ブルーに生まれついて
どん底からの復活を夢見た天才トランペット奏者
チェット・ベイカーを追うヒューマンドラマ歴史上の“天才”と呼ばれたアーティストたちは、その多くが偉大な業績の陰でさまざまな問題を抱え、順風満帆とは言えない波乱万丈の人生を送ったが、チェット・ベイカーも例外ではなかった。
黒人ミュージシャンが主流だった1950年代のモダン・ジャズ界に新風を吹き込んだ白人トランペット奏者は、帝王マイルス・デイヴィスを凌ぐほどの人気を誇った。美しい音色と歌声、そして“ジャズ界のジェームス・ディーン”と形容された端正なルックスと相まって、伝説と化している。
しかし、ドラッグで身を持ち崩し、トランぺッターとしては致命的な大ケガを負って活動休止を余儀なくされ、1988年にオランダで謎めいた死を遂げた。本作はどん底を味わった彼が、奇跡的な復活を遂げる軌跡を映画化。低迷期に彼を支えた女性とのラブストーリーも織り交ぜて、早逝した天才の人間らしい一面をあぶり出していく。
1950年代に一世を風靡したチェットは、麻薬に溺れた上、ドラックの売人から暴行を受け、重傷を負う。キャリア終焉の危機に直面した彼を支えたのは、映画で共演した女優ジェーンだった。献身的な愛に支えられ、ドラックの誘惑を絶ったチェットだったが、ケガの影響で思うような演奏ができない。旧知のプロデューサーにも見放され、チェットの再起への道のりは厳しかった。
それでもトランペットを手放さなかった彼は、徐々に輝きを取り戻し、名門ジャズクラブの出演が決定する。やがてライブ当日、人知れず極限のプレッシャーにあえぐチェットは、人生のすべてを懸けたステージに立つのだった。
11月26日より、Bunkamuraル・シネマほか、全国ロードショー
【キャスト】イーサン・ホーク、カルメン・イジョゴ、カラム・キース・レニー
【スタッフ】監督・脚本／ロバート・バドロー
【その他】2015／アメリカ・カナダ・イギリス／１時間37分
公式HP
メン・イン・キャット
『メン・イン・ブラック』シリーズ監督最新作可愛くて笑える爆笑ニャンだふるコメディ！
大企業の社長トムは、仕事人間で家庭をかえりみないゴーマンな男。ある日、娘に誕生日プレゼントをねだられて、仕方なく苦手なネコを買うが、その帰りにビルから転落してしまう。目を覚ますと、なんとトムの意識はネコの体に移っていた。見た目はキュートなのに、中身は完全なオッサンと化した猫ちゃんは、ペットとして家族に迎えられる。果たして、家族と会社、そしてトムの運命は!?
11月25日より、TOHOシネマズ シャンテほか、全国ロードショー
【キャスト】ケヴィン・スペイシー、ジェニファー・ガーナー、クリストファー・ウォーケン
【スタッフ】監督／バリー・ソネンフェルド
【その他】2016／アメリカ／１時間27分
公式HP
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L－エル－
絶大な人気を誇るアーティスト Acid Black Cherryコンセプトアルバム待望の映画化!!
“色のない街”で生まれ育った少女エル。ところが両親の突然の事故死により、エルの人生は一変していく。悲しみにくれるエルを元気づけたのは、幼なじみの絵描き・オヴェスだった。互いに励まし合って生きてきた二人だったが、エルは“ある選択”を迫られ、故郷から去っていく。襲いかかる運命に翻弄されながら、波乱の人生を生きたエルと、彼女を想い続けたオヴェスの生涯を綴る。
11月25日より、全国ロードショー
【キャスト】広瀬アリス、古川雄輝、高橋メアリージュン、平岡祐太、前川泰之、成田凌、弥尋、Mikako（FAKY）、古畑星夏、ほか
【スタッフ】監督／下山天
【その他】2016／日本／１時間47分
公式HP
(c)2016映画「L－エル－」製作委員会
グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状
芸術の都が誇る“偉大なる美術館”が背負った
ミッションを追うドキュメンタリーハプスブルク家の歴代皇帝たちが収集した美術品を所蔵する、ウィーン美術史美術館。収蔵作品は名画から美術工芸品まで多種多彩だ。そんな伝統ある美術館にもグローバル化の波が押し寄せる。創立120年の節目を迎えた2012年から行われた大改修を通して、スタッフたちが「伝統の継承」と「次世代へ向けた革新」という正反対の選択を迫られながら、職務に取り組んでいく姿を映し出す。
11月26日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国順次ロードショー
【キャスト】ザビーネ・ハーク、パウル・フライ、パウルス・ライナー
【スタッフ】監督・脚本／ヨハネス・ホルツハウゼン
【その他】2014／オーストラリア／１時間38分
公式HP
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