【相談No.90】今年80歳になる実父から、自分の死後、遺骨は海に散骨してほしいと言われました。私は散骨すると寂しいので納得できないのですが、父の意思を優先すべきでしょうか。(48歳/女性)
個人的には散骨に大賛成。俺は、自分が死んだら散骨してくれと言いたいがために、WebCM(株式会社クレディアが運営する「おもいやり散骨」)の出演オファーを受けたんだよね。相談者は散骨するのが寂しいって言うけどさ、墓石なんてただの石だぜ? 位牌だって坊主が書いた単なる木札。俺は墓石にも位牌にも、魂は宿っていないと思ってる。戒名だって、あんな長ったらしい名前を覚えてるヤツはあまりいないよね。故人を思い出す時に、戒名で名前を呼ぶヤツもほとんどいないだろうし。俺は死んだら、墓石と位牌、戒名すべていらない。魂が体という“器”の中に入って、お迎えまでにいろいろと経験して、寿命を迎えたら“器”を手放すのが生きることだと捉えているから。存在しない“器”に大金をかけてどうすんねん? って思っちゃうんだよね。
少子高齢化が進んでいるから、いずれは今までの一般的な弔い方ではなく、散骨ビジネスがメジャーになると思うよ。坊主丸儲けの時代は終わり! なんて言ったら坊さんたちに怒られちゃいそうだけど(笑)ウチは両親の墓が2つあるんだけど、場所が離れていて。チビたちが定期的に墓参りをするのは難しくていつか無縁仏になってもおかしくないから、両方亡くなったら墓じまいするつもり。
大切な人を亡くした時に寂しいと感じるのは、もうこの世に存在していないからだよね。墓石や位牌があれば、寂しさが解消されるわけじゃない。墓参りより、生前の姿をイメージして手を合わせるほうが供養になると俺は信じている。相談者にはお父さん本人の意思を尊重してあげてほしいな。
【相談No.91】コロナ禍でテレワークが増えると同時に、苦手な自炊の回数が増えました。ただ作るのが面倒でメニューがマンネリがちに。小沢さんのブログには料理の写真がたくさんアップされているので、上達する秘訣を教えて頂きたいです。(27歳/男性)
料理に限らず何事にも言えることだけど、上達する秘訣は楽しむこと。楽しむためには、自分が食いたいものを作ればいいんだよ。外食した時においしかったメニューのレシピを、料理人に聞いて作ってみるとか。今はネットで検索しても、簡単に分かるだろうし。俺は17歳から一人暮らしを始めたと同時に自炊を始めたんだけど、最初に作った料理はなんだったかなぁ…。インスタントラーメンだったかもしれない(笑)食は命の源だから、生き延びるために。
以来、自炊は生活の一部になっている。当時から今も町中華が好きだから、チャーハンやチキンライス、広東麺も抜群に美味しく作ることができるようになった。「どうしたらあの店のような味になるんだろう」と、試行錯誤しながら。普段、和食は作らないんだけど、得意なヤツに肉じゃがのレシピを教えてもらって、作ったりもしたなぁ。
自炊に慣れると、アレンジができるようになるんだよね。そうすると楽しくなるね。俺の自家製ポテトサラダは、電子レンジで温めたじゃがいもをつぶして、みじん切りにした生玉ねぎとマヨネーズ、塩こしょうで味付けるだけ。
外食よりも手作りのほうが金はかからないから、今が節約のチャンスだと思って頑張って!
PROFILE
小沢仁志(おざわ・ひとし)
1962年6月19日生まれ 東京都出身
TBS「スクール☆ウォーズ」で俳優デビュー。映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~』が21年春公開。
公式ブログ
【小沢アニキへの相談大募集!】
お悩みを募集しております。ご希望の方は、ニックネーム・年齢・性別とお悩みを記載してweb@dokant.com、又は 公式Twitterまでお送り下さい!
小沢仁志(おざわ・ひとし)
1962年6月19日生まれ 東京都出身
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企画・取材・文/内埜さくら 撮影/大駅寿一