公式Twitterまでお送り下さい!
小沢仁志(おざわ・ひとし)1962年6月19日生まれ 東京都出身
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企画・取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一