大ヒット映画「凶悪」の監督、スタッフ、キャストが集結し早くも、?2018年最もヤバい映画″と評されている『サニー/32』が2月17日より全国ロードショー。主演・北原里英さん扮する藤井赤理の心を揺り動かす向井純子役を演じた蒼波純さんを直撃。プライベート話も混じえて、撮影エピソードや作品の肝となる魅力を語って頂きました。
純子ちゃんは学校で仲間外れ想像以上に寂しいと思います
──北原里英さん演じる藤井赤理の生徒役でしたが共演した感想は?「私は、話すことがあまり得意ではなくて性格を知ってる人たちからは?中身残念ちゃん”と呼ばれているんです(笑)でもそんな私を北原さんは優しくフォローしてくださいました。撮影は2日間しかご一緒できなかったのですが、白石(和彌)監督と3人で雑談もしたんです。しかも北原さん、先生役がピタッとハマッていてすごいなと尊敬しました。目の前でお芝居を見て『学校に実在しそう!』と思いました」
──蒼波さんが演じた向井純子役もかなり難しかったのでは。
「藤井先生が苦手でした。友達関係で悩んでいて孤立しているので、私が想像する以上に仲間外れにされた純子ちゃんは寂しいんだろうなあと思いました」
──ご自身は学校ではどんな友達に囲まれていますか。
「私自身、ゲームが大好きなオタクなので、二次元オタク友達が多いです。小学校から高校も一緒のクラスメイトとよく二次元について話しています」
──では役作りの方法は。
「お仕事を始めてから今も、母が台本の読み合わせにつき合ってくれているんです。私が台本を見なくても台詞が言えるようになるまで、相手役を務めてくれます。だから今回は、母が(藤井赤理役の)北原さんの台詞を読んでくれました(笑)」
──応援しているんですね。
「母が私のお仕事を一番、応援してくれていると思います。その気持ちに応えたいですし、心の支えでもあります。同じぐらい、ツイッターのフォロワーさんも私の心の支えです。頑張ったところを見てくれていると思うとうれしくなるので」
正気を失い本気で狂っていく過程をぜひ劇場で観て下さい
──演じる上で苦労した点は?「嗚咽するお芝居です。白石監督から『上を向いて口を開けて、子供のように泣いてみて』と指導されたんです。でも、最近泣いた記憶がない上に子供っぽい泣き方が思い出せなくて。すごく難しかったです」
──ほかに大変だった撮影は。
「カラオケボックスの中で純子にとって重要な場面があるんですけど、その前のシーンの撮影がものすごく寒かったんです。撮影が去年の2月だったので」
──作品になぞらえた質問もひとつ。北原さん演じる教師の藤井赤理は信者から ?神”と崇められます。ご自身にとっての“神”は。
「大好きなゲームを作っている会社です。いつか声優のお仕事もしたいと思っていてカラオケでもよく歌うので」
──歌は得意ですか?
「大勢のお客さんを前に歌えるレベルかと聞かれたら…未知数です(笑)でも最近はアニソンやアニメのキャラクターソングだけでじゃなくて、別のジャンルも歌うようになりました。CMで観たことをきっかけにback namberの曲を覚えたり。この曲、素敵だなと思ったら即検索して覚えているんです」
──プライベートな話もありがとうございます。作品に話を戻しますが、公開されたら誰と観たいですか?
「門脇麦さんが演じた、ネット上に現れた2人目のサニーが指を折ろうとしたり、流血シーンもあるので、ハードなものが大丈夫な友達と(笑)だけど最初はやはり、母と観るかもしれません。展開が早くて、みなさんの予想を裏切る結末になっていると思います。サニーと信者の『ここまでやるんだ』というダメさ加減と迫力、正気を失って本気で狂っていく過程を劇場で観て頂けたらうれしいです」
INFORMATION
■映画『サニー/32』
INFO&STORY
仕事も私生活も今ひとつの中学校教師・藤井赤理(北原里英)は、24歳の誕生日に2人組の男に誘拐されてしまう。誘拐犯の柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)は、「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」と呼ばれ世間を騒がせた少女サニーの狂信的な信者で、赤理を「サニー」と呼んで監禁するのだが……。『凶悪』の監督・白石和彌と脚本・髙橋泉が再タッグを組み、ネット上で神格化された殺人犯の少女サニーを信奉する男たちに誘拐・監禁された女性教師の壮絶な運命をオリジナル脚本で描いた。
CAST&STAFF
出演/北原里英 ピエール瀧 門脇麦 リリー・フランキー 駿河太郎 音尾琢真 山崎銀之丞 カトウシンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波純
監督/白石和彌 脚本/髙橋泉 配給/日活
公式HP
2月9日(金)新潟・長岡先行公開、2月17日(土)全国ロードショー
(C)2018「サニー/32」製作委員会
PROFILE
蒼波純(あおなみ・じゅん)
2001年6月27日生まれ
宮城県出身
主な出演作に映画『ワンダフルワールドエンド』『サムライフ』『世界の終わりのいずこねこ』『劇場版「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」』、ドラマ『運命に、似た恋』などがある。映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は7月公開予定。
公式Twitter
■映画『サニー/32』
INFO&STORY
仕事も私生活も今ひとつの中学校教師・藤井赤理(北原里英)は、24歳の誕生日に2人組の男に誘拐されてしまう。誘拐犯の柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)は、「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」と呼ばれ世間を騒がせた少女サニーの狂信的な信者で、赤理を「サニー」と呼んで監禁するのだが……。『凶悪』の監督・白石和彌と脚本・髙橋泉が再タッグを組み、ネット上で神格化された殺人犯の少女サニーを信奉する男たちに誘拐・監禁された女性教師の壮絶な運命をオリジナル脚本で描いた。
CAST&STAFF
出演/北原里英 ピエール瀧 門脇麦 リリー・フランキー 駿河太郎 音尾琢真 山崎銀之丞 カトウシンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波純
監督/白石和彌 脚本/髙橋泉 配給/日活
公式HP
2月9日(金)新潟・長岡先行公開、2月17日(土)全国ロードショー
(C)2018「サニー/32」製作委員会
PROFILE
蒼波純(あおなみ・じゅん)
2001年6月27日生まれ
宮城県出身
主な出演作に映画『ワンダフルワールドエンド』『サムライフ』『世界の終わりのいずこねこ』『劇場版「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」』、ドラマ『運命に、似た恋』などがある。映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は7月公開予定。
公式Twitter
撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら