File.45 日本プロ麻雀協会所属　水谷葵

──東京大学大学院卒業という学歴がスゴイ！　幼少期から学校の成績はよかったのでしょうか。
「小学校の時は勉強をしなくてもある程度の点数は取れていたんです。でも中学生になるとさすがについていけなくなり、後ろから２番目の成績だったこともありました（笑）高校に入ってから変わったんです。グループで成績を競い合うことになり、友達に迷惑をかけたくないので勉強したら２００人抜きを経験しまして。以降、点取りゲ ーム感覚で勉強が楽しくなりました」

──高学歴の上にセレブですよね。ご実家が大分県に温泉つき別荘を所有しているというのは事実ですか？
「事実ですけどセレブかどうかは…。 母方の父、私の祖父の実家がある土地上に当時の国鉄が通ることになり、いただいた立ち退き料で購入したそうなんです。当時の３億円といえばかなり高額ですよね。他にもマンションや会員権を買っていて、別荘はその一部なんです」

──やはりセレブ！　美人ですし欠点が見当たらないのですが。
「プロフィールの特技欄に『酒乱』とありますが、酒癖の悪さは欠点だと思います。酔うと千鳥足になって頻繁にコケるんです。年中、脚には記憶のないアザだらけです…」

──あはは！　となると理想のタイプはお酒を飲める人ですか？
「できれば飲める人がいいですね。私のように一晩でハイボール10杯飲んでほしいとはお願いしませんけど（笑）甘いカクテルとかをオーダーされると私もセーブしなくちゃと思ってしまうので。あとはおおらかで、私が酔っても怒らない人であれば」

──理想が高そうですが他の条件は。
「よくそう言われるんですけど、理想は高くないと思います。大学院時代、 麻雀好きな無職のダメ男とつき合ったことがありますから」

──麻雀を覚えたのは院に入る前、東大の大学生時代ですよね。
「理系で周りが男の人ばかりだった上に、みんな麻雀好きだったんです。麻雀は運の要素も勝敗に左右しますが、 どれだけ実力で持っていき運の要素を消すかという、頭脳ゲームだからこそハマりました。大学時代は夢中になる余り、雀荘でメンバーのバイトもしていたんです」

──そして現在は女流プロとＯＬ、二足のわらじ生活。大変では。
「女流プロは仕事というより趣味なんです。平日に仕事を頑張ったご褒美として楽しんでいます。平日は仕事に、 休日は趣味に全力を尽くすと人生が充実してバランスが取れるので、私のようなプロが増えてほしいというのが願いでもあります」

──他にプロとしての目標は？
「今年は終了しましたが、日本オープンで優勝したいです。女性が獲ると周りがザワつくカッコイイ賞なので。麻雀に対するマイナスイメージを払拭してゲーム性の面白さを伝えていくことも目標です」