File.64 ERIKAプロ
──現在はOLとプロ、二足のワラジを履いていますよね。プロになる以前に何か夢はありましたか?
「高校を卒業したら専門学校で料理を学び、ゆくゆくは飲食店を経営したかったです。ですが親に反対されたので大学の経済学部に進学したのを機に上京しました」
──では、初麻雀はいつですか?
「大学時代です。友達に教えてもらいながら打ったのですが勝てないのが悔しくて、携帯アプリとゲームセンターのオンラインゲームで覚えました。もともとカードやボードゲームが好きだったのもあり、あっという間にハマッてしまいました。一人暮らしの自宅にこたつテーブルを購入して友達を呼んで打つようになり、大学生の頃は家が麻雀友達のたまり場になっていました。あまりにハマりすぎて、気づけば大学に5年、通いましたが…」
──(笑)韓国へカジノツアーに行くほど勝負ごとがお好きですよね。
「韓国へはカジノを楽しむために年に3回は行っています。ポーカーやスロットもしますが、一番好きなのはバカラです。焼き肉を食べることと買い物は〝おまけ〟です(笑)」
──なるほど。話を戻しますがプロを目指した経緯は。
「大学を卒業後、飲料メーカーに就職したのですが、週5日以上麻雀をしていて睡眠不足のまま働く日々を続けているうちに、もう〝ずっと麻雀をしてたい病〟にかかってしまいまして…会社を辞めてニートになりました(笑)その後、麻雀漬けの生活を楽しんでいたら、『そんなに好きならプロになれば?』と友達に言われたのをきっかけに、テストを受けて今に至ります」
──ご両親から反対は?
「私がプロになるのと同時期に父が麻雀にハマッていたので、賛成でした。今はメンバーが足りないという理由で父に呼ばれ、週末だけ地元の群馬に帰ることもあります」
──男性ファンが多いと思うので、好みのタイプも教えて下さい。
「穏やかで優しい人です。怒られるのが苦手なんです。昔の彼に『俺と麻雀、どちらを取るんだ?』と聞かれて選べずに困っていたら、すごい勢いで怒られた経験がトラウマになっているので(笑)私が麻雀好きなことを理解してほしい。一緒に打てるのがベストですが、休日や週末に朝まで麻雀をしていても受け入れてくれる人が理想です」
──平日は仕事、休日は雀荘のゲストと大忙しですし。
「今は会社員としての仕事をしっかりとやりつつ、週末に大好きな麻雀を打つというライフワークを続けていきたいと思っています。何年先になるかは分かりませんが、いつか雀荘の経営をしたいです。おばあちゃんになってからでもいいので、遊びに来てくれるお客さまが笑顔で楽しく過ごせる憩いの場を作りたいですね」
企画・取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一