「タイトルにインパクトがありすぎて、躊躇する人もいると思いますが、普通の女のコが成長していくストーリーなんです。ぜひ女性にも観てもらいたいです!」
「自縛行為って特別なことではないと思うんです、私」映画やドラマでおなじみ、愛らしい笑顔がチャーミングな清純派女優に似合わない発言。そんなこと言って大丈夫? と思わず心配してしまうほど。体当たり艶技で“開眼”した新進気鋭のアクトレスは、映画『自縄自縛の私』に主演の平田薫ちゃん。作品を語る瞳、口許に愛が見て取れる。もう、ちゃん付けはできないかも!? 薫さんステキです!!
衝撃的な場面があるのでみなさん驚くと思います
──劇中では平田さんの美しい肌が印象的でした。お手入れはどのように?「褒めて頂いてうれしいんですが特に何もしていないんです。お父さんが美肌なので遺伝かな(笑)若い時すっごくイケメンで、色気もあって、レスキュー隊で働いていたから体も引き締まっていて。若い時の父は、私の理想の男性なんです。クマさんみたいな今とはまるで別人ですけど…(笑)」
──父親好きなところは演じた百合亜と同じですね。
「そうですね。そういう自分でも理解できる部分があったことや、周りのみなさんに助けて頂いたことで、百合亜を演じ切ることができました。撮影前に、竹中監督がロケハンへ連れて行って下さったことも役作りにプラスになりました。初めて葉山に行ったんですけど、海がキレイでご飯も美味しかったです…あ! 監督に『全部セットでお金をかけたと言うように』って言われたんでした(笑)」
──平田さんはピース綾部祐二さんや安藤政信さんを相手に、衝撃的なシーンを体当たりで演じていますよね。
「パンフレットを読んだだけでは想像もつかないようなシーンがたくさんあるので、劇場でご覧になった方はびっくりするかもしれません。綾部さんが撮影に入る前にすごく楽しみにしていたシーンがあるんですが、完成した作品を観てなるほど! と楽しみにしていた理由が分かりました。みなさんもきっと驚くと思います。インパクト大です!」
ラストの自縛シーン実は途中から記憶がなくて…
──撮影で印象に残ったことは。「監督に『役は“演じるもの”じゃなくて“入ってくるもの”なんだよ』と教えて頂きました。撮影が進むにつれて役が入ってきたね、と言われたこともうれしかったです。あとは、津田寛治さんとのラストのシーン! モニター越しなのに、パワーや悲しい感情が私の中にまで入ってきたんです」
──百合亜が最後に自縛するシーンも迫力満点でしたよ。
「実は途中から記憶がないんです。百合亜として過ごした時間に向かい合いながら自縛していました。気がついたら終わっていて、スタッフさんに毛布をかけられていて。役に入って記憶がなくなるという経験は、今回が初めてでした」
桃井かおりさんのような色気がある女性が目標!
──映画の見どころは。「タイトルにインパクトがありすぎて躊躇する人もいると思いますが、普通の女のコが成長していくストーリーなんです。ぜひ女性にも観てもらいたいですね! 百合亜の周りに強烈な個性を持った人たちがいるんですが、観ると共感してもらえると思います。そういえば、こんな人、私の近くにもいるかも!? って。百合亜の縛りには後ろめたさがないし、爽やかでまっすぐだから、観た後に、人間これでいいんだなって、スッキリとポジティブな気分になれるんじゃないかな」
──百合亜はストレス解消を自縛に求めましたが、平田さんは?
「私はとことんまで沈んで、ここまで落ちたらもういいでしょうって気が済んだら戻ってきます。家に1人でこもって。田舎育ちだから、神社で静かに過ごすのも解消法のひとつです」
──ありがとうございます。最後に来年の目標を!
