演出家として多彩な才能を発揮するテリー伊藤さんが、映画監督デビュー! その名は「10億円稼ぐ」。軍資金300万円でキャラクタービジネスに参戦するドキュメンタリー映画だ。お金儲けの仕組みが分かるため、観ると儲けようと夢が膨らむ内容。映画について以外にも、テリーさん流の考え方についても教えて頂きました!!
僕はあなたにも稼いで欲しい チャンスは誰にでもある!
演出家として数々の伝説的な番組を手掛けてきたテリー伊藤さんが、「10億円稼ぐ」で映画界へ進出。作品に関することや今後の構想を聞き出すべく急遽インタビューを実施!──映画監督デビュー、おめでとうございます! この「10億円稼ぐ」という一大プロジェクトは、どのような経緯で発想に至ったのでしょうか。
「映画を監督してみたいと思ったのが当初のきっかけなんですけど、良い監督や脚本家はたくさんいますよね。だから、同じ土俵で戦っても勝ち目がない。自分なら何ができるかと考えた時、経験してきたドキュメンタリーなら面白い作品が撮れると感じて、楽しくてバカバカしい題材を探したんです」
──そこで、お金儲けという発想が浮かんだと。
「ある時、『僕はモノを創ることができるけど、金儲けが不得意だな』と思ったんですね。ただ撮影中にモニターを見ると、クリエーターとしてのスイッチが入る。そのスイッチが入った状態でお金儲けをしてみたら、どうなるのかということで挑戦しました」
──なぜ、キャラクタービジネスを選んだのでしょうか。
「いろんな業界が今、不景気でしょう。ファッションに関しても、フォーエバー21やユニクロのようなファストファッションしか売れていないですから。でも、キャラクタービジネス業界って元気なんですよ、意外と。この不況の最中なのに。世代を問わずに人気を獲得できるからでしょうね。例えば、(サンリオの)キティちゃんのタオルをおばあちゃんが持っていたとしても、可愛いじゃないですか。それによく見ると、あのパリス・ヒルトンも、日本の演歌歌手も子どもたちも、みんなキティちゃんやミッキーマウスのキャラクターが入っているグッズを持っている。世代を問わないモノならビジネスチャンスに繋がると確信したんです」
──キャラクターの「ナニティー」は可愛いですよね。
「そうでしょう? ナニティーはキュートなところがウケて契約に結びついたのではないか、と。2年という長い年月をかけて、海外40ヶ国、日本企業17社との契約が決まったんですよ。今までコウモリといえばバットマンぐらいしかなかったから、キューティー&セクシーなコウモリっていう部分に目を留めてもらえたのかも知れませんね」
──確かに。更に人気を呼びそうな予感がします。
「大変なのはこれからなんですよ。海外と契約するって、CDデビューをするようなもんですよね。ナニティーが世界からどう認知されるか。アジアや欧米、どこでもいいから引っ掛かって欲しいんですけどね。ヒットすると信じて、これからも売り込み続けます」
──では、この映画を通じてテリーさんが伝えたかったこととは?
「今回はたまたま僕らが売り込みに行きましたけど、映画を観て、『自分でもお金儲けができるんじゃないか』と感じて欲しいんですよ。例えば今、仕事をしていないとしても、夢が持てないとしても。僕は映画を観てくれた、あなたにも稼いでもらいたい! 誰にでもチャンスはある!! この作品には、お金儲けのヒントがたくさん、隠されていますから。なので、政治家にも観てもらいたいです(笑)」
人生にいいことはないんです 生きているだけでめっけもん
──ところで今日、テリーさんが着ているナニティー付きのライダーズジャケットが発売される予定は。「これね、実は普通のライダーズにワッペンを貼っただけなんですよ。背中にはコウモリの羽のみの絵柄ワッペン。でもこれ、現状では非売品なんですよね」
──今回の映画のように、テリーさんは好きなことを仕事にされていますが、苦労した時期はなかったんですか?
「苦労ねぇ…そういうこと思わないタイプなんですよねぇ。…自分より大変な人間を見つけるのが得意なんですよ、僕。この前も車をぶつけちゃったんですよ、自宅の塀に。『あーっ、やっちゃった!』とは思うけど、人に怪我をさせなくて良かったな、とか。死ななかったからいいじゃないか、と」
──面白い考え方ですね。
「あとはね、(ビート)たけしさんとこんな会話をしたことがあるんですよ。『生きてるだけでめっけもん』だと。そんなに世の中、いいことないって」
──テリーさんの口から、いいことないという言葉が出るとは…!?
