File.005 日本プロ麻雀連盟所属 手塚紗掬プロ
打ち筋は「かなり攻めるほうではありますけど、キレイな手で上がることを心掛けています」とのこと。
──手塚さんは國學院大學神道専修科卒という、女流プロにしては珍しい肩書きの持ち主ですよね。「兄がいるので実家は兄が継ぐことになっていました。何かあった時のために、資格は取りましたが、親としてはどこかの神社に嫁いでほしかったんだと思います(笑)」
──神主にはなりたくなかった?
「小さい頃から実家の神社の手伝いをしてきたので、神社の大変さや親みたいな神主になるのは自分には無理だろうと思っていました。あと、親戚も神社関係が多かったので、神社のことしか知らず、違う世界も見て見たいなと思っていました」
──そこからどうして麻雀の世界へ?
「転職…というか幾つもバイトを掛け持ちしていました。そのうちの一つが麻雀店だったんですけど、そこで麻雀にはまってしまい、ほかのバイトは辞めて麻雀店一本になってました。そこで、社員としても4年くらい働きました」
──そこが疑問です。なぜ雀荘?
「当時はフリーペーパーで仕事を探してたんですけど、“オープニングメンバー募集!”って毎回掲載されてたお店があったんですね。店名が『ラブラブボンバー』っていうインパクトがある名前だったから覚えてしまって、『まだ集まらないんだ』なんて思いながら見てたんですよ。で、その前は漫画喫茶で働いてたんですけど、私より少し先に入った人に先輩面されるのが嫌で、辞めてしまったんですね。私、人に指図されるのは向いてないみたいで(苦笑)だからオープニングならみんな同列だからいいかなっていう、軽い気持ちで応募しました」
──それが麻雀初体験ですか。
「いえいえ、北海道に住んでた頃すでに家族で麻雀をしてました。8人も兄妹がいるからメンバーには困らないんです(笑)裏返したこたつテーブルを台代わりにして遊んでましたね。ただ、役とか点数計算は知らなかったので、それはお店で覚えました。スタッフは女の子のみで、接客も麻雀もやるお店だったんで、ギャル麻雀の走りのようなお店でした」
──お店では基本的に、客との恋愛は禁止されているとか。
「出会いがお店しかなかったので、やっぱりお客さんを好きになることもありました。お店ではお客さんと付き合ったりするのは禁止だったので、内緒でお付き合いしたりしていましたが、結局バレて罰金払ったこともあります」
──旦那さんも雀プロですが、パートナーは同業者がよかったということですか。
「特殊な仕事で理解を得るのが難しいですから、やっぱり麻雀を知ってる人がいいっていうのはありました。一緒に麻雀を打ちたいですし」
──2人とも勝負師ですが、家でのパワーバランスは?
「出来るほうがすればいいじゃなくて、協力してもらいたいです。2人とも働いているので、家事も分担してやってもらいたいです」
──手塚さんは“ダイヤモンドダスト”という異名を持っているそうですが。
「当時出演させていただいてたアーケードゲームでのキャッチフレーズでつけてもらったのですが、冷静なまでに上がり続けるという雀風からだそうです…結構爆発力があったので、そこからきてるのかも知れません。あとは、人見知りだったので、飲み会などにもあまり参加してなくて交流があまりなかったから冷たいイメージがあったのかな?」
──プロ歴が13年と長いですが、今後の目標はありますか。
「鳳凰位は目標です。そのために連盟に入りたいと思ったので」
※鳳凰位=プロリーグ鳳凰位戦。20年以上の歴史を誇る日本プロ麻雀連盟プロリーグ最高峰のタイトル戦。
PROFILE
てづか・さきく
1980年3月3日北海道生まれ。兄が1人と弟4人、妹2人の8人兄妹の長女。21歳の時にプロテストに合格し、フリープロ期間を経て12年9月1日に日本プロ麻雀連盟に所属。08年にプロ雀士の佐々木寿人氏と結婚、10年に第一子女児を出産。趣味は買い物と読書。
手塚プロと会えるお店はココ!
新橋 リーチ麻雀 エリート
〒105-0004
東京都港区新橋3-19-3 森本ビル4F
TEL:03-3432-2955
営業時間:午前10:00~
新橋駅烏森口から徒歩1分
手塚プロは不定期出勤のため、会いたい場合は事前に確認を。
お店HP
1980年3月3日北海道生まれ。兄が1人と弟4人、妹2人の8人兄妹の長女。21歳の時にプロテストに合格し、フリープロ期間を経て12年9月1日に日本プロ麻雀連盟に所属。08年にプロ雀士の佐々木寿人氏と結婚、10年に第一子女児を出産。趣味は買い物と読書。
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取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一