“町興し”と日本発のインターネットカルチャーのひとつである“踊ってみた”が異色のタッグを組んだ映画『踊ってミタ』が、3月7日(土)より新宿シネマカリテほかで全国順次公開。オーディションでヒロイン古泉ニナ役を射止めた女優・加藤小夏さんに作品の魅力とともにハマっている動画についても聞きました。
特技のダンスではなくお芝居で選んで頂きうれしかったです
──古泉ニナ役は、オーディションで勝ち取ったそうですね。「ニナは元アイドルなのでダンスができるんですけど、私も11年間、ジャズヒップホップを習っていたので踊りは得意なんです。でも、オーディションではダンスはせず、お芝居だけを見て選んで頂けたのが『求められている』と実感できて、とてもうれしかったです。その上、いつか女優として作品でダンスをしたいという夢を持っていたので、念願が叶いました」
──では、ダンス以外でニナを演じる時に意識した点は?
「今の私は感情を隠そうとする部分があるんですが、ニナは中学生ぐらいの私に似ているんです。(岡山)天音さんが演じた三田にダンスの依頼を受けても平気で冷めた対応をして、本音を隠さないところとかは特に。昔の自分に似ているので感情移入しやすかったです。ご覧くださる方々には、最初は『何、この子。ムカつく』と思われるようなお芝居を意識しました」
──岡山天音さんや武田玲奈さんと共演した感想は、いかがでした。
「天音さんは、私が初めてお芝居をした作品で共演させて頂いたんですけど、当時から今も尊敬しています。ストイックな方だと思うんです。クランクイン当日に、すでに天音さんの台本を見た時、読み込まれているんだろうなと思いました。私は、初日は台本が手放せないのですが、以降は確認する程度にしか読まなんです。台本を読みすぎると考えることが増えてしまってうまくいった試しがないので。役への向き合い方が違うだけなのかもしれませんけど、天音さんのお芝居への姿勢は勉強になりました。武田さんは確か、私の2歳年上なんです。現場では優しく接してくださり、可愛くて、すごく素敵な女優さんでした。作品ではキレのあるダンスを披露しているんですけど、特技ではなかったはず…。何でもできるなんてすごいと見ていて思いました」
登場人物の年齢が幅広く年齢性別問わず楽しめる作品です
──作品は日本発のインターネットカルチャーが題材です。加藤さんがよく閲覧するサイトは?「ご飯を作る動画です。お仕事柄、体型をキープしたほうがいいので、体調管理も兼ねて時間がある日は自炊をするようにしています。先日は、雑穀米のリゾットを作りました。ヘルシーなメニューが多いです」
──得意料理を教えて下さい。
「餃子です。生姜は少なめで、しっかりと水分を飛ばした野菜よりも、お肉を多めに入れて作ります。具の中と焼く時にごま油を入れるのが、自分なりのこだわりです。タレの割合は、ラー油2対お酢5対しょう油3ぐらいです。さっき作るのはヘルシーなメニューが多いと言ったのに、餃子は違いますか……(笑)?」
──あはは!大丈夫です。プライベート話を有難うございます。改めて加藤さんが思う、本作の見どころを。
「動画の『踊ってみた』を観ていても観ていなくても、年齢性別問わず楽しめる作品だと思います。登場人物の年齢が幅広いので、誰か1人は共感できる人物がいると思います。親世代のみなさんは、『反抗期はいつかすぎる』と捉えて、優しい目でご覧いただければと。ロケ地で私は滞在中2~3回、温泉に行って、サウナの後の水風呂の心地よさにハマってしまいました」
INFORMATION
■映画『踊ってミタ』
INFO&STORY
映像作家の夢に破れた三田(岡山天音)は、現在は故郷の町役場の観光課職員として働いている。そんな彼のもとに、「2週間で町を活性化しろ」と丸山町長(中村優一)から命令が下る。意識は高いがセンスはゼロの三田を見かねた同僚の真鍋(武田玲奈)の提案により“踊ってみた”動画制作をスタート。だが、集まった踊り手はたった4人…。さえないメンツに気落ちする三田は、ご当地アイドル“星いもco.”の元メンバー古泉ニナ(加藤小夏)が町にいることを知り、加入を迫るが「変態!」と罵られ、取り付く島もない。そんな中、町全体を揺るがすネット大炎上事件が起き……。過疎化が進む町の住民たちが“踊り”によって再生していく姿を描いたヒューマン・ダンスムービー。
CAST&STAFF
出演/岡山天音・加藤小夏・武田玲奈・中村優一ら
監督・脚本/飯塚俊光
配給/東映ビデオ
3月7日(土)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開
公式HP
(C)2020「踊ってミタ」製作委員会
■映画『踊ってミタ』
INFO&STORY
映像作家の夢に破れた三田(岡山天音)は、現在は故郷の町役場の観光課職員として働いている。そんな彼のもとに、「2週間で町を活性化しろ」と丸山町長(中村優一)から命令が下る。意識は高いがセンスはゼロの三田を見かねた同僚の真鍋(武田玲奈)の提案により“踊ってみた”動画制作をスタート。だが、集まった踊り手はたった4人…。さえないメンツに気落ちする三田は、ご当地アイドル“星いもco.”の元メンバー古泉ニナ(加藤小夏)が町にいることを知り、加入を迫るが「変態!」と罵られ、取り付く島もない。そんな中、町全体を揺るがすネット大炎上事件が起き……。過疎化が進む町の住民たちが“踊り”によって再生していく姿を描いたヒューマン・ダンスムービー。
CAST&STAFF
出演/岡山天音・加藤小夏・武田玲奈・中村優一ら
監督・脚本/飯塚俊光
配給/東映ビデオ
3月7日(土)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開
公式HP
(C)2020「踊ってミタ」製作委員会
PROFILE
加藤小夏(かとう・こなつ)
1999年6月26日生まれ
東京都出身
「ホットペッパービューティー」「ショットワークスコンビニ」などのCMやフジテレビ「痛快TVスカッとジャパン」の人気コーナー胸キュンスカッとで注目を集め、出演作にドラマ「I“s」「エ・キ・ス・ト・ラ!!!」などがある。WOWOWドラマ「父と息子の地下アイドル」は2月23日放送。
公式Twitter
公式Instagram
加藤小夏(かとう・こなつ)
1999年6月26日生まれ
東京都出身
「ホットペッパービューティー」「ショットワークスコンビニ」などのCMやフジテレビ「痛快TVスカッとジャパン」の人気コーナー胸キュンスカッとで注目を集め、出演作にドラマ「I“s」「エ・キ・ス・ト・ラ!!!」などがある。WOWOWドラマ「父と息子の地下アイドル」は2月23日放送。
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撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら