「松田悟志さんという一流の俳優さんが、アウトローを演じるこの映画は画期的。特にラストのシーンは胸にグッとくるはずです。作品を観終えた後に、改めて原作を読み返してもらえるとうれしい!」
新宿・歌舞伎町で生まれ育った“アウトローのカリスマ”こと多方面で活躍される瓜田純士さんの著書「ドブネズミのバラード」が原作の映画が公開。11月には待望のDVD版がリリースされる。作品の見どころに加えて、ご自身の人生哲学も熱く語って頂きました! 小誌ドカント創刊100号記念パーティーにも出演決定!!
映画の中で松田悟志さんは昔の自分と激似でビックリ
──瓜田さんの著書「ドブネズミのバラード」が映像化、劇場公開に続き、今月にはDVDリリースされますね。お話しが来た時はどう感じましたか?「俺の原作に忠実に創るんじゃなくちゃ、映画化は絶対にさせない! というスタンスだったから、監督や役者陣のキャスティングまで指名したんですよ。俺、いつでも上から目線ですから(笑)。でも、そのお陰でかなりカッコイイ仕上がりになったと思いますよ」
──瓜田さんご本人役を演じた松田悟志さんの演技を見て思うことは。
「松田さんには『役を作るのに3ヶ月時間を下さい』と言われたんですよ。で、完成作品を観たら自分と似ていてビックリ。しゃべり方はもちろん、髪を掻き上げる仕草までそっくりでした。おふくろも友だちも、俺と見分けがつかないほどだと言っていましたね」
──ご自身の半生を描いた作品を観て、改めて何か思いましたか。
「懲役中にリリー・フランキーさんの『東京タワー』を読んで作家になろうと決意したんですよね、俺。それで、実際に作家デビューをしたらこの作品をリリーさんやビートたけしさんなど、錚々たる方々が推薦してくれた。人生は、やったもん勝ちだなと。俺、リリーさんがくれた手書きの手紙を今でも毎日、持ち歩いているんですよ」
2本目の監督作では友達と行動力の大切さを伝えたい
──見どころを教えて下さい。「『龍馬伝』や『仮面ライダー』に出演していた松田悟志さんという一流の俳優さんが、アウトローを演じる。これだけでこの映画は画期的なんですよ。根底には親子の愛情の大切さが描かれていて、特にラストのシーンは胸にグッとくるはずです。映画もいいけど作品を観終えた後に、改めて原作を読み返してもらえるとうれしいですね」
──12月には2作目の監督作品が公開になると聞きました。
「前作は母親の大切さと薬物の怖さを伝えるっていう、メッセージ性の強い作品でしたけど、今回は俺の生き方そのものを映像にしたんですよ。映画というジャンルにはカテゴライズして欲しくなくて、あくまでも今回は映像と呼んでほしい。活字とインタビューと映像がドッキングしています。もし耳が聞こえない状態でも理解できるような、視覚・聴覚体感作品に仕上げました」
──本作で伝えたかったことは?
「この映像、メチャクチャ低予算なんですよ。950円(笑)。でも、こんな低予算を実現するためには、友だちの協力が必須。だからこの映像を観て、友だち作りから始めようと感じてもらいたいですね。それができたら夢を叶えるために必要な要素は行動力。この行動力って、スキルや勉強経験をも凌駕するんですよ。世の中の底辺から這い上がってきた俺が、今や映像を創る側になれたことがその証。お前ら、甘えてんじゃねーぞ! まずは仕事を選ばず働いて、月給を得てから考えろ!! という思いも込めて、この映像を撮った感はありますね」
12月25日のトークショーは時間を空けて絶対来いよ!!
