石垣「僕はストーリーテラー的な役なので、刑事モノをやるつもりで演じました 加藤夏希ちゃん演じる紗代子を助けるシーンは僕の男としての妄想を詰め込んでいます」
倉田「実は元々パート2を考えた上での、あの終わり方なんだよね ただ僕の個人資産じゃきついから、本気でスポンサーを募集してます(笑)」
70年代から香港製クンフー映画で大活躍し、近年も国際的な活躍を続けるアクション界のレジェンド倉田保昭さんがプロデュースした映画「レッド・ティアーズ」が公開中! 女優加藤夏希さんが激闘アクションを魅せることでも話題を呼んでいる作品について、倉田保昭さんと石垣佑磨さんを独占取材。ラストに大どんでん返しが待っている本作は見どころ満載だ!!
二人が真剣勝負してる横で実は他の役者が噛みまくり
吸血鬼狩りに執念を燃やす野獣刑事と、愛する人を命がけで守ろうとする若手刑事。公開中の映画「レッド・ティアーズ」で共演を果たした倉田保昭さんと石垣佑磨さんの二人を直撃!!──和やかムードですが、それは現場がかなり楽しかったからでしょうか。
石垣「楽しかったですね! 初めて倉田さんのチームに参加させて頂いたんですけど、ここまでいいモノを作りたいって熱意にあふれた方々が集まる現場に驚きました、本当に!」
倉田「撮影初日から僕と対決するシーン撮りだったけど、よく頑張ってくれたよ。気持ちの芝居をする真剣勝負だったし、辻本監督の意向でカメラも途中で止めなかったから、着ていたスーツがボロボロになったよね、最後は」
石垣「あのバトルシーンの前に、山村くんが倉田さん演じる三島刑事の過去を説明するんですけど、本番前に倉田さんから『しっかり頼むぞ』と気合いを入れられた山村くん、見事に本番で噛みまくってましたよね(笑)。これ言っていいのかな。だから山村くんのシーンだけは別撮りで、彼が噛みまくっているのを笑いを堪えながら対決していたんです(笑)」
──オリジナル脚本ですが、ストーリーの原案はどなたが?
倉田「1〜2年前から僕が温めてきたホラーアクション案を辻本監督に伝えて、監督が書いてくれたんですよ。100本目の出演となると僕もニューアイデアが沸きづらかったけど、僕の企画のポイントは、どういうアクションシーンを盛り込むか、その1点なんで(笑)。そこに色をつけていくっていう…」
石垣「僕はアクションがないストーリーテラー的な役柄なので、アクション作品というよりは刑事モノをやるつもりで演じましたね。僕までアクションをやると主軸がずれてしまう気がしたので」
加藤夏希さんのアクションセンスが抜群によかった!
──でも、アクションっぽいこともしていますよね。石垣「夏希ちゃん演じる紗代子を助けるシーンですよね。あのシーンは僕の、男としての妄想を詰め込みました! チンピラをパコーンと殴って女の子を助けるっていう、現実的にありえない設定。あー、痛ってーと言いつつケンカに勝つ、あのうざったい感じ。台本にないことをやらせて頂けたのも、倉田さんチームの普段からの団結力があるからこそ、でしたね」
アクションはもちろん恋愛やサスペンスも楽しめます
──加藤夏希さんのアクションシーンも見どころですよね。倉田「加藤さんはセンス抜群でしたよ。僕と戦うと僕がイジメているみたいになるのが普通なのに、彼女は負けていませんからね。特に構えは習ってできるもんじゃないから、センスというかフィーリングかな」
──それぞれアピールをお願いします。
石垣「何と言っても倉田アクションが最大の見どころですけど、僕と夏希ちゃんの不器用な、一方通行な恋愛も見どころです。2人のクライマックスの絵は、すごく美しいな、と完成作を観て思いました。それ以外でも、刑事の視点から観て、シリアスなサスペンス映画としての楽しみ方もありますね」
倉田「昨年の東京国際映画祭でお客さんから何とかなりませんか? と言われた僕の関西弁には目をつぶってください(笑)」
──気が早いようですが、次回作の構想などは…?
