人気お笑い芸人のダチョウ倶楽部さんと出川哲朗さんがタッグを組み、司会(見届け人)に有吉弘行さんを迎えたDVD「リアクションの殿堂~遺作~」が好評発売中だ。売上1万枚を超え大ヒットした前作よりさらに面白くなっていて、大笑い確実!作品についてはもちろん、それぞれの人生哲学についても聞きました。この3人が大真面目に人生について語るのは珍しいかも…!?
TVじゃ絶対にできない芸を命を賭けて頑張りました!!
ダチョウ倶楽部さんと出川哲朗さんがコラボしたDVD「リアクションの殿堂〜遺作〜」が絶賛発売中。作品内容に加えて人間性にもじっくり密着します!──前作「リアクションの殿堂」は売上1万枚を突破したとか。驚異的な数字ですよね。
上島「女子向けじゃないと思ってたんですけど、意外と女性にも人気だったから、売り上げが伸びたのかも知れませんね」
出川「キャバクラに行った時…これは僕の意思じゃないですけど、お姉ちゃんも『くだらなさ過ぎて笑える!』と言ってましたよ。特に『世界浣腸陸上』とか」
肥後「今回も浣腸をしているんですけど、あれは好き嫌いが分かれるんですよね」
──浣腸するって…すごいですね。
肥後「もう慣れました。入れられるのも、人前で漏らすのも(笑)。ただ、二度とジモンの尻に入れるのは嫌ですけど」
出川「ジモンさんならまだいいですよー。竜さんの尻、汚いんですよ(笑)」
上島「そんなことないよ! キレイだよ、俺のお尻は!!」
──個人的に好きなコンテンツは?
肥後「僕は巨大ミキサー車から流れてくる中身を当てる、『お風呂の中身はなんだろな?』ですね。一番過酷なリアクション芸なんですけど、過酷なだけに達成感があるというか…。その後、お風呂に入った時は、すごく幸せでした。Mが入ってんのかなぁ」
出川「僕は『世界浣腸プロレス』推しで。二度目でも浣腸には慣れませんよ、僕は。しかも、出ている最中に有吉クンにインタビューをされて、恥ずかしくて。プレイってこういうことなのかなーと思いました」
上島「僕は『すべらないリアクション』に期待してもらいたいですね。誰の力も借りずに、1人でリアクションするんですよ。何人かでするからリアクションが映えるのに、1人でやる。究極のリアクションとは何かが観られます」
肥後「自分で自分を虐めながらね。反省もしましたけど」
出川「簡単に言うと『人志松本のすべらない話』に呼ばれないメンバーが、すべらないリアクションをしたっていうことです」
上島「簡単に…って、俺がしゃべった後に言うなよ!」
──作品のPRをお願いします。
上島「申し訳ないけど、購入を迷った人は買って下さい! 平均年齢47歳の男たちがテレビじゃ絶対にできない芸を、命賭けてやってるんで」
肥後「いつかはこの作品を、一時期の『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』並みにしたいよね。もっと知恵を絞って」
上島「前作は(ビート)たけしさんも観てくれたんですよ。くだらなさ過ぎて面白いっていう評価を頂きました。志村(けん)さんも観てくれました。けど観るまでは哲ちゃんのこと、嫌っていたんですよ(笑)。『何がリアクションだ。うるさい!』って。でも作品を観たら『すごいなアイツは』と評価が変わったんです。前よりすごいリアクションをしているから、今回も面白いこと間違いなしです」
出川「えー、志村さんが僕のことを嫌いだったとか、言う必要ないでしょ!! 傷つけないでよ」
肥後「2人、仲が悪いでしょ(笑)。永遠のライバルなんですよ」
同じ芸を続けるダチョウ倶楽部ってホントすごい!(笑)
──ダチョウ倶楽部さんと出川さん、お互いの第一印象は?出川「ウッチャンナンチャンのゴールデン番組が初共演なんですけど、『ヤー!!』とかやって全然ウケないんですよ。2週間後にゲストで来て繰り返すんだけど、またウケない。だけど徐々にクスクス笑う人が出てきて、遂にドカーンと大爆笑。ダチョウ倶楽部さんには、継続は力なりと教えてもらいましたね(笑)。『同じことでも、続けると笑いになるんだ(笑)』と」
