「観た後は爽やかですっきりとした気持ちになれます。きっと、“何か”を 持って帰ってもらえる、女性はもちろん男性にもオススメの舞台です」
子役時代の愛らしい顔立ちに男らしさを兼ね備えた大人のオトコになり、18歳にして芸歴14年目を迎えた俳優・須賀健太さん。「子役は大成しない」という“噂”をはね除け飛躍し続けられる理由は、彼の仕事に対する信念に隠されていた。今秋出演する舞台“はみ殴”こと『少しはみ出て殴られた』や出演ドラマ、映画を通して彼の仕事観に深く切り込む!!
北大路さんの目を見た瞬間は正直怯えました(笑)
──須賀さんは来年1月2日放送のドラマ「白虎隊」に出演されますね。どんな役を演じますか。「北大路欣也さん演じる西郷頼母のおい飯沼貞吉役です。北大路さんとご一緒させて頂いたシーンは、見て下さる方々に何かを感じ取ってもらえる役者になりたいって目標のためには勉強になりましたけど、相対した時はかなりビビりました(笑)」
──大御所ですものね。
「すごく優しい方なんですよ。着物も装具も重い上に僕の役柄的に中腰のままいなければならなかったんですけど、『座っていいよ』とおっしゃって下さって。でも本番で北大路さんの目を見た瞬間、ものすごい覇気というか強いものを目の中に感じて、怯みました(笑)。だけどそこで目を見ないでしゃべるのは役として違うなと思ったので、何とか負けずに目を見て言いました。実は僕、相当緊張しぃなんですよね」
──芸歴の長い須賀さんが緊張?
「しますよ~! 基本的なことなんですけど緊張した時は、深呼吸をするようにしています。深く呼吸をするだけで心臓の音が変わるのが分かるんで、その音を聞いて落ち着かせたりして。音楽を聴いて体をほぐすこともありますね。だけど、適度な緊張感があると研ぎ澄まされて、普通じゃ考えつかないようなことを言えたりするから、緊張を感じることも大事だなって」
女性客が多いイメージの舞台ですが男性もぜひ!
──その考え方は今秋立つ舞台にも役立てていますか。「もちろんです。僕にとっては初舞台とも呼べる舞台なので、今は緊張より楽しみのほうが勝ってますけど、僕の優等生イメージを覆してもみたいですね。実際の僕が優等生かどうかは定かではないですが(笑)」
──演じるのは生意気な新人サダヌキトオルでしたよね。
「ワークショップですべての役を演じたんですけど、この役が演じたかったから、決まった時はうれしかったです。マジメなことも言うし、おちゃめな面もあるし、一番遊べる役なので」
──舞台の見どころは?
「チラシを見ると役者が男ばかりなので女の子の観客が多い印象かもしれませんけど、男女ともに楽しめるんで、というかぜひ、男性に観て頂きたいです。男同士の熱い感じとか、男ならではの人間関係に、絶対共感してもらえます。観た後は爽やかですっきりとした気持ちにもなれるので、構えずフラットな気持ちで観てもらいたいですね。きっと、“何か”を持って帰ってもらえる舞台です」
大好きな仕事だからこそ最大限の努力をしたい!
──12月公開の映画では、念願の戦隊ヒーローにもなれましたね。「いつ話が来てもいいように、アクションとアクロバットを習い続けた甲斐がありました。大好きな仕事をさせてもらっているからこそ、最大限の努力と準備をしておきたい。そして徹底的に楽しむ。これが僕の仕事上で徹底しているルールです」
──プライベートでの楽しみは?
「友だちと遊ぶことです。カラオケによく行きますよ。早口のラップを歌って友だちの目を点にさせるのが趣味です(笑)」
──女性ファン向けに、好みのタイプも教えて下さい。
「大事なのは笑顔! お互い何をしゃべっているのか分からなくなるほど、よくしゃべるコがいいですね。で、メイクは薄めで、ポニーテールをほどいて髪をバサッとする瞬間が大好きなんですよ。ってことは僕、ロングヘアーが好みで……」
──今回はこの辺で。ありがとうございました。
「えーっ! まだ話し始めたばかりじゃないですか! もっと恋愛話、しましょうよ~!!」
INFORMATION
■舞台「少しはみ出て殴られた」
INFO&STORY
「線からこっちは来ないでくれる?」俺たちはずっと仲良くやってきた。あの日、突然引かれた国境線ーマナヒラとヒガシマナヒラの国境線の上に建つ「マナヒラ第四五更正施設」。収容されているのは、窃盗や無銭飲食、万引きといった軽犯罪の常習犯たち。刑務所に入れられた男たちが繰り広げる笑いあり、涙ありの物語。仲間とは何なのか、彼らが行き着く先には何があるのか…「ホリプロ若手舞台シリーズVol.3」は、注目の劇作家、土田英生氏の戯曲に若手注目俳優たちが挑む!
CAST&STAFF
出演/須賀健太・竹内寿・柳原聖(カルマライン)・八戸亮・石垣佑磨・内田朝陽・松永博史
作/土田英生
演出/松本祐子
主催/ホリプロ
公式HP
11月30日(金)から12月9日(日)までDDD AOYAMA CROSS THEATER(渋谷・表参道)で上演
PROFILE
須賀健太 (すが・けんた)
1994年10月19日生まれ 東京都出身
「ALWAYS 三丁目の夕日」(05)の古行淳之介で注目を集める、翌年には初主演作「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」で第30回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作は映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「釣りキチ三平」「桜田門外ノ変」「ALWAYS 三丁目の夕日’64」、ドラマ「喰いタン」シリーズ「新撰組 PEACE MAKER」など。12月8日公開の映画「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム」、13年1月2日放送のテレビ東京「白虎隊」、13年1月公開の映画「ひまわり ~沖縄は忘れない あの日の空を~」に出演する。
公式HP
■舞台「少しはみ出て殴られた」
INFO&STORY
「線からこっちは来ないでくれる?」俺たちはずっと仲良くやってきた。あの日、突然引かれた国境線ーマナヒラとヒガシマナヒラの国境線の上に建つ「マナヒラ第四五更正施設」。収容されているのは、窃盗や無銭飲食、万引きといった軽犯罪の常習犯たち。刑務所に入れられた男たちが繰り広げる笑いあり、涙ありの物語。仲間とは何なのか、彼らが行き着く先には何があるのか…「ホリプロ若手舞台シリーズVol.3」は、注目の劇作家、土田英生氏の戯曲に若手注目俳優たちが挑む!
CAST&STAFF
出演/須賀健太・竹内寿・柳原聖(カルマライン)・八戸亮・石垣佑磨・内田朝陽・松永博史
作/土田英生
演出/松本祐子
主催/ホリプロ
公式HP
11月30日(金)から12月9日(日)までDDD AOYAMA CROSS THEATER(渋谷・表参道)で上演
PROFILE
須賀健太 (すが・けんた)
1994年10月19日生まれ 東京都出身
「ALWAYS 三丁目の夕日」(05)の古行淳之介で注目を集める、翌年には初主演作「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」で第30回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作は映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「釣りキチ三平」「桜田門外ノ変」「ALWAYS 三丁目の夕日’64」、ドラマ「喰いタン」シリーズ「新撰組 PEACE MAKER」など。12月8日公開の映画「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム」、13年1月2日放送のテレビ東京「白虎隊」、13年1月公開の映画「ひまわり ~沖縄は忘れない あの日の空を~」に出演する。
公式HP
Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一