「監督から原作に近い富江にしたい、と話があり性格の悪さや気の強さ、勝ち誇っている感じ、悪魔のような女性を出してくださいと。それを意識して、すごく努力しましたね」
これまでに7作も映画化された、伊藤潤二の傑作コミック「富江」。その最新作で、原作を最も忠実に再現したと公開前から話題の「富江 アンリミテッド」に、鬼才・井口昇監督曰く「シリーズ史上最も本人に近い」という仲村みうちゃんが出演。話を聞いてきました!
私があの富江役だなんて…出演が決まって驚きました
──出演経緯と、富江役が決定した時の感想を聞かせてください。「出演のお話があって井口監督とお会いしたら『そのホクロって本物? すごくいいよ!』と富江とホクロの位置が同じだったのでそこに食いつかれ(笑)。髪の毛が茶色だったので黒髪のカツラをつけたらまた絶賛され何の役だか聞かされてなかったんですがマネージャーから『富江に決まったよ』と言われて。『富江ってあの富江? 私がやってもいいの、怒られない? 大丈夫?』というのが一番の感想でした。監督が私のどこに富江らしさを感じてくださったのか分からないんですけど…」
──見初められたんですね。原作のコミックは読みましたか。
「はい。監督に貸して頂いて読みました。前から興味はあったんですけど機会がなくて。感想は…衝撃的でしたね。映画でこの部分はどういう風にするのかな、本当にこの部分を映像にするの? って」
──役作りはどのように。
「監督に言われたのは原作に近い富江にしたい、ということで性格の悪さや気の強さ、勝ち誇っている感じ、悪魔のような女性を出してくださいということでした。それを意識して、すごく努力しましたね」
「見た目が一番似ている」それを誇りに演じました!
──というと役柄とご自身に共通点はあまりなく?「…ないです。全然、性格違いますよー。基本的にすいませんってすぐ謝っちゃう気の小さいビビリなので。ただ、富江とホクロの位置が同じなんです。目の下のホクロが。あとは監督からこれまでの富江の中で一番見た目が似ていると言われたのでそれだけを誇りに思って撮影に臨みました(笑)」
──ホラー映画の撮影では怪奇現象が起きるといわれてますが…。
「お祓いにも行きましたし、現場ではなかったと思います。ただ、ずっと故障していた家のラジオが突然鳴り出したり、朝方にドアをガチャガチャされたりカギが勝手に閉まったりはありました。それは違うのかな(笑)。普段から趣味でこっくりさんをしているので、呼んじゃったんでしょうか」
自分の限界を外してくれた様々なことに挑戦したい!!
──こっくりさんが趣味!? ほかに夢中になっているのは。「人形を集めるのが好きで、 ハマッているのがリビングデッドドールという死体のお人形さん(笑)。箱が棺桶になっていて可愛いんですよ。あと、幽体離脱の練習もしてます。…できれば…してみたいので特訓中です。戻る方法もネットに出ているので安心ですし(笑)」
──オカルト系が好きなんですね。改めて見どころをPRしてください。
「原作ファンの方も井口ワールドが好きな方も、そしてホラー映画が好きな方も誰が見ても新鮮に感じられる作品になっているので、『こういう形のホラーもあるんだ』ということに驚いて頂きたいです。それから人間がいかに恐ろしいかも。ビビッている女の子がみんな可愛い、そこにも注目です。怖がらせるより怖がる方が可愛いんですよ女子はホントに(笑)」
──みうさんは芸能活動と平行して所属事務所の取締役をされていますが、最後に今後の抱負を聞かせてください!
