ふたりの旅路
新しい北欧と呼ばれるラトビアと日本の初合作
個性派俳優が演じた悲しきラブストーリーLAを拠点に国内外に活躍する唯一無二の俳優・桃井かおりと、世界の巨匠から熱いラブコールを受ける個性派俳優・イッセー尾形。06年公開の『太陽』以来、2度目となる豪華共演が実現した。
大物二人を作品に誘うのは、初の長編監督作「Loss」が2008年上海国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した、ラトビア出身マーリス・マルティンソーンス監督だ。桃井かおりとは3度目のタッグとなる。“新しい北欧”として注目を集めるラトビアと日本の初の合作となる本作品は、“バルト海の真珠”と讃えられ、世界遺産に登録された首都・リガと、その姉妹都市にあたる兵庫県神戸市で撮影された。孤独を噛みしめながらケイコが食べた“おにぎり”と、美食の国として知られるラトビアの独創的な料理の数々がコントラストに登場し、まさに映画で旅する気分を味わえる。
不慮の事故により娘を亡くし、阪神・淡路大震災ですべてを失くしたケイコは、着物ショーに参加するために神戸を発ち、導かれるように北欧の地、ラトビアの首都・リガを訪れた。そこで、過去の震災で行方不明になっていた夫が、突然、目の前に現れる。現実とは思えない出来事に戸惑うケイコは、夫に邪見な態度を取り続ける。
言葉も通じない異国の地で、不思議な出来事に翻弄されるケイコだったが、あることをきっかけに、過去と向き合う決意をする。その夜、久しぶりに夫と穏やかな時を過ごし、満ち足りた気持ちを味わう。だが、長い間、心を閉ざしていたケイコがようやく夫を受け入れた時、再び悲しい別れが訪れるのだった…。
6月24日より、渋谷ユーロスペースほか、全国順次ロードショー
【キャスト】桃井かおり、イッセー尾形
【スタッフ】監督・脚本・編集/マーリス・マルティンソーンス
【その他】2016/ラトビア・日本/1時間35分
公式HP
(C)Krukfilms/Loaded Films
ありがとう、トニ・エルドマン
ジャック・ニコルソン主演でリメイクが決定
40を超える賞を受賞したヒューマンドラマ悪ふざけが大好きな父・ヴィンフリートと、コンサルタント会社で働く娘・イネス。たまに会っても、ろくに会話がない。そんな状況を心配したヴィンフリートは、愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストへ。ギクシャクしながらも数日間を一緒に過ごし、父はドイツへ帰って行った。ホッとしたのも束の間、彼女のもとに、<トニ・エルドマン>という別人に変装した父が現れて…。
【公開情報】 6月24日より、シネスイッチ銀座ほか、全国順次ロードショー [/wc_highlight]
【キャスト】ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー
【スタッフ】監督/マーレン・アデ
【その他】2016/ドイツ、オーストリア/2時間42分
公式HP
(C)Komplizen Film
ウィッチ
話題が話題を呼び全米で大ヒットした
新感覚のダーク・ファンタジー・ホラー1630年、ニューイングランド。父ウィリアムと母キャサリンは、5人の子供たちと共に敬虔なキリスト教生活をおくる為、森の近くの荒れ地にやって来た。しかし、赤子のサムが何者かに連れ去られ、行方不明に。犯人は見つからず悲しみに沈む家族だったが、父ウィリアムは、美しい愛娘トマシンが魔女ではないかと疑いはじめる。疑心暗鬼となった家族は、やがて狂気の淵に陥っていく。
7月22日より、新宿武蔵野館ほか、全国順次ロードショー
【キャスト】アニヤ・テイラー=ジョイ、ラルフ・アイネソン、ケイト・ディッキー、ハービー・スクリムショウ、エリー・グレーンジャー、ルーカス・ドーソン
【スタッフ】監督・脚本/ロバート・エガース
【その他】2015年/アメリカ/1時間33分
公式HP
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海辺の生と死
満島ひかり4年ぶり単独主演作
はかない恋のきらめきを描いた恋愛映画昭和19年、奄美カゲロウ島。国民学校教員として働くトエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の朔中尉と出会う。軍人らしくなく、人間味ある朔にトエは惹かれていく。やがて逢瀬を重ねるようになるふたり。しかし、ついに朔が出撃する日がやってきた。トエは家を飛び出し、いつもの浜へと無我夢中で駆けていく。戦場へ向かう朔の生死の行方は。そして残されたトエの想いはどこへ…。
7月29日より、テアトル新宿ほか、全国順次ロードショー
【キャスト】満島ひかり、永山絢斗、井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種
【スタッフ】監督・脚本/越川道夫
【その他】2017/日本/2時間35分
公式HP
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