──フォト&エッセイ集「泥だらけのありがとう」も好評発売中ですよね。「これも映像化を予定しています。メッセージ数が44とは我ながら縁起が悪いなとは思ったんですけど(笑)、完成を楽しみに待っていて下さい」
──多方面で活躍中ですが、12月25日開催の小誌100号記念パーティーでもお待ちしています。
「濃い内容のトークショーをやる予定だから、無理にでも時間を空けて来てほしい。クリスマスなのに暇なヤツも来いよ!」
INFORMATION
■DVD『ドブネズミのバラード』
【STORY&INFO】
歌舞伎町で生まれ、物心のつく4歳頃には金属バットを振り回していた純士少年(松田悟志)。ガキの頃から狂気に満ち、脆く、格好つけた自分たちの法律の中、当然の如く暴れ回る。そして、少年は親友ディウン(浪岡一喜)や先輩とともに極道になる。「やるならトコトンがいい。もう、殺しでもなんでもやる」一若き伝説から街のドブネズミたちへ贈るバラード!! 傷害100件以上、被害届88枚。12歳にして新宿区を飛ばされ、17歳の終わりに極道に。“歌舞伎町の伝説”瓜田純士の自伝的小説が遂に映像化! 今年9月に劇場公開された。
【CAST&STAFF】
出演/松田悟志・Koji・花渕雅浩・中澤達也・柿本利之・田島和洋・石原あつ美・瓜田純士・松田優・浪岡一喜
原作/瓜田純士「ドブネズミのバラード」(太田出版刊)
監督・脚本/大月英治
http://www.gp-museum.com
GPミュージアムソフトから11月17日、DVDレンタル開始
(C)2010 サテライト/瓜田純士
PROFILE
瓜田純士(うりた・じゅんし)
1979年12月4日生まれ 東京都出身
新宿・歌舞伎町で生まれ育ち、圧倒的なカリスマ性で東京を席巻。非行、不良、アウトローを貫き一時収監。獄中体験を経て様々なバイト、職種を経験。多くの漫画や劇画のモデルになる。ショートムービー「ブルーベリー〜僕の詩 母の歌〜」で監督・主演デビュー。作家デビュー作となる「ドブネズミのバラード」が話題に。現在は孤独やイジメ、薬物の恐ろしさを世に伝えるため音楽、作家活動、映画制作、講演、アマチュア格闘技参戦、ブログなどを通じてメッセージを発信している。著書に「ピラニア 雨の街 俺たちの絆」「泥だらけのありがとう」があり毎月、トークライブ「ドブネズミの会」を開催している。
■DVD『ドブネズミのバラード』
【STORY&INFO】
歌舞伎町で生まれ、物心のつく4歳頃には金属バットを振り回していた純士少年(松田悟志)。ガキの頃から狂気に満ち、脆く、格好つけた自分たちの法律の中、当然の如く暴れ回る。そして、少年は親友ディウン(浪岡一喜)や先輩とともに極道になる。「やるならトコトンがいい。もう、殺しでもなんでもやる」一若き伝説から街のドブネズミたちへ贈るバラード!! 傷害100件以上、被害届88枚。12歳にして新宿区を飛ばされ、17歳の終わりに極道に。“歌舞伎町の伝説”瓜田純士の自伝的小説が遂に映像化! 今年9月に劇場公開された。
【CAST&STAFF】
出演/松田悟志・Koji・花渕雅浩・中澤達也・柿本利之・田島和洋・石原あつ美・瓜田純士・松田優・浪岡一喜
原作/瓜田純士「ドブネズミのバラード」(太田出版刊)
監督・脚本/大月英治
http://www.gp-museum.com
GPミュージアムソフトから11月17日、DVDレンタル開始
(C)2010 サテライト/瓜田純士
PROFILE
瓜田純士(うりた・じゅんし)
1979年12月4日生まれ 東京都出身
新宿・歌舞伎町で生まれ育ち、圧倒的なカリスマ性で東京を席巻。非行、不良、アウトローを貫き一時収監。獄中体験を経て様々なバイト、職種を経験。多くの漫画や劇画のモデルになる。ショートムービー「ブルーベリー〜僕の詩 母の歌〜」で監督・主演デビュー。作家デビュー作となる「ドブネズミのバラード」が話題に。現在は孤独やイジメ、薬物の恐ろしさを世に伝えるため音楽、作家活動、映画制作、講演、アマチュア格闘技参戦、ブログなどを通じてメッセージを発信している。著書に「ピラニア 雨の街 俺たちの絆」「泥だらけのありがとう」があり毎月、トークライブ「ドブネズミの会」を開催している。
取材・文/内埜さくら 撮影/谷口達郎