アズミ・ハルコは行方不明
日本映画界を担うスタッフの渾身作
今世紀を代表する青春映画が誕生監督は『アフロ田中』、『ワンダフルワールドエンド』などの松居大悟。彼の作品を鑑賞して、一緒に何かを作りたいとすぐに決意した枝見プロデューサーは、『桐島、部活やめるってよ』で存在感をアピールした若手だ。ともに現在30歳。そして2013年に刊行された原作は、当時33歳の山内マリコの作品だ。フレッシュな力が結集して、本作の実写映画化企画が本格始動することとなった。
主人公の春子のキャストを考えたとき、監督と枝見Pが真っ先に思い浮かべたのが同い年の蒼井優。二十歳の愛菜には国民的な人気を得た高畑充希。意外性のある配役としては、春子の同級生を演じたミュージシャンの石崎ひゅーいだ。蒼井優と石崎ひゅーいの組み合わせは“地方都市にいそうなふたり”という現実味も見事に備えている。
とある地方都市に住む27歳の安曇春子は、ある日、制服姿の女子高生たちが駆け抜けていくのを目撃。興味を持って後を追い公園へ行くと、誰かに暴行されて倒れている男の姿が。それは、少し前に再会したばかりの同級生の曽我だった。
一方、20歳の愛菜は同級生のユキオと再会し、なんとなく深い仲になっていく。そしてユキオと同級生の学は“キルロイ”というグラフィティ・アート・チームを結成し、安曇春子の行方を探す張り紙をモチーフに、春子の顔とMISSINGという文字を合わせアートにして、街中に拡散していく。
一方その頃、〈少女ギャング団〉による男性のみを襲う暴行事件が巷を騒がせていた。インターネット上ではその事件と、アズミ・ハルコのグラフィティ・アートの関連が噂され…。
12月3日より、新宿武蔵野館ほか、ロードショー
【キャスト】蒼井優、高畑充希、太賀、葉山奨之、石崎ひゅーい、加瀬亮、菊池亜希子、山田真歩、落合モトキ、芹那、花影香音、ほか
【スタッフ】監督/松居大悟
【その他】2016/日本/1時間40分
公式HP
(c)2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会
ヒトラーの忘れ物
デンマークの美しい海岸に隠された残酷な真実を
封印されてきた衝撃の史実に基づいて映画化デンマークがナチス・ドイツの占領から解放された年。ドイツ軍が埋めた地雷を除去するため、ドイツ人少年兵が連れ出された。少年たちは飢えや体調不良に苦しみ、地雷の暴発によって命を落としていく。監督役のデンマーク人軍曹ラスムスンは理不尽な現実を目の当たりにして良心の呵責に苛まれる。少年たちと心を通わせたラスムスンは、任務を遂行して彼らの願いを叶えようとするが…。
12月より、シネスイッチ銀座ほか、全国順次ロードショー
【キャスト】ローラン・ムラ、ミゲル・ボー・フルスゴー、ルイス・ホフマン、 ジョエル・バ監督・脚本/マーチン・サントフリート
【その他】2015/デンマーク・ドイツ/1時間41分
公式HP
(c)2015 NORDISK FILM PRODUCTION A/S & AMUSEMENT PARK FILM GMBH & ZDF
古都
日本の美とこころを描き切った
川端康成の不朽の名作が現代版で蘇る舞台は京都とパリ。生き別れになった双子の姉妹、千重子と苗子が最後に会ってから20数年が経った。二人は大人の女性になり、年頃の娘を育てていたが、娘たちはそれぞれに将来を模索して苦しんでいた。娘と同じ年の頃、千重子も苗子も人生の岐路に立ち、迷っていた。あの時の自分が下した決断に想いを馳せながら、二人は娘の未来のために何をしてやれるのかを問いかける。
12月3日より、全国ロードショー
【キャスト】松雪泰子(一人二役)、橋本愛、成海璃子、蒼れいな、蒼あんな、葉山奨之、栗塚旭、迫田孝也、伊原剛志、奥田瑛二
【スタッフ】監督/Yuki Saito
【その他】2016/日本/1時間57分
公式HP
(c)川端康成記念會/古都プロジェクト
造られた殺人
報道の光と闇を緊張感とユーモアで描く
予測不能のサスペンス・スリラー記者ホ・ムヒョクは連続殺人事件に関するスクープをつかむ。しかし、入手した殺人犯のメモが小説の一節から抜粋されたもので、このスクープが大きな過ちだったことを悟る。心配をよそに上司は後続報道を迫り、しかもムヒョクは連続殺人事件の捜査を続けてきた刑事に疑われる羽目に。その後、事件の真実を知っているという目撃者が現れ、誤報どおりの殺人事件が発生してしまう。
11月19日より、シネマート新宿ほか、ロードショー
【キャスト】チョ・ジョンソク、イ・ミスク、イ・ハナ、キム・デミュン、ペ・ソンウ
【スタッフ】監督/ノ・ドク
【その他】2015/韓国/2時間5分
公式HP
(c)2015 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.