File.50 日本プロ麻雀連盟所属 一瀬由梨プロ
──一瀬プロはご実家が鎌倉でフェリス女学院大学卒。お嬢様ですね?
「よくそう言われますけど、普通の女子ですよ。実家も普通ですし一般家庭に育ちました。私が通ったフェリス女学院大学では幅広い学問を学ぶことができるので、文系の学部ですが、興味のあった情報系の授業を多く受けていて、就職活動もIT企業をメインに行っていました」
──謙遜しますが美女だし美肌!
「肌質は、私と顔がそっくりの母の遺伝だと思います。今、平日はSEとして働きながら休日はプロとして活動していて室内ばかりにいるから、色が白いままなのかと」
──お母様の話が出ましたが、プロになることを反対されたのでは?
「両親ともに初めは麻雀に対してあまりポジティブなイメージは持っていなかったようです。でも、だんだん理解してくれるようになって先日、実家に帰った時に初心者用の麻雀の本が置いてあったり。母が麻雀のルールを覚えるために買ったらしいです(笑)『この前のリーグ戦、どうだった?』と声を掛けてくれるようになりました」
──初麻雀はいつですか?
「大学を卒業する間際です。もともとアニメが好きで『化物語』や『魔法少女まどか☆マギカ』といった、かわいらしいテイストの作品を読んでいたんです。いつもとは違う作風のアニメを読もうと『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』をネットの動画で観たら夢中になりました。戦略を立てて戦う麻雀というゲームが面白そうだと思ったんです。私も麻雀を覚えたくなって、携帯のアプリをダウンロードしました。点数計算が一番難しかったんですけど、回数をこなして覚えていきました」
──では実践デビューは?
「就職してからです。『(酒を)飲まない』『(煙草を)吸わない』『(お金を)賭けない』という〝3ない〟が条件の健康麻雀に通い始めたんです。 若い人が少なく年配の方々が優しく教えてくださって居心地がよかったので、土日は朝から晩までい続けるほど通い詰めました。実践で覚えるうちにプロになりたいと思い、ネットで調べて一番大きな今の団体のプロテストを受けました」
──長時間打つことが苦にならないほど麻雀がお好きですよね。
「会社が終わってから雀荘へ直行して32時間連続で打ち続けた時は、自分でもビックリしました。徹夜で勉強したことすらないのに、と(笑)」
──パートナーになる男性は一瀬プロの麻雀愛への理解が必要かと。
「これからも仕事と麻雀の二足のわらじを履いていきますし、好きな麻雀を続けられる経済環境を自分で整えているので、理解してもらえると助かりますね。あとは、ありきたりですけど優しい人。私の知らないことをたくさん知っていて、知識欲を刺激してくれる人も好みです」
──では、プロとしての目標は?
「女流桜花戦のAリーグで戦える力をつけていきたいです。今はCリーグなので、再来年ぐらいまでに上がることが目標です。今、チームで戦っていて来年6月まで続く『夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ』でも結果を残したいですね」
PROFILE
一瀬由梨(いちのせ・ゆり)
1991年11月10日鳥取県生まれ。趣味は辛いものを食べること、ホットヨガ。
風王位戦D3リーグ。女流桜花戦Cリーグ。『2019夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ』に下町のくっきーチームとして参加中(キャプテンは石田亜沙己プロ、チームメイトは大月れみプロと一瀬プロの3名)。
公式Twitter
一瀬由梨(いちのせ・ゆり)
1991年11月10日鳥取県生まれ。趣味は辛いものを食べること、ホットヨガ。
風王位戦D3リーグ。女流桜花戦Cリーグ。『2019夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ』に下町のくっきーチームとして参加中(キャプテンは石田亜沙己プロ、チームメイトは大月れみプロと一瀬プロの3名)。
公式Twitter
企画・取材・文/内埜さくら 撮影/安納大人