「ないんですって、本当に。僕なんか60歳ですよ。この年になると、ほとんどいいこよなんてない。夜がダメになってくるでしょう、女の子にはモテなくなるし、太りやすくなるし(笑)。いいことがあると信じるから人生、間違えて進んじゃうんですよ。ないけど、僕は自分が好きな仕事をさせてもらっているからありがたい。だから何事も苦労とは感じないんです」
扉が閉まっていたとしても夢はグズグズ感で叶えるべし
──もし、ご自身が好きな仕事に就いていなかったとしたら?「難しいところですねぇ。好きな仕事ではなかったとしたら、仕事は仕事と割り切るかも知れませんね。8時間は金を稼ぐための労働と割り切る。睡眠時間を除いた残り10時間は、好きに生きようとシフトするかも知れません。そんな生き方だってアリですからね」
──では、テリーさんのように好きなことを仕事にするには。
「目的のためには手段を選ばない。テレビの仕事がしたいとしますよね。でも、テレビ局への入社は数百倍だから落ちたとする。ここで諦めたら終わり。制作会社に入ったり、フリーでコネを使ったり、手段はいくらでもあるんですよ。テレビ局の近くで出前のアルバイトをして制作会社の人と仲良くなって、『何か手伝わせて欲しい』とお願いするのも1つの方法ですよ。どこかにある細いパイプを何とか見つけて、苦しくてもツテを辿る。夢を叶えるためには、このグズグズ感が大切なんですよ。今回の映画に出演したハローワークスの女の子たちだって、ドン・キホーテの担当者にグズグズしていたでしょう。4〜5回グズグズしていたら、何とかなるものなんですよ。最後はそういうパワーを持った人間が勝つんですよ」
──グズグズ感ですか(笑)。
「そう。例え扉が閉まっていたとしても、天井を見上げてどこかに穴がないかと、コンコンと叩いてみる。チリのサンホセ鉱山落盤事故だって、最初はコンコンと叩いたから生還できたわけでしょう。このグズグズ感みたいな情報って、ネットには載っていない。思い強く、食らいつけば何とかなるんです」
──最後に、今後の目標を教えて下さい。
「映画の最後にもお伝えしましたけど、次は20億稼ぐ! が身近な目標です。みなさんもこの映画をボーッと観ちゃいかん! 10億稼ぐ! と思って観ないと。人間は、見たものをどう感じるかという感受性が大事。この映画は、あなたの心のリトマス試験紙ですよ!!」
取材陣やスタッフを大爆笑させながら質問に答えてくれたテリー伊藤さんは、テレビと同じくダンディーで人を楽しませる方でした。次回作も期待しています!
INFORMATION
■映画「10億円稼ぐ」
【INFO&STORY】
常識破りの一大プロジェクトが遂にベールを脱ぐ一企画、監督、主演を務めるテリー伊藤が金儲けプロジェクトで目をつけたのがキャラクタービジネス。軍資金を用意し10億円稼ぐプロジェクトに着手する。世界的なデザイナーのNIGO氏に指南を受け、スタッフには自身も壁にぶつかり苦悩しているエイベックス所属のモデルやアーティストを起用し、「ハローワークス」を結成。mixi内でデザイナーを発掘して、コウモリのオリジナルキャラクター「ナニティーセブンオーハート」(通称ナニティー)を生み出す。これを買い取り、商標登録を済ませ、体当たりの営業活動を開始するが…。バイクや洋服を売って工面した300万円を元手に、テリー伊藤自らが身銭を切ってキャラクタービジネスに参入し、10億円を稼ごうと奮闘する姿をありのまま伝えるドキュメンタリーが登場。初監督作品となる映画「10億円稼ぐ」で、プロジェクトは08年10月から始動。資金調達からデザイナー発掘、キャラクター開発、マーケティング、ライセンス契約の営業まで一部始終をカメラに収めた。10億円の目標に向かって企画は現在も進行中だ。
【CAST&STAFF】
出演/テリー伊藤ほか
配給/エイベックス・エンタテインメント
夢の印税生活&毎日1万円が当たる!! ダブルキャンペーン実施中。詳しくはオフィシャルサイトをチェック!
