千眼美子さんが喫茶店の店員として働きながらエクソシスト(祓魔師・降魔師)として人々の悩みを解決する主人公サユリを演じた映画『心霊喫茶「エクストラ」の秘密―The Real Exorcist―』が近日公開。『世界から希望が消えたなら。』(19年)での好演も記憶に新しい千眼さんに撮影時のエピソードや作品の見どころ、メッセージを頂いてきました。

「演じたことがない役に挑戦しているので、楽しみにして頂けたら。『秘密の変身』も人々の心の中にある闇を打ち破りたいという想いで歌っていますので、併せて聴いてみてください」

──千眼さんが扮する“小さな降魔師”でもあるサユリが、人々の悩みを解決していくさまが描かれる本作。公開が近づいてきました。今のご心境は。
「物語の中にいろいろな悩みを抱えた人が登場します。オムニバスのように様々なケースがあり、当てはまる悩みもあると思います。早くご覧頂きたく、公開が待ち遠しくて、ドキドキしています」

──主演の話を聞いた時の感想などは、いかがでしたか。
「最初はできるかどうか不安に思いました。私、ビビりで心霊もの、ホラー作品が苦手なんです。やるならトコトンと思いつつも、果たして本当に演じられるだろうかと葛藤しました。でも脚本を読んでサユリが強い敵に立ち向かっていく姿がカッコいいなあって。それからは強い気持ちをもって挑もうと切り替わり、日々の自分の在り方などを見つめ直し、自分と真剣に向き合いながらこの作品の撮影に臨みました」

──怖い系は苦手だったんですね？サユリとご自身でリンクする部分などはありましたか。
「真面目で勤勉で感謝を忘れない。サユリは人間のお手本です。理想像ではありますが自分と似ているなんて、おこがましいです」

──本作の注目して欲しい推しポイントを頂けますか？
「私はこの作品を、『世界一優しく、世界一正しいホラー映画』だと思っていて、ハラハラドキドキのシーンはもちろん様々な要素が詰まっています。また、善を勧め悪を懲らしめる勧善懲悪ものでもあるので、お子さんでも楽しめます。あと若いキャストが多いのも魅力のひとつですね」

──霊能力の力に惹かれていくイサム役を演じた伊良子未來さんや折井あゆみさんら共演キャストについては。
「イサム役の伊良子くんは“ザ・弟キャラ”で現場にいてくれて有難かったです。折井さんとは、役柄は対極なのですがいろいろお話しをしました」

【関連リンク】月給30万円スタート！男性向けナイトワークの求人はこちら！ ──２月に行われた「第17回モナコ国際映画祭」での最優秀作品賞を含む４冠達成は話題になりました。現地モンテカルロでの授賞式にも出席されましたよね。
「初めての国際映画祭参加で、私自身も最優秀主演女優賞も頂くことができました。『この映画祭のことは一生忘れません』と英語でスピーチしたのは、まだ鮮明に覚えています。ご覧頂いて、最初から最後まで“学び”のある作品だという海外ファンの方からの反応が印象に残っています。他にも、サユリがカッコよかったなどいろいろな声を聞いたので、早く日本の方にもご覧頂いて感想を聞いてみたいです」

──作品にちなんだ質問も。千眼さんが現在、抱えている悩みは？
「友だちとの約束に遅れてしまうことがあるんです。その分早く出ればいいんですけど、それだと早く着きすぎてしまう悪循環で…。これはいち早く自分で改善しようと思ってます」

──悩みや相談を誰にすることが多いですか。
「悩みを自分で解決する、人に相談しないタイプです。年上の方からでも相談されることは多いのですが。しやすいんですかね、理由は分かりません」

──有難うございます。「この映画に出会った方々の心の闇を打ち砕くことができたのなら、役者冥利に尽きます」とコメントされてますが、最後に改めて作品の見どころやメッセージをお願いします。
「これまで演じたことがない役に挑戦しているので、楽しみにして頂けたら。私が担当したイメージソングの『秘密の変身』も人々の心の中にある闇を打ち破りたいという想いを込めて歌ってますので、併せて聴いてみてください」

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