【取材こぼれ話】「教えてパイセン！直撃インタビュー!!」は佐野史郎さん

◆「この映画でとにかくスゴイのは、被害に遭った葉子の父親役を演じた友川カズキさん、母親役の美保純さん、祖母役の白川和子さんの家族たち。ヤクザ役の隆大介さんも素晴らしく、さらには『東北』を背景とした映画だけに、三上寛さんの存在も圧巻です」

◆「本当に純粋な表現者はキレイで嘘をつかなくて、まっすぐで人に優しい。ということは他人に厳しいとも言い換えられます。憧れますが、とてつもない葛藤を覚悟しないとなされないことだと怖れも抱きます」

◆「僕は好きなものがたくさんあるんです。いいアーティストを発見したら観に行きたい衝動を抑えられなくなるし、知りたいことがあれば何の役に立たないことでも調べ、気になることはノートに写します。好きなもの、気になるものを追いかけていると、楽しくなるので衝動が抑えられないんですよね」

刑事など硬派な役から奇々怪々な難役まで演じる幅が広い俳優・佐野史郎さんが出演した映画『私は絶対許さない』が4月7日に公開される。小泉八雲の朗読劇や音楽、写真、ゴジラなど趣味も多彩な佐野さんが仕事に対して「世の中では設定した目標をクリアすることが美徳とされるじゃないですか。僕はこの考え方に子どもの頃から違和感があるんです」と語る理由とは。若い頃の苦労エピソードや俳優として芸能界の荒波を生き抜いてきた秘訣も探ると――。