公式HP
11月20日よりシネクイントにてレイトショー
そして早くも!! 12月17日にDVD「10億円稼ぐ」も発売決定。
映像特典では映画で学んだテリー伊藤流の《金儲けの秘訣》が満載!!
(c)2010 「10億円稼ぐ」製作委員会 (c)NANITY
PROFILE
テリー伊藤(てりー・いとう)
1949年12月27日生まれ 東京都中央区出身
早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部に入学。卒業後はアルバイトに従事し、73年にテレビ番組制作会社のIVSテレビに入社。番組制作に携わり、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」などヒット番組を手掛けた。その後、独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」を総合演出、「サッポロ生搾り」「ユニクロ」「プロピア」「MGローバー」など数々のテレビ番組やCMを演出してきた。93年に出版した「お笑い北朝鮮」がベストセラーになるなど著書多数。テレビ番組制作会社ロコモーション社長。演出家、テレビプロデューサー、タレント、評論家と幅広く活躍し、俳優として映画「あおげば尊し」主演やNHK大河「風林火山」「龍馬伝」などに出演。林家テリ平の高座名で落語家デビューも。日本テレビ「スッキリ!!」、TBS「サンデー・ジャポン」、テレビ朝日「Sunday!スクランブル」、MXTV「Tokyo Boy」、ニッポン放送「テリー伊藤 サンデーのってけラジオ」レギュラー出演中。本作で映画初監督を務めた。
■映画「10億円稼ぐ」
【INFO&STORY】
常識破りの一大プロジェクトが遂にベールを脱ぐ一企画、監督、主演を務めるテリー伊藤が金儲けプロジェクトで目をつけたのがキャラクタービジネス。軍資金を用意し10億円稼ぐプロジェクトに着手する。世界的なデザイナーのNIGO氏に指南を受け、スタッフには自身も壁にぶつかり苦悩しているエイベックス所属のモデルやアーティストを起用し、「ハローワークス」を結成。mixi内でデザイナーを発掘して、コウモリのオリジナルキャラクター「ナニティーセブンオーハート」(通称ナニティー)を生み出す。これを買い取り、商標登録を済ませ、体当たりの営業活動を開始するが…。バイクや洋服を売って工面した300万円を元手に、テリー伊藤自らが身銭を切ってキャラクタービジネスに参入し、10億円を稼ごうと奮闘する姿をありのまま伝えるドキュメンタリーが登場。初監督作品となる映画「10億円稼ぐ」で、プロジェクトは08年10月から始動。資金調達からデザイナー発掘、キャラクター開発、マーケティング、ライセンス契約の営業まで一部始終をカメラに収めた。10億円の目標に向かって企画は現在も進行中だ。
【CAST&STAFF】
出演/テリー伊藤ほか
配給/エイベックス・エンタテインメント
夢の印税生活&毎日1万円が当たる!! ダブルキャンペーン実施中。詳しくはオフィシャルサイトをチェック!
公式HP
11月20日よりシネクイントにてレイトショー
そして早くも!! 12月17日にDVD「10億円稼ぐ」も発売決定。
映像特典では映画で学んだテリー伊藤流の《金儲けの秘訣》が満載!!
(c)2010 「10億円稼ぐ」製作委員会 (c)NANITY
PROFILE
テリー伊藤(てりー・いとう)
1949年12月27日生まれ 東京都中央区出身
早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部に入学。卒業後はアルバイトに従事し、73年にテレビ番組制作会社のIVSテレビに入社。番組制作に携わり、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」などヒット番組を手掛けた。その後、独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」を総合演出、「サッポロ生搾り」「ユニクロ」「プロピア」「MGローバー」など数々のテレビ番組やCMを演出してきた。93年に出版した「お笑い北朝鮮」がベストセラーになるなど著書多数。テレビ番組制作会社ロコモーション社長。演出家、テレビプロデューサー、タレント、評論家と幅広く活躍し、俳優として映画「あおげば尊し」主演やNHK大河「風林火山」「龍馬伝」などに出演。林家テリ平の高座名で落語家デビューも。日本テレビ「スッキリ!!」、TBS「サンデー・ジャポン」、テレビ朝日「Sunday!スクランブル」、MXTV「Tokyo Boy」、ニッポン放送「テリー伊藤 サンデーのってけラジオ」レギュラー出演中。本作で映画初監督を務めた。
取材・文/内埜さくら 撮影/谷口達郎