映画やテレビドラマを中心に活躍する女優の藤井美菜さんが初めての長編映画主演にして、初ホラーに挑んだのが7月公開の映画「恐怖」。「感染」「予言」「輪廻」「叫」「怪談」に続くJホラーシアター最終章にして、“脳髄狂気ホラー”がテーマとなる同作の現場の様子や作品内容、役作りについて話を聞いた。
注目度高い日本のホラー作品プレッシャーがありました!
──7月10日に公開される映画「恐怖」で主演を務めていますが、長編の主演は初めてだそうですね?「はい。初めてだったのでプレッシャーがありましたし、日本のホラー映画はすごく注目されている上、Jホラーシアター最終章の作品だったので期待に応えなくてはいけないというプレッシャーもありました」
──ホラー作品の出演も初ですよね。
「恐がりなのであまり観たことがなかったんですけど、今回勉強の意味も含めて何本か観させて頂いて、独特のカメラワークや音響などとても面白いなと感じました」
──台本を読んだ時の感想は?
「最初に読んだ時は難しくて混乱が起きました。なので何回もしっかり読み込みました。一回目に漠然とした恐怖が感じられ、いろいろな伏線が隠れているので、それに気付いた時の恐怖が二回目に…。この映画は何度観ても楽しめる作品になっていて、そこが魅力だと思いました」
──藤井さんが演じた主人公のかおりはどんな女の子ですか?
「芯が強く動じない部分があって、奇抜な人間が大勢いる中で唯一人間的感覚を持った存在だと思います。私はかおりほど強くないですけど、芯の強い部分は自分にもあるのかなと思うので、そういうところは共感できました。かおりの動じない肝の据わった部分は尊敬してしまいますね(笑)」
──演じる上でどんなことに心掛けましたか?
「ホラー映画なので陰と陽で例えるなら、驚く、怯える、悲しむ…といった陰の部分が多かったので、その中でどうメリハリをつけよう、というのはすごく考えました。現場では高橋監督に多くの質問もしました。“強さ”は目のお芝居で演じようと思ったので、目の意識というのはすごくありました」
求められているものに応えられる女優さんになりたいです
──現場の雰囲気はいかがでしたか。「作品とは違い、和気あいあいと穏やかで(笑)。夏の撮影だったので、みんなで氷を頭の上に乗せて冷やしたりしてすごく居心地のいい現場でした。こういう作品に付き物の怪奇現象も起きなかったのでよかったです」
──藤井さんは小さい頃から女優志望だったんでしょうか?
「小学生の時、友だち作りをしようと思って市民ミュージカルのオーディションを受けたのがきっかけだったんですけど、実際に稽古を積んでお芝居を始めたらすごく魅力的なお仕事だと思い、そこから演じることの楽しさを知りました。その頃の自分が、今の自分をみたらビックリすると思います」
──改めて、作品の見どころやメッセージをお願いできますか。
「人間の脳という未知の分野を扱った、現実に起こりうるかも知れない新しいホラー作品だと思うので、ぜひこの恐ろしさをみなさんに体感して頂きたいなと思います。数多くの伏線があって奥が深いストーリーなのでドンドン突き詰めていくと、奥の深いところでタイトルの通り、恐怖を感じて頂けると思うので一度と言わず二度三度観て頂きたいなと思います!」
──自身の目標や抱負を最後に
「現場や監督さんによって求められているものやスタンスが違うので、そのすべてに応えられる女優になりたいです。それを追求したいと私自身も思っているんです」
INFORMATION
■映画「恐怖」
STORY&INFO
16ミリ・フィルムの中に出現した不思議な白い光を目撃した姉妹、みゆき(中村ゆり)とかおり(藤井美菜)。17年後、死への誘惑に取り憑かれてしまった姉のみゆきは失踪する。姉の行方を追うかおりは、禁断の脳実験を繰り返す母親の悦子(片平なぎさ)と再会。美しき姉妹と狂気の母親を待ち受けていたのは、彼女たちが生きる現実そのものを揺るがす異常な惨劇だった…。「感染」「予言」「輪廻」「叫」「怪談」に続くJホラーシアター最終章となる作品。一瀬隆重×高橋洋という日本が世界に誇る、ホラーのマエストロが放つ問題作が遂に公開!