「演技の仕事は好きなので今後もやりたいですし、取締役としてはこれまでの経験を後輩に教えたりして育成にも力を入れていきたいです。今、やりたいことがいっぱいあるんです、私! 自分がここまでしかできないという限界を外してくれたのがこの作品だったので、怖いものがなくなった状態。女優業に限らずいろいろなことに挑戦していきたいですね!」
INFORMATION
■映画『富江 アンリミテッド』
【STORY&INFO】高校で写真部に所属する月子(荒井萌)は学校からの帰宅途中、姉の富江(仲村みう)に会う。富江は月子が憧れる先輩と一緒にいた。姉のまばゆいばかりの美しさに陶酔しシャッターを押し続ける月子、その想いを見透かしたかのような言葉を投げかける富江。その時、建設中のビルから落下してきた鉄骨に刺し抜かれ富江が絶命する。それから一年あまりが経ち、月子は徐々に日常の生活に戻り始めていた。生きていれば18歳になる富江の誕生日に両親と3人で生前を偲んでいると、濡れた黒髪と禍々しいほどの美しさを携え死んだはずの富江が目の前に現れた。両親は大粒の涙を流して喜ぶが、月子は信じられない事態を前にただ呆然と立ち尽くしていた…。
【CAST&STAFF】
出演/荒井萌・仲村みう・多田愛佳(AKB48/渡り廊下走り隊)・大和田健介・大堀こういち・川上麻衣子
監督/井口昇
脚本/継田淳・井口昇
原作/伊藤潤二『富江』(朝日新聞社刊)
製作/東映ビデオ
配給/ティ・ジョイ CJ Entertainment Japan http://www.tomie-unlimited.com/
5月14日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー (C) Junji Ito (C) 2011 東映ビデオ
PROFILE
仲村みう(なかむら・みう)
1991年3月14日生まれ 岩手県出身
05年にグラビアデビュー。「ミスヤングマガジン2006」を受賞。09年、所属事務所の取締役に就任。グラビア卒業を発表した。以降は映画やドラマ、バラエティ、舞台、アニメ声優の出演からコラム等の執筆まで幅広く活動。アイドル出身には珍しく女性ファンも多く、独特の雰囲気や志向が注目を集めている。映画は他に「デコトラの鷲 其の五 火の国熊本親子特急便」「制服サバイガール1&2」「テケテケ2」「バサラ人間」「携帯裏サイト」などに出演。
■映画『富江 アンリミテッド』
【STORY&INFO】高校で写真部に所属する月子(荒井萌)は学校からの帰宅途中、姉の富江(仲村みう)に会う。富江は月子が憧れる先輩と一緒にいた。姉のまばゆいばかりの美しさに陶酔しシャッターを押し続ける月子、その想いを見透かしたかのような言葉を投げかける富江。その時、建設中のビルから落下してきた鉄骨に刺し抜かれ富江が絶命する。それから一年あまりが経ち、月子は徐々に日常の生活に戻り始めていた。生きていれば18歳になる富江の誕生日に両親と3人で生前を偲んでいると、濡れた黒髪と禍々しいほどの美しさを携え死んだはずの富江が目の前に現れた。両親は大粒の涙を流して喜ぶが、月子は信じられない事態を前にただ呆然と立ち尽くしていた…。
【CAST&STAFF】
出演/荒井萌・仲村みう・多田愛佳(AKB48/渡り廊下走り隊)・大和田健介・大堀こういち・川上麻衣子
監督/井口昇
脚本/継田淳・井口昇
原作/伊藤潤二『富江』(朝日新聞社刊)
製作/東映ビデオ
配給/ティ・ジョイ CJ Entertainment Japan http://www.tomie-unlimited.com/
5月14日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー (C) Junji Ito (C) 2011 東映ビデオ
PROFILE
仲村みう(なかむら・みう)
1991年3月14日生まれ 岩手県出身
05年にグラビアデビュー。「ミスヤングマガジン2006」を受賞。09年、所属事務所の取締役に就任。グラビア卒業を発表した。以降は映画やドラマ、バラエティ、舞台、アニメ声優の出演からコラム等の執筆まで幅広く活動。アイドル出身には珍しく女性ファンも多く、独特の雰囲気や志向が注目を集めている。映画は他に「デコトラの鷲 其の五 火の国熊本親子特急便」「制服サバイガール1&2」「テケテケ2」「バサラ人間」「携帯裏サイト」などに出演。
取材・文/中塩智恵子 撮影/おおえき寿一 ヘア&メイク/乾 晃子 スタイリスト/森マリア(フロームワン)