上島「哲ちゃんって、こういう声でこういうキャラでしょう? その上、痛い痛いって騒ぎ続けるからウザイし、素人かよ! と思いました。ウッチャンのこと、チェンとか呼んでるし」
──そこから仲良くなった経緯は。
上島「『お笑いウルトラクイズ』に出演してからですね。収録の前夜、一緒に飲んだんですよ。そうしたら出川クンが、『僕、優勝できなかったら(当時交際していた)彼女と別れます。そのくらいの覚悟です』と涙ぐみ出したんです」
肥後「あの番組は今に例えるなら汚れ芸人のMー1でしたから、優勝したい気持ちは分かりましたよ。翌日から人生が変わるほどの影響力を持っていたんですよね。でも怪我して放送されない芸人も多かったから、哲ちゃんには頑張り過ぎて怪我したら損だとも言ったんです。バカだな、やっぱり素人だなと思いつつ(笑)」
上島「だけど2回目で本当に優勝。そこから出川ブームですよ」
出川「初出演した収録後、リーダーが来て、『これで本当の仲間だな、ヨロシク』と言ってくれたんです。あの瞬間、ダチョウ倶楽部さんは大先輩だけど戦友になったんですよ。その後に竜さんから、『誰がそんなに目立てと言った!!』と言われた時は、どんだけ小っちゃい人間なんだよ! と思いましたねぇ…(笑)」
上島「照れ隠しだよ、シャレだったんだよ!! 被害妄想だって」
夢を叶えるなら他力本願で自分を信じて何も考えない!?
──お三方は自分の好きなことを仕事にしていますが、読者のために夢を叶える方法を教えて下さい。上島「みんなが言うことですけど、『継続は力なり』ですね。続けるヤツは、他人にクズと言われようとカミさんや子どもを巻き添えにしても、続けているんですよ。続けていればそのうち、チャンスは到来するんじゃないかと」
出川「こんな恥ずかしいことを自慢げにしゃべる竜さんって、いい男でしょう?(笑)」
上島「茶化すなよ!! あとは、よく言うのが『他力本願』。才能のある人について行くのも1つの手ですよ。1人きりで成し遂げようと思わないほうがいいんじゃないかな。評価は他人が決めるものですから…と、キレイごとを並べてみました」
──出川流、夢を叶えるコツは?
出川「ベタですけど、何の疑いもなく常に自分を信じること。成功者のインタビューを読むのが好きなんですけど、よく書いてありますよね。僕も売れていない頃から、売れるイメージしか頭の中に描いていなかったんです。根拠もなかったけど、これっぽっちも心配した記憶がない。信じようと思おうとするんじゃなく、天然で何の迷いもなく信じることがコツですかね」
──リーダーもお願いします。
肥後「何も考えない!」
──えっ、それでいいんですか?
肥後「そう。だって、考えてもなるようにしかなりませんから。だから、読者のみなさんも何も考えずに生きましょう。何とかなりますから。あとは仲間を大切に。僕はこれからも、他力本願でお荷物の上島クンも、面倒くさい出川クンも、大切にしていきます」
──最後に今後の目標を。
肥後「クソジジイになるまで、このDVDを出し続けます」
出川「僕もリーダーと同じです。前に3人で飲んだ時、次の作品の方向性も決まったんですよ。そのためには竜さんに長生きしてもらわないと。この前、倒れたでしょ?」
上島「軽い熱中症でね。って、やめてくれよ! そういうことはバラさないでくれよ!!」
テレビ同様のノリツッコミで、取材現場は大爆笑の渦。サービス精神旺盛な肥後さん、上島さん、出川さんのリアクション芸は要注目です!
INFORMATION
■DVD「リアクションの殿堂~遺作~
【INFO】
前作「リアクションの殿堂DVD」の大ヒットに浮かれるダチョウ倶楽部と出川哲朗。そんな4人が再びテレビでは絶対に観ることが出来ないリアクションに挑戦する!
