【取材こぼれ話】「MEN’S SEAT INTERVIEW act.325」は渡辺大さん。
◆印象に残っているシーンや好きなシーンは。「画で言うと、煙突のシーンは本当に美しいと思います。海外のCGと遜色がなく、作品の象徴でもありますし、スタッフの皆さんが尽力してくださったことが分かるので、観た時に感動しました」◆劇中で巻いていたゲートルは、足がむくんでしまうとか。「止血のような役割もあるので、かなりきつく巻かないといけないんです。しかも、人に巻いてもらうより、自分で巻いたほうが早いというか、なじみやすいんです。以前、戦争モノ作品に出た時に覚えました」
◆松村克弥監督とはどのようなお話を。「監督が調べた情報はかなり頂きましたが、芝居に関しては基本的にはお任せしてくれました。そして、加屋淳平という人間像を教えて頂き、あとはどう咀嚼するかはシーンごとに話し合いました」
100年前の実話を描いた文豪・新田次郎氏の小説『ある町の高い煙突』が実写化され、6月22日より全国ロードショー。18年公開の主演映画『ウスケボーイズ』で注目を浴び、ドラマ『中学聖日記』で役の幅を広げた俳優・渡辺大さんは主人公の関根三郎と交渉にあたる人格者の加屋淳平を演じている。役への想いとともに、海外の映画祭に参加したからこそ実感した仕事への考え方を聞いてみると──。