◆「現場に自前のカメラを持って行きました。キヤノンのEOS80Dという機種で、レンズは焦点と望遠の2つ。中国の制作の方が『いいね！』と言ってくれて、言葉は分かりませんけど撮影し合いっこして遊んでいました。スタッフさんに撮り方も教えて頂きましたし、お芝居も撮影方法も学べた現場でした」（真崎さん）

◆撮影で印象に残っているシーンは？
「僕は建物の中で夕子の部屋に通じる、地下道での撮影です。大人1人が通るのがやっとの狭さで僕自身はそれほどきつくなかったんですけど、カメラの方たちが本当に大変そうでした。地面がガタガタしていたので、少しでも失敗するとカメラがガクンと揺れてしまうらしく、調節に苦心したそうです」（生津さん）

「最終日に撮影した、クライマックスで暴れまわるシーンです。かなりテイクを重ねた上に、体も使い呼吸も乱れていなければならなかったんです。OKが掛かった途端、過呼吸になりました」（真崎さん）

新たな才能を発掘する日中若手映画人合同プロジェクト第1弾の映画『心魔師』が10月27日から公開される。オーディションで才能を発掘された俳優の生津徹さんと、本作が映画初出演＆初ヒロイン役となる真崎かれんさんのお二人が登場。人の心こそが最も怖いと実感する本作の魅力や、作品になぞらえたエピソードを語ってもらった。