【取材こぼれ話】「異能者 ちょっとお話いいですか?」は石井公二さん
◆片手袋を見つけたすぐ近くで、もう片方の片手袋を見つけたこともあるという石井さん。「その経験から考えると、『何メートル離れていれば片手袋なのか』もわからなくなる。片手袋を『離れ離れになった悲しいもの』と考えるのも、人間のエゴなんじゃないかと思えてくる。工業製品として別々に作られたものを、人が勝手にペアにしただけで、片手袋こそが元の状態とも言えると思うんです。だから僕は『両手袋も片手袋である』ってよく言うんですよ。説明をすっ飛ばすと、頭がおかしい人みたいですけど(笑)」
◆ここまで片手袋の研究を突き詰めながらも「この趣味が楽しいものなのかも、いまだによく分からない。今はもう、やむにやまれず続けている感じです(笑)」と石井さん。自身のホームページでもその状況を、RHYMESTER『ONCE AGAIN』の「『夢』別名『呪い』」という歌詞を引用して説明していた。「同じように趣味も呪いなんですよ(笑)。『片手袋のために人生の時間を犠牲にするのは良いことなのか』とか、ときどき考えますね。でも、あえて自分にルールとか足かせを付けてを追い込んで、その自分をもうひとりの自分が笑いながら見ている感覚もあるんです」
◆片手袋の本を出すことも一つの目標という石井さん。「僕から見ると、片手袋よりもマニアックなジャンルの本って、沢山あるように見えるんですよ。でも、そういう本を沢山出している出版社の人にも、『片手袋はちょっと需要が』と言われてしまって。でも、Instagramに片手袋の写真をアップしている人の多さを考えると、そんなにマニアックな趣味じゃないと思うんですけどね……」
駅の券売機の近くや、郵便ポストの周辺などによく落ちている&置き忘れられている手袋の片割れ。その片方だけ落ちている手袋「片手袋」の研究を10年以上にわたって続けているのが、片手袋研究家の石井公二さんだ。実はハリウッド・スターのトム・ハンクスをはじめ、世界中に愛好家のいる片手袋の趣味の奥深さを語ってもらった――。
◆片手袋を見つけたすぐ近くで、もう片方の片手袋を見つけたこともあるという石井さん。「その経験から考えると、『何メートル離れていれば片手袋なのか』もわからなくなる。片手袋を『離れ離れになった悲しいもの』と考えるのも、人間のエゴなんじゃないかと思えてくる。工業製品として別々に作られたものを、人が勝手にペアにしただけで、片手袋こそが元の状態とも言えると思うんです。だから僕は『両手袋も片手袋である』ってよく言うんですよ。説明をすっ飛ばすと、頭がおかしい人みたいですけど(笑)」
◆ここまで片手袋の研究を突き詰めながらも「この趣味が楽しいものなのかも、いまだによく分からない。今はもう、やむにやまれず続けている感じです(笑)」と石井さん。自身のホームページでもその状況を、RHYMESTER『ONCE AGAIN』の「『夢』別名『呪い』」という歌詞を引用して説明していた。「同じように趣味も呪いなんですよ(笑)。『片手袋のために人生の時間を犠牲にするのは良いことなのか』とか、ときどき考えますね。でも、あえて自分にルールとか足かせを付けてを追い込んで、その自分をもうひとりの自分が笑いながら見ている感覚もあるんです」
◆片手袋の本を出すことも一つの目標という石井さん。「僕から見ると、片手袋よりもマニアックなジャンルの本って、沢山あるように見えるんですよ。でも、そういう本を沢山出している出版社の人にも、『片手袋はちょっと需要が』と言われてしまって。でも、Instagramに片手袋の写真をアップしている人の多さを考えると、そんなにマニアックな趣味じゃないと思うんですけどね……」
駅の券売機の近くや、郵便ポストの周辺などによく落ちている&置き忘れられている手袋の片割れ。その片方だけ落ちている手袋「片手袋」の研究を10年以上にわたって続けているのが、片手袋研究家の石井公二さんだ。実はハリウッド・スターのトム・ハンクスをはじめ、世界中に愛好家のいる片手袋の趣味の奥深さを語ってもらった――。
PROFILE
石井公二(いしい・こうじ)
1980年、東京生まれ。片手袋研究家。玉川大学文学部芸術学科卒。街に片方だけ落ちている手袋を“片手袋”と名付け、2005年からその撮影や、発生のメカニズムなどを研究。2013年に神戸ビエンナーレ「アートインコンテナ国際展」に入選、奨励賞を受賞。現在はネットでの情報発信や作品制作、メディア出演、原稿執筆などを通じて片手袋の魅力を広めている。
公式HP
石井公二(いしい・こうじ)
1980年、東京生まれ。片手袋研究家。玉川大学文学部芸術学科卒。街に片方だけ落ちている手袋を“片手袋”と名付け、2005年からその撮影や、発生のメカニズムなどを研究。2013年に神戸ビエンナーレ「アートインコンテナ国際展」に入選、奨励賞を受賞。現在はネットでの情報発信や作品制作、メディア出演、原稿執筆などを通じて片手袋の魅力を広めている。
公式HP