見届け人有吉仕切りの元、今世紀に残る“遺作”が完成した。もはや名人芸の域に達した「お風呂の中身はなんだろな?」の中身は想像を絶するモノばかり、身体ひとつで笑いを取るすべり知らずの鉄板芸「すべらないリアクション」、世界浣腸陸上に続く第2弾、バカもここまでくるとカッコいい「世界浣腸プロレス」を収録。
出演/ダチョウ倶楽部(肥後克広・寺門ジモン・上島竜兵)・出川哲朗・有吉弘行 イーネット・フロンティアから好評発売中。3990円(税込)。
公式HP
PROFILE
ダチョウ倶楽部
肥後克広(ひご・かつひろ)1963年3月15日生まれ 沖縄県出身
寺門ジモン(てらかど・じもん)1962年11月25日生まれ 兵庫県出身
上島竜兵(うえしま・りゅうへい)1961年1月20日生まれ 兵庫県出身
85年結成のお笑いトリオ。メンバーは肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵の3人。93年の流行語大賞大衆部門・銀賞を受賞した「聞いてないよォ」で一躍スターダムに。他に「ヤー!!」「ムッシュムラムラ」「つかみはOK!」などのギャグで知られる。主な出演番組に「志村軒」(肥後・上島)「志村けんのバカ殿様」「爆笑!ものまね紅白歌合戦」「セレクションX」(寺門)「たかじん胸いっぱい」(上島)「ダチョ・リブレ」「パチンコパチスロ大冒険ジャンバリ」などがある。
公式ブログ 公式HP
出川哲朗(でがわ・てつろう)
1964年2月13日生まれ 神奈川県出身
85年、横浜放送専門学院(現・日本映画学校)演劇科を卒業後デビュー。87年にウッチャンナンチャン(内村光良、南原清隆)、入江雅人らと劇団SHA.LA.LAを旗揚げ、座長を務めた。日本テレビ系「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」などでドッキリ企画での立ち振る舞いやリアクションの面白さがうけ、“汚れキャラ”として大人気に。01年〜05年、雑誌「an・an」の嫌いな男ランキング5年連続1位で殿堂入りは有名。主な出演番組に「アッコにおまかせ」「世界の果てまでイッテQ!」「P-1 ゴールドラッシュ」「ぐるぐるナインティナイン」「アメトーーク」「本日開店 パチ天国!」などがある。
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■DVD「リアクションの殿堂~遺作~
【INFO】
前作「リアクションの殿堂DVD」の大ヒットに浮かれるダチョウ倶楽部と出川哲朗。そんな4人が再びテレビでは絶対に観ることが出来ないリアクションに挑戦する!
見届け人有吉仕切りの元、今世紀に残る“遺作”が完成した。もはや名人芸の域に達した「お風呂の中身はなんだろな?」の中身は想像を絶するモノばかり、身体ひとつで笑いを取るすべり知らずの鉄板芸「すべらないリアクション」、世界浣腸陸上に続く第2弾、バカもここまでくるとカッコいい「世界浣腸プロレス」を収録。
出演/ダチョウ倶楽部(肥後克広・寺門ジモン・上島竜兵)・出川哲朗・有吉弘行 イーネット・フロンティアから好評発売中。3990円(税込)。
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PROFILE
ダチョウ倶楽部
肥後克広(ひご・かつひろ)1963年3月15日生まれ 沖縄県出身
寺門ジモン(てらかど・じもん)1962年11月25日生まれ 兵庫県出身
上島竜兵(うえしま・りゅうへい)1961年1月20日生まれ 兵庫県出身
85年結成のお笑いトリオ。メンバーは肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵の3人。93年の流行語大賞大衆部門・銀賞を受賞した「聞いてないよォ」で一躍スターダムに。他に「ヤー!!」「ムッシュムラムラ」「つかみはOK!」などのギャグで知られる。主な出演番組に「志村軒」(肥後・上島)「志村けんのバカ殿様」「爆笑!ものまね紅白歌合戦」「セレクションX」(寺門)「たかじん胸いっぱい」(上島)「ダチョ・リブレ」「パチンコパチスロ大冒険ジャンバリ」などがある。
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出川哲朗(でがわ・てつろう)
1964年2月13日生まれ 神奈川県出身
85年、横浜放送専門学院(現・日本映画学校)演劇科を卒業後デビュー。87年にウッチャンナンチャン(内村光良、南原清隆)、入江雅人らと劇団SHA.LA.LAを旗揚げ、座長を務めた。日本テレビ系「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」などでドッキリ企画での立ち振る舞いやリアクションの面白さがうけ、“汚れキャラ”として大人気に。01年〜05年、雑誌「an・an」の嫌いな男ランキング5年連続1位で殿堂入りは有名。主な出演番組に「アッコにおまかせ」「世界の果てまでイッテQ!」「P-1 ゴールドラッシュ」「ぐるぐるナインティナイン」「アメトーーク」「本日開店 パチ天国!」などがある。
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取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一