「人生は一度きりなので、何でもチャレンジしてステキな大人になりたいです。あとは大人の色気も欲しい(笑)小3から、桃井かおりさんに憧れているんです。自分にないものをたくさん持っている方だから憧れるんですよね……まだまだ道は遠いかも(笑)」
INFORMATION
■映画「R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私」
INFO&STORY
主人公の百合亜(平田薫)は、大学の卒論を作成中に見つけたサイトから、興味本位で始めた「自縛」という行為によって本当の自分と建前の自分を目の当たりにする。OLになった百合亜だが、サービス残業や社会のいじめでストレスを抱え、自らを縛り上げることを密かな趣味にして、ストレスを解放していた。やがてブログを通じて知り合った運命の人と出会った百合亜は、次第に大胆になっていき…。吉本興業創業100周年プロジェクトの一環として、新潮社が主催する公募新人文学賞「女による女のためのR-18文学賞」の受賞作品を映画化していく試みの第1弾。
CAST&STAFF
出演/平田薫・安藤政信・綾部祐二・津田寛治・山内圭哉・馬渕英俚可・米原幸佑・銀粉蝶ら
監督/竹中直人
製作統括/岡本昭彦
制作企画/奥山和由
原作/蛭田亜紗子(新潮社刊「自縄自縛の私」所収)
脚本/高橋美幸
配給/よしもとクリエイティブ・エンジェーシー
公式HP
13年2月2日新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
(C) 吉本興業
PROFILE
平田薫(ひらた・かおる)
1989年12月15日生まれ 宮城県出身
03年、雑誌「CANDy」の第12回モデルオーディションでグランプリを受賞し、同誌の専属モデルとして活動を始める。04年には「週刊ヤングジャンプ」の「制コレ」の準グランプリに選ばれた。「魔法戦隊マジレンジャー」のヒロイン役で女優デビュー。タレントや女優として活動の場を広げる。映画では、「アヒルと鴨のコインロッカー」「赤い糸」「マリア様がみてる」「TSY タイム スリップ ヤンキー」「るろうに剣心」な どに出演。本作で長編映画初主演を務める。
公式ブログ
■映画「R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私」
INFO&STORY
主人公の百合亜(平田薫)は、大学の卒論を作成中に見つけたサイトから、興味本位で始めた「自縛」という行為によって本当の自分と建前の自分を目の当たりにする。OLになった百合亜だが、サービス残業や社会のいじめでストレスを抱え、自らを縛り上げることを密かな趣味にして、ストレスを解放していた。やがてブログを通じて知り合った運命の人と出会った百合亜は、次第に大胆になっていき…。吉本興業創業100周年プロジェクトの一環として、新潮社が主催する公募新人文学賞「女による女のためのR-18文学賞」の受賞作品を映画化していく試みの第1弾。
CAST&STAFF
出演/平田薫・安藤政信・綾部祐二・津田寛治・山内圭哉・馬渕英俚可・米原幸佑・銀粉蝶ら
監督/竹中直人
製作統括/岡本昭彦
制作企画/奥山和由
原作/蛭田亜紗子(新潮社刊「自縄自縛の私」所収)
脚本/高橋美幸
配給/よしもとクリエイティブ・エンジェーシー
公式HP
13年2月2日新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
(C) 吉本興業
PROFILE

1989年12月15日生まれ 宮城県出身
03年、雑誌「CANDy」の第12回モデルオーディションでグランプリを受賞し、同誌の専属モデルとして活動を始める。04年には「週刊ヤングジャンプ」の「制コレ」の準グランプリに選ばれた。「魔法戦隊マジレンジャー」のヒロイン役で女優デビュー。タレントや女優として活動の場を広げる。映画では、「アヒルと鴨のコインロッカー」「赤い糸」「マリア様がみてる」「TSY タイム スリップ ヤンキー」「るろうに剣心」な どに出演。本作で長編映画初主演を務める。
公式ブログ
Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一
ヘアメイク/内山多加子(Commune) スタイリスト/有本祐輔
ヘアメイク/内山多加子(Commune) スタイリスト/有本祐輔