CAST&STAFF
出演/藤井美菜・中村ゆり・片平なぎさ・日下部そう・斉藤陽一郎・吉野公佳・長宗我部陽子・郭智博・松嶋亮太・波多野桃子・高橋長英
監督・脚本/高橋洋 プロデューサー/一瀬隆重 製作/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
Entertainment FARM CELL オズ 東京テアトル 配給/東京テアトル
7月10日よりテアトル新宿他全国順次ロードショー
(C) 2009「恐怖」製作委員会
PROFILE
藤井美菜/ふじい・みな
1988年7月15日生まれ 新潟県出身
趣味/読書 特技/ピアノ
9歳の時に市民ミュージカルに参加し、演技経験を積む。高校進学後、本格的に芸能活動を開始。05年、インテルのCMで映像デビューするとその後、数多くのCMに出演。06年公開の「シムソンズ」で映画デビュー。第27回「ビクター・甲子園ポスター」キャンペーンのイメージキャラクターを務めた。主な出演作にドラマ「ブロッコリー」「鹿男あをによし」「ブラッディ・マンデイ」「宿命 1969-2010」などがある。映画は他に「未来予想図」「雨の翼」「犬と私の10の約束」「すべては海になる」など。公開待機作に12月4日公開予定の「武士の家計簿」がある。
公式HP

STORY&INFO
16ミリ・フィルムの中に出現した不思議な白い光を目撃した姉妹、みゆき(中村ゆり)とかおり(藤井美菜)。17年後、死への誘惑に取り憑かれてしまった姉のみゆきは失踪する。姉の行方を追うかおりは、禁断の脳実験を繰り返す母親の悦子(片平なぎさ)と再会。美しき姉妹と狂気の母親を待ち受けていたのは、彼女たちが生きる現実そのものを揺るがす異常な惨劇だった…。「感染」「予言」「輪廻」「叫」「怪談」に続くJホラーシアター最終章となる作品。一瀬隆重×高橋洋という日本が世界に誇る、ホラーのマエストロが放つ問題作が遂に公開!
CAST&STAFF
出演/藤井美菜・中村ゆり・片平なぎさ・日下部そう・斉藤陽一郎・吉野公佳・長宗我部陽子・郭智博・松嶋亮太・波多野桃子・高橋長英
監督・脚本/高橋洋 プロデューサー/一瀬隆重 製作/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
Entertainment FARM CELL オズ 東京テアトル 配給/東京テアトル
7月10日よりテアトル新宿他全国順次ロードショー
(C) 2009「恐怖」製作委員会
PROFILE

1988年7月15日生まれ 新潟県出身
趣味/読書 特技/ピアノ
9歳の時に市民ミュージカルに参加し、演技経験を積む。高校進学後、本格的に芸能活動を開始。05年、インテルのCMで映像デビューするとその後、数多くのCMに出演。06年公開の「シムソンズ」で映画デビュー。第27回「ビクター・甲子園ポスター」キャンペーンのイメージキャラクターを務めた。主な出演作にドラマ「ブロッコリー」「鹿男あをによし」「ブラッディ・マンデイ」「宿命 1969-2010」などがある。映画は他に「未来予想図」「雨の翼」「犬と私の10の約束」「すべては海になる」など。公開待機作に12月4日公開予定の「武士の家計簿」がある。
公式HP
撮影◎谷口達郎 取材・文◎中塩智恵子 ヘアメイク/植村タケヒサ(Fulltool) スタイリング/猪上佳恵(エス・キス)