倉田「実は、元々パート2を考えた上での、あの終わり方なんだよね。含みがあるでしょ」
──となると、倉田さんの役は。
倉田「弟が出てくるとか、方法はいろいろありますよ。ヴァンパイアものは広がりを持たせることができますから」
石垣「第2弾ですか。そうしたら次こそは僕、ヴァンパイアになりたいですね!」
倉田「それもアリでしょう。次回を作るには僕の個人資産じゃきついなぁ…本気でスポンサーを募集してます(笑)」
INFORMATION
■映画『レッド・ティアーズ』
【STORY&INFO】猟奇的な連続殺人事件を追う若手刑事の野島鉄雄(石垣佑磨)は捜査の過程で美しい女性・御手洗紗代子(加藤夏希)に出会い、2人はひかれあっていく。車椅子の無口な母親と貧しい二人暮らしをしている沙代子。野島が捜査を忘れ好意を寄せていく一方で、上司の三島巌次郎(倉田保昭)は超法規的特殊部隊を編成し、闇に潜む吸血鬼一族を抹殺する任務を進めていた。そして紗代子の前に現れた三島は、彼女たち母子に衝撃的決断を下す。11年、第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にて「レッド・ティアーズ 紅涙」のタイトルで上映された。“和製ドラゴン”倉田保昭総指揮による本格サスペンス・ホラー・アクション作品。
【CAST&STAFF】出演/加藤夏希・石垣佑磨・山口果林・森田彩華・中村浩二・永井正浩・倉田保昭
監督・脚本・撮影/辻本貴則
脚本/米川榮一
企画・製作/倉田保昭・堀内政
特殊造形監修/西村喜廣
アクション監督/浅井宏樹
配給協力/ユナイテッドエンタテインメント
製作・配給/倉田プロモーション
公式HP 4月7日(土)よりシネマート新宿、4月14日(土)よりシネマート心斎橋・名古屋シネマスコーレにて公開中。5月12日(土)より全国コロナシネマワールドほかにて、全国順次ロードショー
(C) 2011 KURATA PROMOTION
PROFILE
石垣佑磨(いしがき・ゆうま)
1982年8月28日生まれ 東京都出身
00年にホリプロ「21世紀ムービースターオーディション」で準グランプリを獲得し、「仮面学園」でスクリーンデビュー。数多くのテレビドラマや映画、舞台などで活躍している。映画はほかに「あずみ」「バトル・ロワイヤルll/鎮魂歌<レクイエム>」「あずみ2/Death or Love」「斬〜KILL〜」「ガチザムライ」「十三人の刺客」「忍たま乱太郎」「ハードロマンチッカー」などに出演。映画「道〜白磁の人〜」は6月9日公開。
公式HP
倉田保昭(くらた・やすあき)
1946年3月20日生まれ 茨城県出身
71年、香港ショーブラザーズ社の「悪客」で香港映画デビュー。以降、「七福星」「セブンス・カース」「フィスト・オブ・レジェンド」など数多くの映画に出演を果たし、日本では「闘え!ドラゴン」「Gメン75」「新・江戸の旋風」「猿飛佐助」などの作品に出演。近年では「サムライ」などフランス映画の出演や10年には中国映画「精武風雲」でドニー・イェンと共演。俳優以外に倉田プロモーション代表として後進を育成。本作は映画出演100本目の記念作品でもある。
公式HP
■映画『レッド・ティアーズ』
【STORY&INFO】猟奇的な連続殺人事件を追う若手刑事の野島鉄雄(石垣佑磨)は捜査の過程で美しい女性・御手洗紗代子(加藤夏希)に出会い、2人はひかれあっていく。車椅子の無口な母親と貧しい二人暮らしをしている沙代子。野島が捜査を忘れ好意を寄せていく一方で、上司の三島巌次郎(倉田保昭)は超法規的特殊部隊を編成し、闇に潜む吸血鬼一族を抹殺する任務を進めていた。そして紗代子の前に現れた三島は、彼女たち母子に衝撃的決断を下す。11年、第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にて「レッド・ティアーズ 紅涙」のタイトルで上映された。“和製ドラゴン”倉田保昭総指揮による本格サスペンス・ホラー・アクション作品。
【CAST&STAFF】出演/加藤夏希・石垣佑磨・山口果林・森田彩華・中村浩二・永井正浩・倉田保昭
監督・脚本・撮影/辻本貴則
脚本/米川榮一
企画・製作/倉田保昭・堀内政
特殊造形監修/西村喜廣
アクション監督/浅井宏樹
配給協力/ユナイテッドエンタテインメント
製作・配給/倉田プロモーション
公式HP 4月7日(土)よりシネマート新宿、4月14日(土)よりシネマート心斎橋・名古屋シネマスコーレにて公開中。5月12日(土)より全国コロナシネマワールドほかにて、全国順次ロードショー
(C) 2011 KURATA PROMOTION
PROFILE
石垣佑磨(いしがき・ゆうま)
1982年8月28日生まれ 東京都出身
00年にホリプロ「21世紀ムービースターオーディション」で準グランプリを獲得し、「仮面学園」でスクリーンデビュー。数多くのテレビドラマや映画、舞台などで活躍している。映画はほかに「あずみ」「バトル・ロワイヤルll/鎮魂歌<レクイエム>」「あずみ2/Death or Love」「斬〜KILL〜」「ガチザムライ」「十三人の刺客」「忍たま乱太郎」「ハードロマンチッカー」などに出演。映画「道〜白磁の人〜」は6月9日公開。
公式HP
倉田保昭(くらた・やすあき)
1946年3月20日生まれ 茨城県出身
71年、香港ショーブラザーズ社の「悪客」で香港映画デビュー。以降、「七福星」「セブンス・カース」「フィスト・オブ・レジェンド」など数多くの映画に出演を果たし、日本では「闘え!ドラゴン」「Gメン75」「新・江戸の旋風」「猿飛佐助」などの作品に出演。近年では「サムライ」などフランス映画の出演や10年には中国映画「精武風雲」でドニー・イェンと共演。俳優以外に倉田プロモーション代表として後進を育成。本作は映画出演100本目の記念作品でもある。
公式HP
取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一